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うっかり女神に邪神討伐頼まれた  作者: 神楽坂 佑
1章 異世界転生
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318話 鑑定大作業

仕事少し落ち着いたので今日からまた投稿開始します!

よかったら見てってね〜!

翌日、朝から馬車の周りには櫓が作った木のテーブルが大量に並べられており、暇を持て余していた獣人や子供達が近くに立っている。

そしてテーブルの上には櫓達がダンジョンで取ってきた大量の宝箱が置かれている。

スキルが鑑定だと分かっている分は、皆に恩恵の宝玉で覚えてもらったので、これから宝箱の中身の査定を行うのだ。

物によって明日のオークションに出品するか、自分達で使うかを決める事になる。

大量に鑑定の恩恵の宝玉は入手してきたのだが、やはり数はまだまだ足りない。

馬車の近くには残らず街に行っている者達の分や拠点の者達の分を考えると何百という単位で欲しいところだ。

櫓は皆からの査定に関する質問に答える為に残るつもりなので、ネオンとカナタには冒険者ギルドやダンジョンの露店で探しにいってもらっている。


「さて、俺も今日は鑑定三昧といくか。」


櫓の目の前に並べられているのは大量の恩恵の宝玉だ。

恩恵の宝玉に関しては他の者達に任せず、自分で仕分けていく。

人によってスキルの価値は違うので、櫓が直接判断して残すか売るかを決めるのだ。

この中にも鑑定のスキルはあると思われるので、分かり次第配って覚えてもらうつもりである。


「恩恵の宝玉をこれ程一度に見るのは初めてですわ。これだけでも一財産ですわね。」


櫓の隣りに座っている小太郎を抱き抱えたシルヴィーが言う。

暇を持て余していたので見学に来ているのだ。

スキルを覚えられる魔法道具である恩恵の宝玉は、覚えられるスキルを問わず全体的に高価だ。

自然と値が張る物なので、今目の前に百個近くある光景は中々異常なのだ。

前回のダンジョン探索で効率的な集め方は分かっていたので、前回よりも更に多くの宝箱を入手する事が出来た。

恩恵の宝玉も目の前にある物だけが全てでは無く、未開封の宝箱からどんどん運ばれてくるだろう。


「使えるスキルがどれだけあるかは分からないけどな。」


主に雷の剣が欲しているスキルは戦闘用の物だ。

これからの戦いに備えて強いスキルは幾らあっても困らない。

しかし覚えられるスキルの上限は分からないので、自分が本当に欲しいと思ったスキルのみを選ぶつもりだ。

なのでシルヴィーも鑑定のスキルは覚えていない。

商人や生産職にとっては便利なスキルだが、戦闘を生業とする者ならば他に優先して取りたい物は幾らでもある。


「目当てはありますの?」

「特にこれってのは無いな。俺が知らないスキルも多いだろし、そう言う中からいいスキルが引けると有り難いとは思っている。」


スキルは多種多様な物ばかりだ。

櫓も本からの知識で相当な数のスキル名を知ってはいるが、世界中に存在するスキル全てを把握している訳では無い。


「スキルは種類が多く、完全に把握しきれている方なんていませんものね。」


スキルについて纏められている本は多いが、当然完璧な本は一つも無い。

少なくとも櫓が持っている神眼のスキルは、本で見た事は無いし知っている人を見かけた事も無い。

珍しいスキルや希少なスキルは、一般的には知られていない事の方が多いのだ。


「シルヴィーは何か欲しいスキルはあるのか?」

「私ですか?そうですわね、櫓さんの神眼のスキルはあれば便利そうですけれど。」


神眼のスキルは名前と効果さえ分かれば、凡ゆる魔眼のスキルを使う事が出来る様になるスキルだ。

シルヴィーの持つ障壁の魔眼も、櫓は名前と効果を知っているので使う事が出来る。

汎用性が高く此方の世界に来てからずっと世話になっているスキルである。


「神眼は難しいと思うぞ。」


神眼のスキルは女神カタリナから貰ったスキルである。

効果から考えても希少なスキルである事は分かる。

そしてミズナと出会った頃に聞かされたのだが、ミズナ曰く神のスキルと言う部類に属しているらしい。

スキルの最終進化形態にあたり、最初から神のスキルの状態で手に入る事は無い様だった。

なので女神カタリナがうっかり気が付かずに渡したのだろうと言う結論は容易に想像出来た。


「分かっていますわ。その様な破格のスキルは滅多に恩恵の宝玉から出ませんし。そもそも神眼のスキル自体、櫓さんに出会うまで存在も知らなかったのですから。」

「このスキルを得られた俺は運がよかったって事だな。」


女神カタリナのうっかりだとしても、もう神眼のスキルが無い生活は考えられない。

それ程までに凡ゆる事に関して使えるスキルなのである。


「そうですわね、正直羨ましいですわ。ですが私は現状には困っていませんから、他の方を優先して頂いて結構ですわよ。小太郎も新しいスキル覚えたいですわよね?」

「ワン!」


シルヴィーが抱き抱えている小太郎に尋ねると元気の良い返事が返ってくる。

小太郎が理解しているのかは分からないが、スキルを

与えて戦力を上げるのも悪くは無い。


「確かに小太郎に合いそうなのがあればいいかもな。それとリュンにも何かしら渡したいところだ。」


出会った頃からリュンはスキルを一つも所持していなかった。

今迄は剣と魔法で戦えてきたが、何か覚えておいた方が戦略の幅も広がる。

櫓は良いスキルを見つける為に恩恵の宝玉を手に取り、神眼のスキルを発動して調査の魔眼を選択した。

閲覧ありがとうございます。

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