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とある生徒会長の本音は日誌だけが知っている  作者: 『黒狗』の優樹
瑛vs夏煌、ラブバトルのスタート
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第五十六話 握手(handshaking) 瑛、紅壱が手に残した熱の余韻に浸る

自分や仲間の為に、更なる強さを貪欲に求める剛力恋らの向上心に、紅壱は頼もしさを覚える

そんな彼女たちに、腕立て伏せに続き、腹筋運動の方法も指導し、紅壱はアルシエルからショッピングモールに帰ってきた

翌朝、久しぶりに瑛に会える喜びから、自転車を漕ぐ彼は一筋の閃光と化す

紅壱に会えて嬉しかったのは、瑛も同じだった

お互いの中で、相手への恋心が強まったとは知らぬながらも、二人は彼を、彼女を好きになって良かった、と感じるのである

 「? どうしたの、アキちゃん」


 瑛の方に優し気な笑顔を戻した恵夢は、彼女が自分の右手をジィッと睨んでいるので、首を軽く傾げた。

 いつもなら、呼びかけられれば、相手に顔を瑛は向けるのだが、この時ばかりは、自部分の手、紅壱が握ってくれた手から目を逸らせないでいた。それに対し、恵夢は不満を覚えるでもなく、「どうしたの?」と質問を繰り返す。


 「・・・・・・男子の手と言うのは、あれほども魅力的なのですね」


 正確に言えば、好きな男子の手、なのだが、自分の気持ちだけは超が付くほど鈍感なのが玉に瑕な瑛に指摘するのは、さすがにお節介が過ぎる気がしたので、恵夢は「そうなんだ」と頷き返すに留めた。


 「異性の手を握ったのが、私は初めてと言う訳じゃありません」


 「うん。それで?」


 「父や門下生と行う、実戦稽古で手を握る事もあります。握ると言うか、指を極める感じですけど。

 パトロールで遭遇する良からぬ輩や、人型の怪異の雄も数に含めていいのなら、頻繁と言えるでしょう。

 しかし、辰姫の手は、これまで私が触れてきた手とは、全然、違うんです」


 「どう違うの?」


 「・・・・・・分かりません」


 「わ、分からないんだ。アキちゃんにしては、珍しいね」


 恵夢の口調は責めたり、嘲ったりするようなものではなかったが、瑛は自然と項垂れてしまう。彼女のリアクションに、恵夢は慌てて、言葉を続ける。


 「嫌だったの?」


 「とんでもない!!」


 つい本気で否定したからか、瑛から小さくはない威圧感が発せられ、挨拶をしようと近づいてきていた一年生らが立ちくらみを起こしかける。


 急いで威圧感を顰めた瑛は、その一年生らに身を寄せ、「大丈夫か?」と安否を尋ねる。彼女らは憧れの生徒会長に近づかれた事で、一層に気が遠くなりかけたようだが、朝から良い事が起きたおかげか、立ちくらみなど瞬時に吹っ飛んでしまったようだ。

 何やら不自然なほど明るくなった彼女らに戸惑いつつも、返された言葉通り、問題はなさそうだったので、「今日も頑張ろう」と励まし、昇降口へ向かわせる。


 「話の続き、いいですか?」


 いいよぉ、どうぞぉ、と微笑みながら頷く恵夢。コイバナと言えるほどものではないにしろ、こんな華やかな話題で瑛と絆を強められるのは、恵夢としても嬉しかったし、どこか、ホッとした。


「父の手はマシですが、門下生の手は汗でヌメッとしている時が多いので、必要がない限りは触りたくないです。

 それだけ、鍛錬を真面目に行っている証拠ではある、と頭では理解できます。年上の人に対して失礼だとは承知もしているんですが、正直、嫌です、触れるのは。

 人型の怪異の雄に対しては、あまり、そういう事を考えている余裕はありませんが」


 「まぁ、普通だね、その感覚は。私も、乱取りの後は、門下生の手は握りたくないなぁ」


 「けど、辰姫の手を握っても、嫌な感じはしませんでした。

 あ、いえ、彼の手が極端に汗ばんでいた訳じゃありません。

 ここまで、自転車を漕いできたようなので、それなりには湿ってましたけど、私と握手する前に拭いてくれていましたから。

 でも、彼の手が仮に汗ばんだままでも、私は気にしなかったと思います」

 

 むしろ、自分の方が汗ばんでしまいそうで、どうにか、汗の分泌をコントロールできたのは助かった、そう、瑛は安心する。紅壱は気にしないだろうが、女として汗まみれの手は異性に握られたくない。好きだ、と自覚した男なら尚更だった。

 

