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サイン会のお話が来た。

日本国内では、全くサイン会の話とか、出ないんですけどね……

 皆さまこんにちは、CHIROLUと申します。

 拙作『うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。』は、ホビージャパン様にて書籍化されております。その関連で、2017年8月、台湾にてサイン会を行って参りました。これは、そのレポートのようなものでございます。

 本来ならば、活動報告にて書こうと思っていたのですが、時間の合間にちょこちょこと書き進めるのに、本文作成の執筆機能を使う方が楽でしたので、エッセイ枠での投稿とさせて頂きました。ご了承くださいませ。


 ☆★☆★☆


 とある春の日に、担当編集さんから電話を受けたのが、まず最初の一報でありました。

「台湾の出版社さんから、サイン会の打診が来ました!」

 とりあえず当方、即答しました。

「え。嫌です」


 ……いや、だってですね。当方みたいな木っ端作家が、あんまり調子に乗って表にしゃしゃり出るのも、どうかと思ったりするのでありますよ。当方自身に、『作家』という自覚もあまりありませんし。

 作品のファンの皆さまも作品に思い入れがあるのであって、お前なんかお呼びじゃないって、石投げられたりしたらどうしようって思ってしまうではないですか。

 ですので即答したのですが、とりあえず先方から送られてきた行程表を見た上で、考えてみてくれって返答を保留されました。


 とりあえずメールにあった先方の出版社名を、Web検索かけて確認しました。『青文出版社』様とあります。確かに『うちの娘』が二巻まで出ているようです。……それぞれ特装版とか、出ているんですが……二巻でございます。当時日本では五巻まで発売している最中でしたので、とりあえずそこで首を傾げました。


 ……サイン会やって、人集まるん? (;・∀・)


 これが韓国の出版社からの打診だったら、まだわかったんですよ。拙作が、韓国で何だか妙に人気だって聞いておりましたので。具体的には、書き下ろしイラストを使用して、七歳幼女の抱き枕カバー発売しちゃう位には、人気だそうであります。

 その話を聞いた時も、フリーズしたんですけどね。だって抱き枕ですよ、抱き枕。「え……えっちぃのは、無しの方向で……」「ですよねー」「かぼちゃぱんつなら、見せても大丈夫ですけど!」というやり取りを経て完成した、可愛いだけの健全なイラスト仕様にございます。

 因みに、日本国内での販売予定は全くないのであります。


 そして行程表を確認して、もう一度首を傾げました。

『台湾漫画博覧会』とは。

 困った時には、とりあえず検索です。……台北の世界貿易センターというところで行われる、60万人規模の漫画やアニメなどのイベントなのだそうです。そうですか。そんな大きな規模のイベントですか。


 ……いや、やっぱりこういうのって、もっと有名な作家呼ぶのと違うん? ((((;゜Д゜)))


 アニメ化作家とか。アニメ化作家とか。

 とりあえず当方、おろおろしてみます。もう一度行程表を確認して、別の作家さん名とか、別の作品名が書かれていないかを確認しました。

 そして暫し考えます。


 ……あ。これって、人生であんまり経験しない奴だ。( ´∀`)


 まあ、そうなんですが。吹っ切れた瞬間でありました。

 当方には、とりあえずそうやって起こった出来事を飲み込む為に、ワンクッションが必要だったみたいです。

 その後の当方の判断基準は、この『人生経験』を体験してみるべきか否かであります。体験することが益か否か、とも言い換えられるかもしれません。

 そして周囲に相談であります。まあ、この段階で断る気持ちに傾いていたならば、きっぱりと断っているので、後押しが欲しいという心理状態なのでありますが。

 書籍化のお話を頂いた時も、同じように内心で決めてから、周囲に相談という形式を取りましたので、当方的な通過儀礼なのかもしれません。


 相談相手、壱、我が父。

 話を聞いた父、とりあえず絶句。暫しフリーズ。そして結論。「なかなか無い機会だから、行ってみれば?」

 当方と同じような行動パターンと判断基準でありました。まあ、親子ですし、そんな感じかもしれません。


 相談相手、弐、身バレしている同僚さん。

 別に上司には相談しません。上司には、有給申請の時に言えば良いのであります。

 この同僚さんはですね、趣味で海外によく出掛ける方なのでございます。ですので相談相手に選んだ次第にございます。

 C「台湾って、初心者でも大丈夫ですかね?」

 同「全然大丈夫。初心者向き。一人旅でも大丈夫なところ」

 C「パスポートって、取るまでに時間かかるんでしたっけ?」

 同「一ヶ月位余裕持って、早めに申請した方が良いよ」

 C「わかりました。余裕があるうちに、早めに行って来ます」


 ……この会話からもお分かりでしょうか。当方がとりあえず、即、二の足を踏んだ理由はここにもございまして……


 当方、海外、未経験! なのでありました。

 パスポート申請Q&Aを検索するところから始める、初心者なのでございます。初心者には、相談相手がいるのといないのでは、難易度に大きな差があるのでございます。


 まあ、そうやって心の準備を整えて、編集さんに『サイン会承諾』の旨を伝えたのでありました。

『撮影NG』を条件にして頂けるというのも、大きな理由でありました。


 そこで編集さんは、当方にこう言いました。

 編「先方が、お盆期間なので、早めに航空券おさえたいそうなので、メールでパスポートの情報欄、送ってください」

 C「即、申請に行きます!」

『早め』どころか、パスポートは『即』必要だったようにございます。


 そうこうして、申請窓口に行こうと思った直前に思い出したのですが、当方の本籍地は他県にありまして……手ぶらで行っても申請出来ないですよね! まず戸籍ですね!

 遠方だから郵便で取り寄せなくてはいけない……戸籍を取り寄せるのに、本籍地の正解な住所が必要です。そうなりますよね……そしてこういう時に限って、本籍地を控えたメモが見つからなかったりするのでありました。

 住民票貰って本籍地調べた直後に、手帳にしっかりメモ貼り付けてあるの見付けたんですが、よくあることでありますよね……

 しかも、ゴールデンウィーク入っちゃって、役所の営業日が限られてます……受付窓口も平日しかやってないから、仕事休まないと無理だし……引き取りはこの日になるから……云々。


 ……この時が、一番、わちゃわちゃしていたかもしれません。余裕を持った行動って大切ですね……( ;∀;)


 そんなこんなで、当方は、2017年8月10日、買ったばかりのトランクをカラコロと引いて、羽田空港に向かうのでありました。


 同「ちゃんと国際線の駅で降りるんだよ! 国内線で降りちゃうと、大変だからね!」

 前日に同僚さんから、こんなありがたい激励の言葉を頂いた当方ですが……

 京浜急行って、反対側に行くと成田空港行っちゃうんですね! 一瞬ヤバかったです!

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