表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

プロローグ「逝き先は異世界みたいです」

トラック等に轢かれたり、病気やらなんやらで気付かぬ内に死んだら異世界に転生しました。


・・・なんて、小説とかラノベなんかでよく見る設定ですよね。


どうやら私も例に漏れず、その『よく見る設定』で異世界に来てしまったようです。


因みに死んだ記憶はありません・・・と言うか記憶そのものがありません。


記憶喪失なのは間違いないのですが、思い出せないのは自身の個人情報的なものだけなんですよね。


その他のことは覚えているというよりは、知識として知っていると言った方が近いかもしれません。

それも地球の日本に関する知識が主なので、おそらく私は日本人なのでしょうね。


それで、ここが異世界だと確信した理由なんですがね?

目を覚ましてから目にした出来事が、知っている限りでは有り得ないことばかりなんですよ。

と言うか現在進行形で目の当たりにしている光景なんですが・・・。


地球じゃあ、ウサギに角なんて生えてるわけねーでしょ?

そのウサギを美味しそうにムシャムシャしている翼のある巨大トカゲなんて見たことあります?もしくは見れる場所なんて知ってます?

しかも!そのトカゲ様!火を吐くんです!火ですよ!?火!!


私、このトカゲ様をなんと呼ぶか知ってますよ!

そう!!ファンタジー好きの憧れの存在であるドラゴン様です!!


そんな光景見ちゃったら、そりゃあ気付きますよ!

・・・って。のんきに「へえ、ドラゴンも肉は焼いて食べるんですか。そうですか。なるほどねー」なんて考えている場合じゃないですよ!?私!!



ーーーーこのままじゃ私も食べられる!



ウサギを食べ終わったドラゴンを見て、そう危機を感じたのも束の間。

ドラゴンはこちらに見向きもせず、私の存在に気付いてない、もしくは興味がないかのように飛び去って行きました。


ーーーー助かった・・・?


そう安心したのですが、同時に疑問が浮かびます。


「何故助かったのでしょうか?少なくともウサギよりかは大きくて良い獲物だと思うのですが・・・人間と仲が良い・・・いや、人間はマズイとかですかね?」


まあ、考えても解らないのなら放置しましょう。

きっとおそらくたぶん、その内わかりますよ。


それでは・・・こんな時のお約束やっておきますか。


「・・・ステータスオープン」


はい。なにも出ません。

と言うことで次。自身の確認しましょう。

ここは、手足とかの確認からムスコの行方とかが定石ですよね。

鏡までいかなくても、水辺とかあれば姿の確認ができるのですが・・・まあ、近く、少なくとも目の届く範囲にはありません。



「そういえば目が覚めてからずっと地に足がついてないと言うか、ずっとフワフワしてるんですよね。なんなんでしょ・・・なるほど~。そりゃあドラゴン様もこっち見ませんわ!ハッハッハッ!!!・・・嘘やん?」 



速報。私、知りたくもない事実を知る。


「こういう場合は、向こうで死んでからの転生だと思ったんですよね。いや、マジで。でも転移の方だったんですね。おおっとぉ!?これは新しい発見!ムスコが行方不明!でも私男!!ハッハッハッ!!」


皆さん。どうやら幽霊と言うのは所謂『性の象徴』が無いようですよ!

そりゃ増える必要ありませんもんね!


つまり・・・ですね?


「死んで・・・幽霊になって・・・そのまま異世界に転移とか・・・マジですか・・・」


身体行方不明。

記憶も行方不明。

ついでにムスコ行方不明。



そんな私は異世界で幽霊ライフ始めることになるみたいです。

・・・・どっかその辺に身体落ちてませんかねぇ?

お読み頂きありがとうございました。

不定期更新とはなりますがよろしくお願いします。

あったらでいいので、感想や誤字の報告お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