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暴君少女 風音-最凶不死者-  作者: きーぱー
北ダンジョン編
23/66

23話 指輪と露天風呂


 北ダンジョンの未開拓地マップを完成させた俺達。 今後の予定と会議を行う為に 先日、ゼスに奢ってもらった焼肉店にいた。ゼスが今後の予定を全員に通達する。


 「みんな、食いながらでいいから聞いてくれ 今後の予定だ。 ギルドから3日間の待機要請が出ているので街の外には行かないで欲しい それと明日は、1日休みで自由行動 残りの2日間は、昼にギルド集合 ここまで質問は? 」

 

 ゼスは一旦、話を止めて質問があるか問い掛ける。すると、カリナが質問をした。


 「ゼスさん 何故、3日間の待機要請なんでしょう? 」

 「それをこれから話そうと思う」


 ゼスは、ギルドから護衛の依頼を受けたのでその為だ、とだけ説明する。今は他に客がいる為、詳しい事は話せないと言うと、カリナは依頼の内容を察したのか


 「了解しました」

 「もちろん、みんなにも報酬は出るし一気に冒険者レベルを上げるチャンスでもあるから頑張ってくれ」 

 「はい! 」

 「とりあえず、俺からは以上だ かざねさんからは? 」

 「うむ… お前達に もう一度、聞いておこうと思う 今後、この町を拠点として動く訳じゃが 本当にかまわんのか? 」

 「はい! もちろんです 風音様」

 「俺達、一定の場所には留まってはいなかったんで 全然問題ないっす」

 「だね」

 「うん みんなと居れればどこでも平気」

 「問題ないです」


 カリナを含め、全員が承諾する。

 

 風音は、胸元に手を忍ばせゴソゴソすると後から回収した嵌めた者の位置を特定出来る指輪を4つ取り出した。


 「ダム マリー こっちに来い」

 「はい」


 ソードファイターのダムと、召喚士のマリーは風音に呼ばれて横に座る。


 「お前達に授ける 仲間の証じゃ」


 そう言うとダムに茶色、マリーに黄色の宝石が埋め込まれた指輪を手渡した。


 「ちょっとした機能もついておるから 後でカリナに聞いておけ アルマ カーベル お前達もじゃ こっちに来い」


 風音はクイックイッと指で合図した。ダムとマリーには、席に戻って飯を続けろと言う。ダム達同様、ストライカーのカーベルには緑色、ハイウィザードのアルマには紫色の指輪を手渡す。こうして、全員に仲間の証が行き届くと風音がゼスに明日の予定を聞いた。


 「ゼス 明日はどうする? 」

 「えっ!? 明日は休みなんだろ? 」

 「こやつらに店を案内してやれ」

 「ああ そうだな わかった 朝、中央にある広場に集合でどうだ? 」

 「お願いします」

 「ゼス 温泉はないのか? 温泉」


 ゼスは、少し渋りながら口を開いた。


 「あるにはあるんだけど… あまりお勧めしたくないんだ」

 「なんじゃ? 汚いのか? 」

 「いや、そういう訳じゃない 綺麗だよ」

 「なんじゃ 何かあるのか? 」


 ゼスは、カリナやマリーの顔を見て答える。


 「露天風呂なんだよ… 入りづらくないか? 」

 「はぁ? そんな事で渋っておったのか」

 「かざねさんがそれで良いなら 連れていくよ 昼食ってからでも行こうか」

 「うむ! 託也 酒も持っていくぞ 午前中に買い物しとけ」

 「うん わかった」

 「風音様! わっ…私達もお供してよろしいでしょうか? 」


 カリナ達も一緒に来ると言い出した。


 「わしはかまわんが せっかくの休みじゃ 別に供しなくてもいいんじゃぞ? 」

 「いえ… しばらく ってないん… 」

 「んん? なんじゃ ハッキリせえ」

 「しばらく お風呂に入ってないんで入りたいんです!」

 「入ってないって… どんだけ入ってないんじゃ? 」

 「ぃっ… 一週間くらいです…」

 「きついのう… わしらはゼスのところで風呂に入ったからまだマシだが… さすがにそれはきついのう」

 「食ったらいくか ねっ かざねさん」

 「うむ そうじゃのう」

 「行くなら着替え欲しいね」

 「買っていくか 店も近くにあるし」


 明日の予定を繰り上げて、俺達は必要な物を買うし温泉に向かう事にした。


 ―― 露天風呂


 南門を出て、さらに南へ行くと小さな山の麓に広々とした露天風呂が現れた。乳白色の湯で、肌がすべすべになるとゼスは説明する。

 男達は、体を洗うと次々に露天風呂へ飛び込んでいく。俺もゼスも体を洗い湯に浸かる。足を伸ばしたまま風呂に入る事なんて滅多にない。幸い、露天風呂を使っているのは俺達だけだった。堪らず、声を漏らした。


 「ああ… 気持ちいい」


 風音達も体を洗い、露天風呂に入ってきたようだ。俺達は事前に、見たら殺すと風音に脅かされていたので決して覗こうとはしなかった。風音の裸は見てるし何とも思わないが、カリナ達のは少しだけ見たかったのは内緒だ。

 

 「託也」

 「何? 」


 風音が俺を呼ぶ声がするが、見るなと言われているので振り向く事は出来ないでいた。すると、後ろから、すすぅーと俺の横に風音がきた。


 「どうした? 恥ずかしいのか? ん? 」


 また、ニヤニヤして聞いてくる。


 「あのね… 風音のこと見て恥ずかしがるとかないから」

 「チッ つまらんやつじゃのう のう ゼスよ」

 

 俺の薄い反応がつまらなかったのか、今度はゼスの背後に回る。


 「なっ… 何こっちきてんだ!? かざねさん! 向こうに戻ってくれ! 」

 

 顔を真っ赤にし、自分の手で見ないようにするゼス。えっ!? もしかして、恥ずかしがっているのか? 


 「なんじゃ? 見たら殺すとは言ったけど 本当にする訳ないじゃろ」

 

 風音は、順に移動して同じ様にダムやカーベルにも同じ事をして遊んでいた。

 …… …


 露天風呂からあがった俺達は、町に戻りゼスが宿を案内しようとすると風音がゼスに言い出した。


 「ゼス カリナ達も泊めてはやれぬか? 」

 「さすがに狭くないか? 泊めるのは全然かまわんよ 仲間だ」

 「うむ… そうじゃ! 部屋はわしと託也で使うことにしよう」

 「いいのかい? かざねさん 託也もそれでいいのか? 」

 「別にかまわないよ 部屋は寝る以外使わないんだし」

 「だったら家でかまわないな おっけー 空いてる部屋は2つあるから好きに使ってくれ」

 「ゼスさん ありがさうございます。お世話になりっぱなしで… 」

 「よせよせ! 俺達は仲間だろうがカリナ 変に気を使うなよ」


 こうして、全員がゼスの家で寝泊りする事となった。

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