 「辰姫の手を握っている時もそうでしたけど、離してからの方が凄いんです」


 「凄い?」


 「上手く言えないんですが、こう、腹の底から、形容しがたいほどの強いエネルギーが噴き上がってきそうなんです」


 強張っているが、辛そうではない表情の瑛はおもむろに、左手を自分の下腹部に当てた。掌が当たる部分では、熱がズンッズンッと重低音を静かに響かせていた。

 そうして、紅壱の香りが残る右手をギュッと力強く握り込む。


 「今なら、あの女吸血鬼だけではなく、辰姫が追い払ってくれた『夏暁』のカガリとも互角に渡り合えそうな気がします」


 「!!」


 普段から、瑛はそんな大口を叩かないタイプだ。勝率だけでなく、生存率まで下がる強敵に挑まねばならぬ際、「勝てる」と言葉に出して、己を鼓舞し、弱気の虫を追い払うのではなく、口数が極端に少なくなり、自身の殻の中に閉じ篭って、限界まで集中力を高めていく、それが獅子ヶ谷瑛だ。

 なのに、瑛は、今、あのカガリと闘える、とまで言いきった。勝つ、と言わなかった事で、逆に自信の高さが覗えた。


 (相当だなぁ)


 どう反応して良いのか、判断しかねた恵夢は「そうなんだ」としか言えない。


 「もしかすると、辰姫は手を握った相手の恐怖心を薄らがせ、勇気を強める特殊能力があるんでしょうか?」


 褒めてやってほしい、ギャグマンガのような引っ繰り返り方をしなかった、恵夢を。

 ボケではなく、素でそんな勘違いをしている瑛を前にしたら、塞がらなかった口がつい、弧状になってしまうだろう。


 「・・・・・・じゃあ、今度、皆で試してみようか」


 「え、それは!?」


 自身の仮説が正しい事を、紅壱の立場を良くするためにも証明したい気持ちもある。けれど、瑛は何故か、「やりましょう」と即答できなかった。そんな自分に戸惑っているのだろう、目が泳いでしまっている瑛に、恵夢は喜んでしまう。

 自分以外の女子が紅壱の手に触れる、それが嫌だと感じる感情、一言で表すなら「嫉妬」だが、それを自覚していない。けれど、確かに瑛の心の中に芽生えている。

 一昔と言うほど過去ではないにしろ、あの一件で負ったショックにより、心が冷え切っていた頃から考えれば、驚くべき成長だった。


 「ヒメくんが無事で良かったね」


 今度は、瑛も即答できた、「はい!!」と元気よく、快活な笑顔で。


 「あ、戻ってきたね」


 「遅くなって、すいません」


 自転車も荷物も担いでいない分、紅壱は行きよりもスピードを出せたようだ。

 教室から、この正門前まで、それなりの距離はあるはずだが、紅壱の息は乱れず、汗もまるで滲んでいなかった。

 何度目か、数えるのもアホらしくなるほど、恵夢は紅壱に舌を巻かされる。

 対して、瑛は紅壱に惚れ直したようで、その表情は明るい。


 「よし、今朝は私たちの隣で、一緒に挨拶をするんだ。

 君は、少し目つきが悪いからな、女生徒を怯えさせてしまうかもしれん。

 私達の隣にいれば、少しはマシだろう」


 「ちょっ、冗談キツいっすよ、会長」


 「ふふ、すまんな」


 紅壱に対し、瑛が小粋なジョークを飛ばす光景、それもまた、恵夢の胸に嬉しさを込み上げさせ、一層に膨らませる。


 どうにか、涙が胸の上に落ちるのを堪えた恵夢は、おもむろに正門から少し離れた箇所を指す。


 「じゃ、私はあっちに行くね」


 「え!?」


 恵夢は焦りを剥き出しにする瑛に呼び止められる前に、「ヒメくん、頑張ってね」と紅壱に微笑みかけてから、足早に正門前から去っていく。

 大勢の生徒に挨拶をするのだから、厳密に言えば、二人きりではないにしろ、このようにセッティングしてやらない事には、瑛が紅壱との距離を自発的に縮めようとしないし、それ以前に、自分の感情に名前も付けられないだろう、と恵夢は危惧したようだ。

 実のところ、既に瑛は紅壱の事を好きだと認めているので、する必要のないお節介であるのは間違いない。

 しかしなれど、瑛が自分から紅壱との距離を詰められるか、それは難しい。当人の頑固な割に怖がりな性格に、皆の模範であるべき生徒会長としての立場を重んじなければ、そんな自己への言い聞かせも乗っかり、恋心が勇気を出す邪魔をするだろう。

 そう考えると、恵夢の長所と言うべき優しさが、イイ働きをしたと言えるに違いない。

 そんな恵夢が吹かせた先輩風は、果たして、瑛のガードが固いスカートを捲る事が出来るだろうか。



 自分でも、ちょっと強引かな、と申し訳なさも覚える恵夢。だが、彼女は瑛と紅壱が交際するようになってくれたら、純粋に嬉しかった。恋人、そんな関係にならないにしても、紅壱には瑛の心を支えるパートナーになって欲しい、と望んでいた。


 (勝手だなぁ、私・・・自分が出来ない事を、一年生の男子に押しつけちゃうなんて)


