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お家に帰るまでが遠足です。

 最終12日は、帰るだけの予定であります。

 出発まではだいぶゆっくりでしたので、朝食を食べた後、外に散歩に出ました。


 ホテルを出た時、曇っていたから油断しました。

 暑かったです。

 ちょっと途中で後悔したくらい、めちゃくちゃ暑かったです。

 いや、全ては油断して、暑さ対策なしに外に出た自分が悪いんですけどね……(´-ω-`)


 ぶらぶらと、猫見つけたり逃げられたりしながらの散歩であります。街中のあちこちに地図があるのはありがたいです。

 お年寄りが集まって太極拳している姿に、異国情緒を感じたりするのでありますが、他国の人が日本のラジオ体操の様子を見てどんな風に思うのかなあ……なんてことを考えてみたり致します。

 地下鉄へと至る地下道を歩けば、並ぶ店々のシャッターに、アートが描かれております。2000という数字が目立つことから察するに、節目の年の記念に描かれたものでしょうか。

 日本でも、シャッターに絵が描かれているという風景は時折見掛けますが、こちらの国では、他の場所でも意図的に壁画となっている場所を見掛けたように思われます。

 ドラッグストアが開いていたので覗いてみると、見慣れた薬品や化粧品が多く見受けられます。それだけ日本製の人気が高いということでしょうか。そういえば昨夜のテレビで、言葉はわからないながら、日本製の日焼け止めの模造品による被害も報じていたしなぁ……と、思考が転じて参ります。


 我がきょうだいIさんに、「土産に現地のカップ麺買って来て」って言われたので、コンビニに寄って行かねばなりません。

 味の種類がわからないな……二個で割引になるけど、トランクにもう入らないしな……そんな染み付いた貧乏性とのせせこましい戦いを繰り広げます。


 そんなことを徒然と、ぼんやりと考えて歩いていたら……


 ホテルに戻った時には、汗だくでした。

 というか、汗がひかなくて困りました。全部荷物詰めた後なので、着替えも出来ないし。

 シャワーを浴びても、湿った服はどうしようもなく、ortという状態であります。

 やはりというか、詰めが甘い当方なのでございます。


 そして松山空港から帰路につきます。

 やはりラウンジで時間を潰しますが、お国柄を感じられる部分をチェックであります。

 ビールやコーラ等が、缶で提供されるのもお国柄でしょうか。軽食コーナーに蒸し器が並び、点心が用意されているところにも特色を感じます。


 そんな折、編集さんとイラストレーターさんとで、揃っているので、『うちの娘』の話等を致します。丁度この日はWebでの『うちの娘』最終話投稿の日でしたので、話のメインは、それを書籍版にした際のイラストの件であります。

 ぶっちゃけた言い方をしたならば、議題は「『娘』のウェディングドレスを如何なものにするか」であります。

 一口にドレスと申し上げても、シルエットだけでも、プリンセスライン(スカートがふわりと広がるもの)、Aライン(Aの文字のようなシルエットになるもの)、マーメイドライン(身体に沿ったシルエット)……云々と、様々なものがある訳でございます。

「ミニスカートタイプのドレスも可愛いと思う」「思うんですけど、世界観的に……っ」「プリンセスラインだと、こういう構図が」「だから文章では、こっちを想定して書いてみたんですけど……」

 まあ、だいたいは当方と編集さんで話しているんですがね。

 そこで、三人共に出た結論です。


 C「絶望的にうちの主人公には、白のモーニングが似合わない気がします。ていうか、たぶん自分、指さして笑う自信があります」


「あー……『黒』のイメージついてますからね……」

「異世界ですから……白のモーニング着る文化が無いんですよ!」

「『娘』は美少女だから、何でも似合うんですけどね……」

「たぶん紋付き袴の方が似合います」

 フォローは誰からも出ませんでした。


 ところで当方は、この機会にお聞きしてみたいことがあったので、ございます。


 C「一度お聞きしたかったんですが、編集さんを介して、当方が個人的な年賀状イラストなんかを、景さんに発注することは可能ですか?」

 編「うーん……それは、一概に答え難い質問ですね……」

 まあ、そうですよね。

 いや、別に編集さんと景先生を困らせたくて、こんな質問をした訳ではないのです……


 C「いや……当方個人的にずっと、景先生のイラストで、十歳『娘』っ子の、赤かピンクのお着物姿が見たいんですよ。桜の髪飾りなんかがあれば尚良し」

 編「それは絶対に可愛いですね!」

 C「ええ。絶対に可愛いと思います!」

 お着物も桜も、完全な当方の趣味でございます。


 C「十歳バージョンでのお着物が一番可愛いと思います(断言)。でも、世界観的に難しいから、個人的な依頼で……」

 編「それはですねCHIROLUさん、書けば良いんですよ」

 C「書けば」

 編「東の国の風習にしてしまえば(お約束)良いのです……そして書いてくれれば、自分が発注をかけます!」

 C「そうですか……書けば良いんですかー……」

 景「そうすれば、台湾や韓国も、ちいさいバージョンのイラストの素材が増えて大喜び。皆幸せになれるのです」

 C「なるほど」

 編「そうです。書くのです……そうすれば、皆幸せになるのです……」


 個人的な趣味のものは、力技でも本文に組み込んで、合法的に実現させるべきなのですね……(* ̄∇ ̄)ノ

 そしてさりげなく、自分で自分の負担を増やして、自らの首を締めている気がしないでもないんですが……気のせいですよね。


 この後は飛行機に乗って、羽田にて解散であります。

 編集さんは、社に戻ってお仕事だと笑っておりました。台湾でも、Wi-Fi完備されていると、仕事が出来て良いですよね……って仰ておりました。

 他人事みたいに言ってますが、当方も今回、コミカライズ版のネームチェックも、台湾のホテルのロビーでやりましたので……文明の進歩って素晴らしいですよね……


 こんな感じの台湾でのサイン会の様子だったのですが……

 当方にしては珍しく、ぷちトラブル起こりませんでした。安堵するのと同時に、少々勿体なく感じるのは、既に業なのだと思われます。

お付き合いくださいましてありがとうございます。

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