254話 次から次へと
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「櫓様、そろそろ到着しますよ。」
先程まで泣いていたネオンが言ってくる。
ドラゴンと戦った場所から馬車に数時間程乗って、獣人達を待機させてある街に着いた。
御者はミズナも疲れているだろうからとカナタがしてくれているので櫓は馬車の中で、ミズナは精霊の腕輪の中でゆっくりしていた。
その間ネオンと意外な事にシルヴィーが櫓の隣を陣取って座っていた。
たった数時間だったが仲間を失うと言う可能性を抱えて過ごしていたので、二人共今は近くに居たい様である。
その様子を正面に座るリュンが見ている。
「モテモテだな櫓。」
「黙ってろ。」
茶化す様に言うリュンを見ながら言う。
ずっと行動を共にしてきている二人だが、両方共に相当な美人なので落ち着かないところはある。
リュンの言葉に対してネオンはニコニコとしている。
櫓への好意は出逢った頃から上がり続けるばかりであり、好きと言う気持ちもあるので否定したりはしない。
シルヴィーは何も言わないがネオンと違って少し頬を染めている。
ネオンと同じく好意は当然あるが、好きと言う気持ちを認識すると恥ずかしくなってしまう。
貴族関連でお見合いの話は小さな頃から山の様にあったが、心惹かれる相手は居らず恋愛関連はさっぱりだった。
「コホン、獣人の方々はどうされますの?」
シルヴィーがわざとらしく咳払いして話題を変える。
このままこの話をしていては、恥ずかしさで顔から湯気が出てしまう。
それにこの話は聞いておきたかったのだ。
獣人達が暮らしていたフックの村は、ドラゴンとの壮絶な戦いの影響で半壊する程の被害を受けている。
それに加えて周りの土地も酷い有様になってしまったので、住む土地としては向かなくなってしまった。
「獣人達に聞いて判断するが、商会で働かないか誘ってみるつもりだ。」
城塞都市ロジックにある拠点の櫓商会を大きくしていくには、人材が幾らでも必要になる。
それに種族差別する様な者はいないので、獣人であっても問題無い。
ドランや子供達も拠点に向かわせるつもりだったので丁度いい。
「いいですね、今よりもずっと良い生活を出来ますよ!」
ネオンはそれを聞いて喜ぶ。
櫓商会は拠点に居る奴隷のサリアに全て任せてある。
だが仕事の内容は無理のない量で、給料面は差別無くそれなりの量を払う様にと幾つか旅立つ前に指示はしてある。
普通の商会と比べれば待遇も給料も良いだろう。
家族達がその環境で暮らしていければ、ネオンとしても安心だ。
「ご主人様、到着致しましたが・・。」
小窓を開けてカナタが知らせてくる。
しかし何故だか歯切れが悪い。
「どうかしたのか?」
「何やら揉め事の様です。」
小窓から覗いてみると、大勢の獣人達を背にフレアとサリーが武器を構えている。
向かい合っているのは武装している集団だ。
全員が奴隷の首輪を付けているので、誰かの奴隷の様である。
既に半分以上がフレアとサリーに気絶させられ地面に倒れている。
「やれやれ、我ながらトラブルに愛されているな。」
この世界に来てから次から次へと様々な事に巻き込まれる。
もう慣れたきたが死闘を繰り広げた後くらいは、ゆっくり休ませてほしいところだ。
「加勢して来ましょうか?」
カナタが傍に置いてある得物の長槍に視線をやる。
武装しているとは言っても実力は低そうだ。
フレアとサリーも殺さない様に手加減して倒しているので、カナタが出て行く程でも無い。
「あの程度に加勢は必要無いだろう。俺が話を付けてこよう。」
原因も分からないのにいきなり斬り掛かる訳にもいかない。
「そいつらは俺の連れだ。何か用があるなら代わりに聞いてやろう。」
馬車から降りて向かいながら言う。
櫓の姿を見るとフレアとサリー、獣人達が喜びや驚きの表情を浮かべる。
無事な姿を見たからだろう。
「櫓様、この者達は奴隷狩りですわ!」
「獣人達を渡せといきなり攻撃してきたんです!」
フレアとサリーが油断無く構えながら説明してくれた。
獣人は人間と比べると基本的な身体能力が高い。
貴族には嫌われているが、奴隷商人には商品価値が高いからと好かれている。
何処ぞの奴隷商人が自分の利益の為に、奴隷を使って奴隷狩りをさせているのだろう。
「大人しく渡せ!」
「俺達が酷い目に遭うんだよ!」
二人の男が剣を振り上げて櫓に向かってくる。
武器を向けてきてあるが命令されて仕方無く従っている様だし、可哀想なので加減して気絶させてやろうと思っていると、櫓の両脇を一人ずつ走り抜けた。
「櫓様には触れさせません!」
「面倒事は暫く充分ですわ。」
ネオンとシルヴィーが武器の柄を打ち付けて二人の男を気絶させる。
櫓的にはこの程度の相手どうと言うことは無いのだが、二人からすれば大人しく休んでいてほしいのだろう。
櫓は二人の好意に大人しく甘えて、一方的に蹂躙していく光景を横目に獣人達に近付いていった。
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