結婚してた?!
「ところでジュネ、女王返してくれない?」ジュリアが紅茶を飲みながらジュネに言った。
「ダメだ」ジュネが言った。
「なんでダメなの?」ジュリアがジュネに尋ねた。
「俺はクロエを手放す気はない」ジュネが言った。
「ところであの女王ってなんか悪いことしたの?他の国のこと知らないんだよね」ジュリアが聞いた。
「ああ、何でも国のお金を横領して国を傾かせた罪らしい」ジュネが言った。
「あの女王が?!」ジュリアは信じられないという顔をしている。
そのタイミングでクロエがポットを持って戻ってきた。
「ちょっと女王、あんた国のお金横領したの?」直球でジュリアが聞いて来た。
クロエは「わかりませんが、そういうことになったのでそうでしょうね」と答えた。
「認めたって事?」
「はい。私がやって来たことの結果がそれだと言われたら正論ですから認めました。身に覚えがなくても、そんな事件が起こることも私の怠慢ですから仕方ありません」クロエは淡々と言った。
「お陰で女王しかなかった人生を卒業できて嬉しいですが、、世間知らずでこちらの皆さんにご迷惑ばかりで申し訳ありません」と謝った。
「そっか、そんなことあったんだ」ジュリアはクロエに同情した。
「ところであんたの国、属国にしてくれって言って来たわよ。あのオーロラ女王ってのが」
……「そうですか、オーロラが女王になったんですね」
「知ってんの?」
「はい、従兄弟ですから、、」
「じゃああの夫も知ってるの。今日来てるんだよ」
「……はい、彼は私の元夫で」ジュリアとジュネは紅茶を吹いた!
「結婚してたの?!」
クロエは言った。「すぐに離婚されました。オーロラに惚れたとかで」
ジュリアは「あんたって。。。。」と同情してくれた。
「ジュリア様大丈夫です。私がつまらない人間だから仕方がありません。今ジュネ様から男女について習っておりますゆえ」
「俺はなにも教えてないぞ」
「あ、勝手に研究を進めております」
ジュネは「研究?、、資料はあるのか?」と聞いた。
クロエは仕方がない、、と徐にポケットからメモ帳を取り出しジュネの甘い言葉集を見せた。
ジュネは大爆笑して「クロエ、お前って本当尊敬するわ」と言って喜んでくれた。
ジュリアは笑い転げていた。
「一生懸命に勉強をしていますが、なかなか難しいもので、、」クロエは言った。
「クロエ相手はいるのか?」ジュネが言った。
「おりません」クロエが言った。
「よし、わかった俺が相手になろう」ジュネが言った。
クロエは驚いた。こんな女性になれている陛下がお相手をしてくださるとは、、、。でも緊張してしまってお話も出来ないかも、、。
不安になったがジュネならきっと上手くリードしてくれると思った。