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はせのエッセイ

小学校の先生が"本物"の「踏み絵」を行った話。

作者: はせ

キリスト教徒、並びに宗教を信仰している方にはお勧めできる内容ではありません。今すぐブラバしてください。

こんにちは、はせです!

今回は、実際に私が体験したあり得ないであろう「踏み絵」を授業で行った経験を語っていきます。

まず初めに、キリスト教徒の方は、このエッセイを読むのを控えるべきです。

本当にショッキングな内容なので、ここでブラウザバックしてください。



「それでは、今日の社会の授業を始めてくよ~」

私が小学6年生の頃、社会の江戸時代の歴史の授業でした。

私は歴史が好きなので、今日は何の授業を行うのかな...と期待し、教科書を開きます。

先生が、

「まずは、この写真を見てください!」

と踏み絵の写真を黒板に貼った。

歴史が好きな私は、一瞬で「これは昔あった江戸時代のキリスト教徒を見つけるために行った絵踏みにつかった『踏み絵』だな」と思いました。

そして、

「これの用途はどんなのでしょうか」と先生がクラスメートに問いかけると、とある生徒が、

「踏み絵です!」と答え、「正解!」と言いました。

この時点で私は、今日は踏み絵について教科書で調べ学習を行うんだなと思いつつ、ノートを開き、鉛筆を用意します。しかし、先生が驚くべき発言をしました。



「これから踏み絵を行います」と言ったのです。



エッセイを読んでいるあなた。

この話はフィクションだと思ってますよね。

本当です。もう一度言います。ここからはキリスト教徒の方は本当にお勧めしません。ブラバしてください。




先生が踏み絵を行うといった瞬間、教室は静まり返りました。

紙の端っこにメッセージを書いて回していた人も、隣の人とおしゃべりしてた人も、宿題を内職してたひとも。


先生は続けます。

「それでは、実際の踏み絵を再現するために、ここに一列に並んでもらいます」

と言って、机の幅を広げるように指示します。


そして、先生はカラー印刷した絵踏みをセロハンテープで床に貼ると、それを一人ずつ踏んでいくように指示したのです。

元々、キリスト教の幼稚園に通っていた私には、この光景が信じられませんでした。

毎日、幼稚園の前にいるマリア様にご挨拶をし、月に何回かは、教会のような場所にいく幼稚園生活を送っていた私は、根本的に考え方がキリスト教でした。

そして、親はキリスト教徒ではなかったので、それ以降、キリスト教を信仰せず、特に宗教自体とあまり関わっていませんでした。


そんな生活を昔送っていたからなのか、キリスト教の踏み絵を行うのは、一種普通のことなのかと自分を信じ込ませてしまいます。その先生は女性の若い先生で、ある程度生徒からの信頼も厚い先生だったことも理由の一つです。


そんな感じで、本当の踏み絵がスタートしました。

一人ずつイエス様を踏んでいくクラスメートを私は見るに堪えれませんでした。かつてはキリスト教徒だった身として、許せない行為を目の前で行われているからです。私は、さすがに神を踏むのは良くないことだと冷静に判断し、列からこっそり抜け出し、席に座ります。


先生は途中、クラスメートの推しのアイドルである某雪だるまのグループの写真をキリストと張り替え、「踏めないよ~」とクラスメートに言わせていました。

このような光景から、恐らく先生は「かつてのキリスト教徒はこのように辛い思いをしながら踏んでいた」ということを伝えたかったのでしょう。

しかし、このような行為は絶対におかしいと思いつつも、先生がするなら正しいことかと勝手に納得してしまいました。



数週間後、道徳の授業が始まると、先生が「今から話したいことがあります」と言うと、次々に学校の校長、副校長、主任やら、お偉いさんたちが入ってきました。

そして、「大変申し訳ございませんでした」と一斉に頭を下げたのです。

何の前座もなく頭を下げられた私たちは困惑しました。

先生たちは、

「この前の社会の授業の件についてです。本当に申し訳なかった」

と担任の先生が謝ります。

謝った内容としては、「踏み絵を行ったこと」「辛い思いをさせてしまったこと」の2点でした。この時、やっぱりあの時行われてたことはよくないことだったのだと再認識し、先生に対する怒りが自分の中で湧き出てきました。


そして、何事もなかったかのように先生は、道徳の授業を始めました。



その後、これは何らかの法律的な問題があるのではないかと思い、法律を調査しました。

すると、礼拝所不敬罪という罪があることを知ります。もちろん、教室で行われたことなので適用されるかわかりませんが、公然と不敬な行為をしたのは、間違いないことであり、罰せられるべき行為だったのは間違いありません。そして、某雪だるまのグループなどのアイドルグループを踏み絵にするのは、名誉棄損罪に値するということがわかりました。


「こんな先生を許しておけるわけはない」

私の中でこんな感情が芽生えたのは初めてです。それでもこれは許される行為ではありませんし、捕まってもおかしくないことです。

それから私は先生のことを一切信頼しなくなりました。


恐らくですが、このことは教育委員会まで行っておらず、あくまで学校内での解決という処置をしたのでしょう。このような犯罪に値するかもしれない行為は、教育委員会が謝罪するべきことであると共に、許される行為ではありません。

その先生は、それが理由か、その年で別の小学校へ転勤していきました。



読んでいただき、ありがとうございました。

「まじか...」と思った方は評価よろしくお願いします。


さすがに嘘だと思われてしまうので、感想欄を開けておきます。質問された内容につきましては基本的に答えますので、気になったら質問してみてください。




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― 新着の感想 ―
[良い点] このような事例があったと知ることが出来て良かったです。 [一言] 一時期聖書について学んでいた者です。 文章越しに誰かに怒りを覚えたのは初めてでした。(怒ってはいませんよ?) 踏み絵を実際…
[一言] いやはや……大変な体験でしたね。 学校の先生にもモラルが必要だなぁと思いました。 人間の先生がこんなことするならAIでいいんじゃないのとか思う。
[一言]  信仰告白まで済ませたキリスト教徒ですが、怖いもの見たさでついつい読んでしまいました。やっぱり、日本の教育って宗教に対する配慮が欠けてるな~って場面がある気がします。  以下、私が経験したち…
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