41話 二人目の仲間
ブックマーク30超えてる!?
評価ポイントももうすぐ100だ!?
読んでくださってる皆さんいつもありがとうございます!
ただの素人なので文章が拙い部分が多々あると思いますが今後もよろしくお願いします。
「さて、まずはお前達二人に頼み事をする前に、そもそも何故シルヴィーと戦ってもらったのかを説明するか。」
「そうしてもらえると助かりますね。そこのお嬢様に急に戦わされて状況が分かってないので。」
「まずお前達はこの街付近の出身か?」
「いや、俺はかなり遠くから旅をしてきたから違いますね。」
「私はロジックから少し離れた所にあるフックと言う獣人の村の出身です。」
「ふむ、ならばフレンディア公爵家についてもあまり知らんか、そこから説明しよう。」
まずアクリフレカと言うこの国は、小さい街や村は幾つもあるが、国の中央にある大きな都市と、それを囲む様にある五つの都市から形成されている。
そしてその五つの都市の内の一つが城塞都市ロジックである。
五つの都市はそれぞれ歴史のある公爵家によって納められている。
国の名前は王家と五つの公爵家の頭文字をとってつけられた名前である。
そしてロジックを納めているのがフレンディア公爵家である。
「家についてはこんな感じだが理解できたか?」
「大丈夫です、それで頼み事はその家に関係してるんですか?」
「まあそう言う事だな。」
「お父様、ここからは私が説明しますわ。」
「わかった、まあシルヴィーの問題だしな。」
「お父様が話した通り五つの公爵家はそれぞれ功績や歴史を残してきております。公爵家ごとに分野は様々ではありますけれども、その家の者にはそう言ったものが求められます。」
「そしてお嬢様にも何か求められてるってことか?」
「察しが良くて助かりますわ。フレンディア公爵家の功績や歴史は魔王の討伐ですわ。私の先祖は全て人類の敵である魔王と戦って生きてきました。」
「お嬢様も魔王と戦うと?」
「はい、しかし魔王は最低でもBランクという脅威です。一人で挑むのは自殺行為になります。それで私と共に戦ってもらえる方を探していたのですわ。」
「それで冒険者の中でも強そうなやつと戦いまくってたってわけか。」
「あら?誰かに聞いたのですか?まあそういうことになりますわね。それで引き受けていただくことはできないですか?」
櫓とネオンの方を見ながら聞いてくる。
ロアの方は黙って成り行きを見守っている。
ネオンは櫓の指示に従うと櫓の方を見ていて、櫓は出されたお茶を飲んで考えている。
(なるほど魔王の討伐か、わざわざ自分から魔王の相手をしたいとは思わないが、目的が邪神である以上魔王と戦わないなんてことにはならないだろうしこちらとしてもありがたいな。このお嬢様の強さはかなりのものだし、何より美人の仲間は大歓迎だ!)
「こちらの目的とも被る部分もあるし引き受けよう。」
「ふぅ、断られなくて良かったですわ、もう目ぼしい人材が居なくて困っていた所でしたから。」
「俺も娘に付き合ってくれるなら強い奴に越したことはないので助かるが、同じ様な目的とはなんだ?」
「俺の旅の目的は世界を見てまったり生きていきたいって感じだけど、その前にやらなきゃいけないことがあるんですよ、それは邪神の討伐。」
「邪神?なんですかそれは?」
「おいおい、まさか物語に出てくるあの邪神か?そんなのがいるって言うのか?」
シルヴィーは邪神と聞いてもピンときていない様子だが、ロアの方は本か何かで知っているらしい。
それでも物語の中に出てくる空想上の存在だと思っている様だ。
「いると思ってもらって間違いないですよ。そもそも魔王は魔物を束ねている存在ですが、魔王を束ねている存在がいるとは考えなかったんですか?」
「確かにそう言われるとそう言った存在がいてもおかしくはないか。どこにいるかとかは分かっているのか?」
「それは知らないですね。だから必然的にその部下の魔王の元を訪れる形になるでしょうけど。」
「そうなれば戦闘は避けられませんわね。それに大元である脅威を排除できれば魔王の討伐も楽になるかもしれませんわ。」
「まあそう言うことだ、人類にとっては良いことだろう。まあ簡単には行かないだろうけどな。そのためにも俺は共に戦ったり、情報収集してくれたりする仲間を集めてるわけだ。」
櫓が一通り説明を終えるとシルヴィーは立ち上がり決意のこもった目で見てきて、右手を差し出して握手を求めてきた。
「私は民のために魔王そして邪神との戦いに参加しますわ。私が今まで己を高め力をつけてきたのはこの時のためなのですから。櫓さん、ネオンさんよろしくお願いします。」
「ああ、こちらこそ頼むよ。」
「シルヴィー様頑張りましょう!」
櫓も右手を差し出し握手に応じる。
ネオンも差し出された手を嬉しそうに握っていた。
ロアも立ち上がり櫓達に向けて頭を下げている。
「娘をよろしく頼む。もちろん俺も可能な限り協力はさせてもらうつもりだ。」
「魔王や邪神の情報は是非欲しいのでありがたい、こちらこそよろしく頼むロアさん。」
「そのことなんだが一つ魔王かもしれない情報がある。」
「本当ですか、聞かせてもらっても良いですか?」
「ああ、商人や冒険者の話なのだが、ここからしばらく南下して行った方角の森近くの街道で今まで見られなかったリザードマンが度々目撃されているらしい。上位種か魔王の仕業ではないかと言われている。」
「ギルドでも何回か冒険者を派遣しておりますが、数が多いのとリザードマンの拠点が何処にあるのか分からず苦戦していると聞きましたわね。」
ロアとシルヴィーの話を聞きネオンは目的に一歩近づくのではと、期待に満ちた瞳で櫓の方を見ていた。
その櫓はメイドに出されたお茶を飲んでいる。
(ネオンやめてくれ、そんな目で俺を見るな。あの時の俺はいきなりのボス戦でそんな事を考える余裕はなかったんだ。てかさっさとネオンには魔王倒した事話しとけば良かった〜。)
そんな事を思いつつも話さないわけにはいかないだろうとロアに汚れても良い広い場所はないかと聞き、騎士団の訓練場があるらしいのでそこに案内してもらうことになった。
閲覧ありがとうございます。
ブックマークやポイント評価よろしければお願いいたします。




