自分の気持ちを
「クロエ!」
部屋で待っていると目の前にジュネが現れた。
この城を襲ったのはジュネだった。
「陛下、、」クロエはジュネを見てホッとした。
ジュネはクロエを抱きしめた。
久しぶりに見るジュネは髪を短くしていた。
背中まであった髪は肩まで切られ恐ろしいほどかっこよかった。
ロングとは違う色気があり金色の瞳が強調されて見える。
美しさが増していた。
クロエはジュネに抱きしめられながら言った。
「陛下、陛下のネックレスで助かりました。ありがとうございます」
「クロエ、お前が無事でよかった。本当によかった」
そう言ってさらにきつく抱きしめられた。
クロエは胸の鼓動がジュネに伝わってしまうと思ったが、クロエはジュネの腕の中にいたかった。
「ジュネ様、全ての国を掌握しました」先程の兵士がジュネに報告した。
「わかった」ジュネはクロエを抱きしめたまま答えた。
「クロエ、帰ろう」ジュネは言った。
「帰る?」クロエは聞いた。
「クロエ、ジェノヴァに帰るぞ」ジュネは言った。
「私もついて行ってよろしいのでしょうか?」クロエは言った。
「クロエ、一緒に帰ろう」ジュネが言った。
「陛下ありがとうございます」
クロエはジュネにあなたのことばかり考えてなにも出来なかったといつか文句を言おうと思った。
「行こうクロエ」
ジュネはクロエに手を差し伸べクロエはジュネの手の上にそっと手を添えた。
城を出て国境付近に戻るとジュリア達が居た。
「やっぱそっちだったんだ!女王!」
「ジュネ流石ね!」ジュリアとセリーヌが嬉しそうに手を振っている。
「皆さんもいらしていたんですね。また会えて嬉しいです。」
クロエは再会を喜んだ。
「今日は一気に四つの国もいただいたから打ち上げよ!!」
ジュリアは野営地に着いてすぐに飲み始めるた。
クロエはジュリアの隣に座ってジュリアの愚痴を聞いていた。
「全くジュネがいきなり四つの国攻めるって言い出したかと思ったらもう先制布告しちゃって本当大変だったわ!!」
「そうそう、いきなりだったよね」セリーヌも同意している。
「でも出来ただろ?」ジュネが言った。
「出来ちゃったよね」エメも言った。
「結構上手く行ったよね」カイルも同意している。
「女王はなにをしてたの?」ジュリアが言った。
「ぼーっとしてました。」
「女王でもぼーっとするの?」
「はい、気がついたら今ここにいました」
「相変わらずマイペースね」ジュリアがクロエの頭を撫でた。
クロエは下を向いてニコっと微笑んだ。
ジュネはクロエが少し変わったと感じた。
理由はわからないが感情を少しずつ表現する様になった。
「クロエ」
ジュネがクロエを呼んだところにジュネの恋人二人とエディットが現れた。
「ジュネ!!!おかえり!!」三人はわれ先にと走ってジュネの胸に飛び込んで行った。
ジュネは三人に倒されて笑っている。
クロエはそんなジュネを横目で見た。
ものすごく愛されている。
クロエはその中には入れないと思う。
あんな風に自分の気持ちをストレートに表現できたら、、そう思っても実際は出来ない。
モヤモヤした。
羨ましいのだと思う、そう思う自分が嫌い。
少しこの場から離れたい。




