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うっかり女神に邪神討伐頼まれた  作者: 神楽坂 佑
1章 異世界転生
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44話 金は幾らあっても足りない

忙しい期間が終わったので、今日からまたぼちぼち投稿していこうと思います。

よろしくお願いします!

騎士団員達との揉め事も終わったので、そろそろ帰ると言うとシルヴィーに呼び止められた。


「少しだけこれからのことについて話したいことがあるのですがよろしいですか?」

「いいぞお嬢様。」

「・・・話の前に、これから共に旅をするのですから、私のことはお嬢様ではなくシルヴィーと呼んでいただけます?」


シルヴィーが少しムッとした顔で言ってくる。


「悪い悪い、じゃあ改めてシルヴィーよろしくな。」

「こちらこそですわ。ネオンさんもよろしくお願いしますね。」

「よろしくお願いしますシルヴィー様!」

「それで話ってなんだ?」

「簡単に言ってしまうと、私は今すぐに出発することができないのですわ。」


話を聞くと、貴族のお嬢様は当主ほどではないにしても、色々とやるべきことがあるらしい。

自分が旅立つ前にやっておかなければならない仕事や引き継ぎ、さらに貴族同士の会食や面会などの予定も少し入っていたりして、かなり時間を取られてしまうらしい。


「まあ俺も直ぐには出発するつもりはなかったから大丈夫だぞ。」

「そうなのですか?どれくらいで出発予定ですの?」

「一ヶ月くらいかな?ほんとはこんなに滞在するつもりは無かったんだけど、馬車が予定より早く手に入ったからな。旅を快適に過ごせるように馬車を改造したいんだ。」

「なるほど、では出発が近くなりましたら知らせていただけると助かりますわ。まあそれまでにも何回か会う機会は作れると思いますので、その時に近況報告をすることにしませんか?」

「わかった、じゃあこれで解散にするか。」

「はい、私も旅に向けて早速仕事を片付けますわ。リンネ後は頼みますわ。」


シルヴィーは一礼して屋敷に戻っていった。

近くで待機していたリンネが近づいてくる。


「馬車の方ですが今持ち帰られますか?」

「いや、今泊まってる宿は馬車が止めれる場所がないから後日取りに来るよ。」

「わかりました、いつ来られても持ち帰られる様にしておきますので。それでは宿まで送らせていただきますね。」

「ああ、頼む。」


リンネは別の馬車を持ってきて櫓達を宿まで送り届けてくれた。


「今更ではありますが、櫓様、ネオン様今回は色々面倒をおかけしまして申し訳ありませんでした。」

「まあ今回のことは結果的には俺たちにとってもプラスになったしな。」

「はい、シルヴィー様と一緒に旅をするの楽しみです。」

「改めてシルヴィー様のことよろしくお願いします。あと、それとは別件であやふやな情報なので噂程度に聞いていただいて構わないのですが、初めてギルドにて接触した時に私といた男の騎士が、良からぬことを企んでいるかもしれないので、お気をつけください。」

「良からぬことだと?」

「はい、プライドだけは高いので、逆恨みして何か仕掛けてくるかもしれませんので。」

「なるほどな、まあ警戒はしとくがネオンもあの時よりも強くなってるし大丈夫だろ。」

「はい、今度は遅れは取りません。」

「こちらでも一応警戒はしておきます。それではこれで失礼します。」


リンネは騎士礼をして馬車に乗って帰っていった。

見送った後に今後の方針について話し合うことにする。


「さて明日からについての話をするが、まず最初にネオンとは別行動することが多くなる。」

「別行動ですか?」


櫓の言葉を聞き明らかにネオンのテンションは下がっている。

櫓と出会ってからは一緒に行動するのが当たり前で、別行動することなど殆どなかったためだ。


「まあそう落ち込むな。別行動と言っても宿は同じだ、まったく会わないわけじゃないんだ。」

「それならいいんですけど、別行動するとして私は何をするんですか?」

「まあ、主な目的は金稼ぎだな。」

「ロア様から結構お金をいただいていましたが、そんなにお金が必要なのですか?」

「馬車の改造にいくらくらいかかるかわからないんだ。それ以外にも作りたい物が色々あるからな、幾ら金があっても足りないんだ。」

「なるほど、ギルドの依頼をこなして貯めればいいですか?」

「そうだな、それと依頼を受けて危なくなったら直ぐに救援砲を使うんだぞ?」

「分かりました。他に何かすることはあるんですか?」

「あと二個ほどあるな、一つはアリーネから聞いたんだが近々ロジックのコロシアムで、賞金ありのトーナメント戦が開催されるらしい、腕試しと賞金のため参加してみてほしい。もう一つはこの街に小さくて良いから拠点を作りたいんだ。こっちは金がかかるからな、後回しにして三人で話し合いながら決めるからそれほど気にしなくて良いぞ。」

「わかりました、櫓様はトーナメントには出られないのですか?」

「出たいとこではあったが、冒険者で出場して良いのはCランクまでらしい。だから俺の代わりに出て優勝してくれ。」

「が、頑張ります。」


本人はあまり自覚していなかったが、ネオンの実力はロジックに来てから、櫓が鍛えたり自主訓練などでかなり伸びていた。

櫓はネオンの現在の実力がBランク冒険者並までに伸びていると分かっていたので、優勝も難しくないのではないかと考えていた。

それを知らないネオンは、明日からの自主訓練はさらに気合いを入れて取り組もうと密かに心に誓った。

閲覧ありがとうございます。

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