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うっかり女神に邪神討伐頼まれた  作者: 神楽坂 佑
1章 異世界転生
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342話 真っ赤な世界

枯れ果てた森の中を少し進むと、地下に続く洞窟を見つけた。

地下から熱気が溢れてきている。

入り口は他に無さそうなので洞窟を下っていく。

洞窟は細い通路の様になっており、数分程歩くと開けた場所に出た。


「目的地に到着しました。」

「えええ!地下に森がありますよ!?」

「しかも見た事が無い程に赤いな。」


櫓達の目の前には地下にも関わらず、真っ赤な森が広がっている。

生えている木や植物が全て赤みがかっており、土や岩すらも赤色である。


「商人の間では(あか)き森と言われているわね。」


見た目通りではあるが、実際に見たらそう名付けたくもなるだろう。


「赤い植物が高温の原因か?」

「その通りです。此処にある物は全て熱に関する物ばかりで、高温になりやすい、熱を常に発する、周りから熱を吸収して溜め込む等、様々な物があります。」


様々な木や植物から熱気が上がっているのも、そう言う特徴を持っているのだろう。


「使い方によっては、役立つ物もありそうだな。」


熱に関する物となれば、寒い季節等には役立つ筈だ。

魔力を使用しなくても暖かく出来るならば、便利な道具として利用出来る。


「はい、色々確保して帰りたいところですね。そして聴いた情報では、炎熱鉱石もあるらしいので見つけられたら嬉しいです。」

「炎熱鉱石?」


櫓は初めて聞く名前だった。


「知りませんの?ミスリル鉱石に並ぶ希少価値の高い鉱石ですわ。読んで字の如く、炎の様に熱い鉱石ですわね。」


シルヴィーがそう言って説明してくれた。

ミスリル鉱石は主に鉱山都市ミネスタで採掘出来る。

しかし採掘されたミスリル鉱石は全て、土地の所有者に買い取られてしまうので、自分で所有する事が難しい。

櫓達は運良くダンジョンで大量のミスリル鉱石を手に入れたので困ってはいないが、世間では中々手に入らない希少な鉱石なのだ。


「加工が難しいのですが、炎系統のスキルや魔法を使う人の武器としては最高の素材なんです。」


炎熱鉱石が使用された武器は、炎の威力を高めてくれる力がある。

武器に使われた鉱石自体が高温な事もあり、熱に対しても非常に強いだろう。


「高く売れるし、私の武器にしてもいいってこと。」


フレアーナは武器らしい物を持っていない。

櫓と戦った時は体術を使っていたので、作るならばガントレットやナックル等になるだろう。


「成る程、ネオンの為にも是非とも確保しておきたい物だな。」


ネオンが現在使っている武器は店売りで購入した物だ。

城塞都市ロジックの拠点に到着したら、ドランに全員分のミスリルの武器を作ってもらおうと思っていたのだが、炎熱鉱石の武器と言うのも面白そうである。


「ちょっと!見つけても最初に貰うのは私達だからね。珍しい鉱石なんだし、私達が集めた情報なんだから。」

「分かっている。余分に手に入ったらと言う話しだ。」


元々櫓達は知らなかった情報なので、横取りするつもりは無い。


「炎熱鉱石はフレアーナ様の武器用分だけ確保出来れば、私達は充分です。しかしシルヴィーさんが言われた通り、持ち運びは難しいですよ?」


炎の様に熱いとなれば、簡単に持ち歩く事は難しい。


「炎に耐性のある私だからこそ、持ち運びに苦労しないって事ね。まあ、毎日の美味しい食事に免じて、代わりに運んであげない事もないわよ。」


フレアーナが腕組みをしつつ得意げに言う。

炎帝のスキルを持つフレアーナは、炎に対する高い耐性も持っているので、炎熱鉱石であっても持ち運ぶ事は可能だろう。


「ん?別に心配いらないぞ。ボックスリングがあるからな。」


だが櫓にはボックスリングがあるのでフレアーナに頼る必要は無い。

炎の様に熱くても、収納してしまえば温度は関係無いのだ。


「空間魔法付与のリングの事?言っておくけど、炎熱鉱石は相当な重量よ?」

「まあ、問題無いだろう。」


今までボックスリングに物が入らなくなった事は無い。

女神カタリナから貰った物なので、普通の物とは比較出来無い程に入るのだ。


「今でも何トン入ってるか分かりませんからね。」

「トン!?」

「もしかして、Sランク相当の素材で作られた魔法道具って事ですか!?だとしたら間違い無く世界一クラスの収納魔法道具ですよ!?」


ネオンの発言を聴いた二人が驚いている。

ルリーフの言う通り、間違い無く世界一の収納魔法道具だろう。

素材に何が使われているかは知らないが、無制限に物が入る事からも疑いの余地は無い。


「そんなところだ。譲り受けた物だから、詳しい価値は分からないけどな。」


女神カタリナから貰った物なので、あまりボックスリングについて深く尋ねられるのは困る。


「このリングが有れば商売がどれだけ儲かるか。羨ましい、欲しい。」


ルリーフが小声でぶつぶつとボックスリングを見ながら呟いていたが、当然渡すつもりは無い。

奪う様な事は無いとは思うが、あまりにも羨ましがる様であれば、劣化ボックスリングを渡してあげようと思う櫓だった。

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