サイン会当日であります。
写真の向きを直すという、高度なことが出来ない当方であります。申し訳ないです。
旅行先での朝ごはんは、がっつり食べる派の当方にございます。
フルーツ大国ですから、トロピカルフルーツ食べておかないとなぁと思っておりましたので、ここぞとばかりに食べておきます。スイカ美味しい。
編集さんは、環境の変化その他でお疲れ気味で、胃薬のお世話になっております。
景さんは、もう端から見ていても緊張している様子です。
……うん、なんだか図太くてすみませんです。当方、若干眠りが浅かったけど、わりと通常仕様です。ごはん美味しい。(* ̄∇ ̄)ノ
そしてこっちに来るまで知らなかった事実が、ホビージャパンの社長さんが、本日同行するという事であります。
偉い人相手には、萎縮するタイプの当方であります。そして思い出します。
名刺、忘れて来たんですってぱ……( ; ゜Д゜)
ご挨拶の後、サイン会の会場に向けて出発であります。
漫画博覧会の会場である、台北世界貿易センターの周囲は、たくさんの人が集まっております。入場待ちの行列は建物内部に出来ているようでありました。
各出版社や、サブカルチャー、アニメなどのブースが会場内部に出来ているという形式のイベントのようでございます。
時間もありますし、勝手にあちこち見て回るという訳にも参りませんので、ぐるりと回り、雰囲気を感じた位でありました。
そしてこれが、『うちの娘』台中版を出して下さっている『青文出版社』さまのブースであります。
外側には、このような展示が。『うちの娘』グッズなどもあります。
着るタイプのブランケットなども作られたそうで……絵柄を前にして着用することで、『娘』を抱き締めることの出来る仕様となっているそうにございます。
写真の縦横を修正出来なかった当方で申し訳ないです。
こんな感じの、福袋的なグッズの販売もされていたようにございます。……日本では、全くグッズ販売の予定とか無いんですがね……本当に国境の向こうでは、何が起こっていたというのか……
そしてサイン会の告知看板であります。
やはり写真は横になってしまっています。
当方、老師であるようです。
『うちの娘』は、少々アクシデントがありまして、二巻からイラストレーターさんが変更になるという経緯がございます。
それ故、使えるちっさい『娘』のイラストに限りがありまして、店舗特典用イラストとして景さんがお描きになった『Wアリス仕様イラスト』が物凄く使い回されております。
それは、サイン会の会場の様子でもわかるかと。
そしてこの頃、景さんが隣で頭を抱えておりました。
「線のはみ出しが……色のはみ出しが……っ(。>д<)」
原画って、基本的には縮小を前提にして描くんですよね……拡大されると、どうしても、粗を見つけてしまうものなんでしょうね……
こんなにでっかくされるのは、想定外ですよね……
可愛いから、大丈夫だと思います!
会場の裏側で、イベント開始まで待機であります。
プレゼント用などの、細々したサインを量産致します。今日の当方のお仕事は、ひたすらお名前を書くことと存じております。
そういえば、この控え室の前には、イベントにいらっしゃった作家さんたちのサインが残されておりまして、当方もそこに書いてきました。
因みに当方がサインとして用いているのは、基本的には単純に名前を書くだけのものにございます。
『基本的』にと前置きを致しましたのは、時折、落書き付きの『調子に乗ったバージョン』を書くからにございます。とはいえそれもリアル知り合いの前でが主で、後は韓国の出版社さまに、直筆メッセージを依頼された時に書いたくらいでございました。
今回は調子に乗って、此処には、落書き付きのものを残して参りました。景先生直筆イラスト付きサインは、間違いない可愛いさの完成度でございました。
ところで、当方自身は、サイン会なるものに行ったことが無いもので、単純に比較が出来ないのですが……
台湾式のサイン会というものは、少々日本のものとは毛色が異なるらしいです。
まあ、この段階で、会場方面からテンションあげあげな声が聞こえて来る感じからして、なんか想像と異なります。
こちらでは、プロの司会のおねーさんが場を盛り上げて温めてくれるそうです。
当方、向こうが何言ってるかはわからないんですが、「ラティナ可愛い」って類いのことを叫んでいるのはわかりましたよ。
……当方よくわからないんですが、サイン会って、叫ぶとかって行動が挟まれる場所なんですか?
隣では、相変わらず景さんが緊張している様子。
それも仕方の無いことで、この後、舞台の上に引っ張りあげられた当方たちは、司会のおねーさんから質問のマイクを向けられます。事前に質問を受けることは聞いていたんですが、アドリブで応じるタイプのてきとーな当方で申し訳ないです(通訳してくれる出版社さま相手に)
いや、あれですね。通訳が挟まってしまうから、つかみがOKな感じの良い感じなコメントとかは、難しいですよね。無難なコメントになってしまいます。世の作家先生たちは、どのようなコメント返しをしているものか……(; ̄Д ̄)?
サイン会が始まる前に、注意事項の説明を受けておりました。
それは一言で言うならば、『サイン以外のものは書くな』それに尽きるようです。それも当然と言えば当然の話で、一人のリクエストに応じてしまうと、他の人にも同じように応じなければならなくなるから、であります。
数人の方が持参したペンを差し出して来ましたが、そういうのもNG対応であります。握手を求めていらっしゃた方には、それぐらいは良いかーという適当さで、応じていきます。
ノルマは150と言われましたが、多いのか少ないのかもわかりません。当方が書いた後、隣の景さんに渡していくという流れ作業にございます。
ですが、ここに至って思うことは、『うちの娘』は、ちゃんと海外でも読まれていたのだなぁ……なんてことだったり致しました。
こうして目の前に、わざわざご足労してくださった方がいるという現実は、実感として受け入れざるをえません。
今回のサイン会は、こちらの限定ボックスを購入の方のみに行われているイベントだそうです。
この中身は、『うちの娘』三巻特装版と、先ほどの写真にも写っていたTシャツ。他にも水筒やミニクッションが入っております。
そしてここも日本ではあまり見ないのですが、サインをするのは、イラストが印刷されたアクリル板にございます。
台座と組合せると、立てて飾ることが可能になっております。
日本の関係者は、「単価が高い……」という方が気になってしまうアクリル板なのですが、あちらでは結構メジャーなアイテムのようでございました。
結構、日本語で話しかけてくださる方もいらっしゃいました。出版社の方が通訳してくださるので、他のコメントにも有り難うございますで返します。今の当方は「謝謝」しか発言出来ない感じにございます。(絶対的な語彙のなさ)
頂いたコメントに「デイル、とても格好いいです!」というものがあったのですが、一瞬ポカーン(゜д゜)としてしまった当方。
当方自身が、自分の主人公を『格好いいもの』として書いていない故の反応にございます。
……景先生のイラストが格好いいからですね!(* ̄∇ ̄)ノ
そしてもうひとつ首を傾げたコメントが、「デフォルメイラスト、描いてください!」というものでした。
……景先生相手ならわかるけど、何で当方なん(; ̄Д ̄)?
後で景さんに「こんなこと言われて……」と報告してみたところ、ついさっきの『調子に乗ったバージョンサイン』を見ていた為に、「イラスト描くの知っていたからでは?」と言われました。
「いや、でもあれ、日本国内でも表に出して無いんですよね……韓国向けに一回出しただけで……」と、答える当方。
「……まさか、韓国から?」
「いや、まさか……」
そう言いつつ、否定できない空気。真実は今も謎のままにございます。