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うっかり女神に邪神討伐頼まれた  作者: 神楽坂 佑
1章 異世界転生
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146話 ミズナの必殺技

「おおお、一気に無力化される光景は壮観だな。」


櫓は威圧のスキルを使い、目の前でバタバタ倒れていく魔物達を見て感嘆の声を上げる。

現在は十階層に降りる為の階段の前でボスと戦闘を繰り広げていた。

魔物の名前はゴブリンキングと言って、様々なゴブリンを次々と召喚してくる後方支援型の魔物だ。

しかし大量に召喚したゴブリン達が櫓の威圧一回でほぼ全壊している。


「ゴブリンキングまでの道が開けましたわ。」

「私が行きます、はあっ!」


ネオンが地面を蹴って一気に間合いを詰める。

愛剣を一閃して倒そうとするが、横からゴブリンナイトが割り込んできて剣で受け止められる。

ゴブリンナイトは本来Dランクとレベルの低い魔物なのだが、ゴブリンキングが居る状態だとバフが掛かり、ネオンの剣も受け止められてしまう程だ。


「左から狙われてるぞネオン!」

「っ!?」


ゴブリンアーチャーにより高速で放たれた矢を躱す。

ネオンはスキルのおかげで櫓が声を掛けるよりも早く既に回避行動を行なえていた。


「危なかったです、このスキル凄いですね。」


ゴブリンキングと戦う前に昨日櫓が仕分けした恩恵の宝玉の中から使えそうな物を話し合ってスキルを覚えていた。

櫓は威圧のスキルを覚え、ネオンは超直感と言うスキルを覚えていた。

このスキルは危険が迫った時にそう感じる事が出来る、所謂第六感である。

先程も櫓が声を掛けてからでも回避は間に合ったが、声が掛かる前にその場に留まっていると危険だと感覚で分かったのだ。


「召喚されたゴブリン種にバフが掛かるのは厄介ですね。」

「そんな魔力を使わないから威圧で何度でも気絶させられるけどな。」


そう言って再び威圧のスキルを使う。

地面が気絶したゴブリン達で埋まっていく。

威圧のスキルは完全に倒す訳では無く、気を失っているだけなので、止めを刺さなければ時間が経って起き上がってしまう。


「次は私が行きますわ、援護をお願い致します。」


シルヴィーは魔装した槍を振り回しながら突っ込んでいく。

ゴブリンキングが絶え間無く召喚を行っているので、召喚されたゴブリンが左右からシルヴィーに襲い掛かる。

それを三人が遠距離攻撃で仕留めていく。

もう少しでゴブリンキングに辿り着くと言うところで、大盾を持った巨体のゴブリンガーディアンが立ち塞がる。


「ちょうどいいですわ。」


シルヴィーは魔装した槍を引き戻し、勢いよく横薙ぎに振るう。

大盾に当たった瞬間に槍が当たった音とは思えない程の硬い物同士がぶつかった音が響き渡る。

その音の後にゴブリンガーディアンは、大盾ごと後ろに物凄い速さで吹き飛んで行く。

当然後ろにいたゴブリンキングも巻き込まれ、背後の壁と巨体の魔物にプレスされ、血肉を撒き散らしグチャグチャの悲惨な絵面になっていた。


「使い勝手は良さそうですわね。」


シルヴィーは今使ったスキルに満足して呟く。

魔装していたとしても、槍で大盾を構えている自分よりも何倍も大きな魔物を、シルヴィーと言えども軽々と吹き飛ばしたり出来ない。

それを可能としたのは新しく得たスキル軽重加(けいじゅうか)だ。

このスキルは使用者が触れている物の重さを変える事が出来る。

触れている物の本来の重さを基準に、百倍から百分の一までする事が可能であり、手を離した瞬間に元の重さに戻る能力だ。

この軽重加を使い、槍を振るう時に重さを軽くして勢いをつけ、大盾に当たる瞬間に重くする事で、巨大なハンマーで殴られたかの様な衝撃を与えたのだ。


「全員スキルが良い感じに機能している様だな。」

「私は使えなかった・・・。」


一人だけ新スキルを使うタイミングが無く、文句を言うミズナ。


「お前のは使われたら逆に困る。」

「絶対に私達が近くにいる時に使わせてはいけませんわよ?」

「ううう、仲間のスキルに怯えるって変な感じですね。」


三人共使わないで欲しいと思っているミズナのスキルは、壊霧(かいむ)と言う名前のスキルである。

スキルの詳細は自分の命と引き換えに霧を発生させ、触れている物全てを自壊させると言う危険なスキルである。

詳細を知った時に命を失うなんて論外だと弾いたのだが、何も新しいスキルを覚えていなかったミズナが、死ぬ事の無い自分なら有効活用出来ると言い取得したのだ。

仲間にも危険が及ぶ可能性があるので、櫓の許可がない限り使う事は禁じると言う条件の下取らせる事にした。

これは精霊魔法を使い契約として残したので、ミズナが勝手に使用する事は出来ないので一応は安心である。


「必殺技って感じでかっこいい・・・。」

「物騒な必殺技もあったものですね。」

「仲間の攻撃に巻き込まれて死ぬなんて御免ですわ。」

「当面は使わせる予定は無いから安心していいぞ。そのスキルの使用許可を出すとすれば、強敵との戦いで皆殺しにされる時とかだろうしな。」


そんな状況を作りさえしなければ、危ないスキルを使う必要もなくなる。

言葉を交わさずとも三人は更に強くなろうと心に誓った。

閲覧ありがとうございます。

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