実技試験
「実技試験の内容は、剣、魔法、己が使う武器となるものを、この的にぶつけろ。この的は知っての通りこのように力をぶつけるとランクで表示される。」
そう言って、試験官は的に向かってパンチをした。
そこには【A】と表示されていた。
「俺はAランクを担当する。では各々やってくれ。」
最初の6人には一昨日であった男女と、黒髪の女の子、ニェール、黒髪の男の子、小さい女の子がいた。
メルとフィレンは思いっきり殴っていた。【A】【A】と」表示されていた。
黒髪の女の子は剣を使い上から振り下ろしていた。的には傷がつき、試験官は驚いていた。【A+】。
ニェールは、デコピンを的に当て【B】を出していた。
他の男の子、女の子はそれぞれ【B+】【C】だった。
次の6人は全員【E】を出して、みんな落ち込んでいた。
そして俺とさっき質問していたサラギとかいうやつを含んだ6人の順がきた。
サラギは魔法で大きな炎をだし、的を焦げ付かせていた。【A+】。
そしてその他は、みんな【D】を出していた。
俺の得意な武器は魔法だが、ここではあえて剣を使った。
適当に選んだ武器で的を突き刺す。【C】。
狙った通りの結果だ。
6人、次も6人、といったように、【B】や【D】を出していた。
最後に妹を含んだ6人の番が来た。
妹以外は【A】を出し、妹はニェールと同じくデコピンをした。
【S】と表示されたのち、的は壊れた。
これには、試験官も驚きを隠せなくなっていて、口をぽかーんと開いていた。
他の受験者もありえない、といった表情をしていた。
「ありがとうございました。」
妹は一礼し、俺とニェールのもとに来た。
「あの的やわらかいね。」
「もうちょっと手加減頑張ろうなリナ。」
「流石リナちゃんね。」
試験官はコホンッと咳ばらいをした。
「あぁ、的が壊されるのは久しぶりに見たな。おめでとう、君は文句なしのAクラスだ。」
「同じクラスとして誇らしいよ、よろしく。」
「よろしくね。」
「一緒に頑張ろうな。」
「友達になりましょ。」
などともう終わったかのように話が膨らんでいく。
俺は魔法適正試験のことを聞いてみた。
「質問です、魔法適正試験はどうなるんですか?」
「9047番か、セナ君だな。魔法適正試験は無いぞ。この試験はデマだ。」
少しでも人数を減らすためだけに偽の情報を流していたのか。
「それでは各クラスに移動し、試験官から説明を受けるように。」
あっさりと試験が終わってしまい、意外と適当なんだなと思いつつ、Cクラスの教室に移動した。