 けれど、瑛のあの笑顔を引き出せたのは、あの日、初めて、彼女と逢った紅壱だけだった。

 あの一件から、しばらくして、生徒会に戻ってきた瑛だったが、やはり、心の傷は相当に深かったようで、彼女の笑顔や雰囲気には、ずっと、薄くも、何をしても払い落とせない陰が付き纏っていた。

 今も完全に消えた訳ではない。けれど、少なくとも、紅壱が生徒会に入ってくれ、マンツーマンで講義をし、共に怪異の調査をするようになってから、瑛は昔のような、いや、時には、昔よりも良い顔で笑うようになってくれた。

 先輩だったのに、前途洋々だった彼女達を守りきれなかった負い目をずっと抱えていた恵夢は、瑛が紅壱と一緒にいて幸せを感じているのを見ると、心が軽くなる気がした。

 これも、随分と身勝手だ、と自分でも思う。けれど、いくら、悔やもうとも、失った命は戻って来ない。

 冷淡だ、薄情すぎる、キツい言葉で詰られようとも、いつまでも、失敗を引きずったままでは、大事な物が守れない。自責の念で潰されそうになっていては、いざと言う時、周囲の足まで引っ張りかねない。

 だから、恵夢は、瑛の心のケアを、誰でもない、紅壱に丸投げ(一任)した。

 瑛と同じく、紅壱に会ったのは、あの日が初めてだ。約三週間ほどしか、共に活動していない、まだ。

それでも、あの瞬間、紅壱が自分の投げ技を凌いだ瞬間に、恵夢は確信したのだ。

 彼こそが、紅壱だけが、瑛の右腕に相応しい、と。

 のんびりし、大らかな性格であると周囲から思われており、それも間違っていない恵夢だが、自身の勘には全幅の信頼を置いていた。

 そんな恵夢は、もう一つ、確信している事があった。

 

 (アキちゃんは、カガリはヒメくんの強さ、潜在能力ポテンシャルを認めて、見逃してくれたって思ってるみたい)


 状況と、カガリの強さから考えれば、その可能性が最も高く、現実的だ。

 カガリが紅壱の今はまだ眠っている才気を認め、その場から撤退した、この瑛の説こそ、『組織』の上層部は懐疑的である。だが、恐らくは、紅壱がカガリを追い払った、この結果で落ち着くのはまず、間違いない。

 そうなると、紅壱は色々と大変だろうな、と心配しつつも、恵夢の考えは違っていた。


 (多分、ううん、絶対、ヒメくんはカガリを倒したんだ。

 少なくとも、深手は負わせて、撤退させた)


 紅壱の持ち場に行った時、そこにあったのは、浄水や聖灰などで身が焼かれたゴブリンやコボルド、腹がニードロップで陥没しているオーク、絞めで頸骨が砕けているスケルトンだけで、カガリの屍はどこにもなかった。

 だからこそ、瑛らは紅壱が雑魚だけでなく、自分にも見せた、必死の抗戦にカガリが好感を持ったのだろう、と前向きな誤解をした。

 その一方で、紅壱に対し、恋愛感情がない分、瑛よりも冷静に事態全体が視えていた恵夢は、紅壱がカガリを激闘の末に倒したのではないか、と推理かんがえられた。

 彼女は、大地や空気の声を聞き、その場で起こった事を知る術はなかったが、豊富な経験を下地にした直感で、「間違いない」と思っていた。


 (きっと、ナッちゃんも気付いてる、ヒメくんがカガリを、契約した霊属に・・・)


 夏煌の場合は、自分のような根拠がない故に強い確信ではなく、持ち前の嗅覚と、血の恩恵による大地の精霊との簡易的な交信によって、真相を知ったのだろう、と恵夢は察していた。

 その辺りについて、恵夢は夏煌と話し合うつもりはなかった。仮に、その話題を振ったとしても、紅壱が自分の強さを隠したがっている事を、自分と同じく気付いている夏煌はだんまりを決め込み、ちょこまかと逃げるのは目に見えていた。

 なので、恵夢は、紅壱が自分達の前で、本気の、チートじみた強さを出してくれるまで、気付かないフリをしよう、と密かに決めていた。

 恵夢の見立てでは、愛梨も瑛と同じく、紅壱がカガリを追い払った、と考えているようだった。愛梨も野性的な勘の持ち主なのだが、どうやら、紅壱への好印象が、その観察眼を少しだけ曇らせてしまっているようだ。

 それに関しては、恵夢はよろしくない、と思っていなかった。あくまで、観察能力が鈍るのは、紅壱が対象の時だけだ。他の時は、いつも通りだし、どちらかと言えば、紅壱に先輩としての矜持を魅せたいためか、常時以上の力を発揮している。となれば、注意喚起するほどではない。

 鳴は、カガリが紅壱の強さを認め、成長性に期待したから、あえて殺さなかったのではなく、あまりにも弱小よわすぎたから落胆ガッカリしただけだ、と嘲っていた。彼女の場合は、目が恋心ではなく、妬みや高慢、そして、瑛に対するキモチで濁っているようである。


 (なんで、ヒメくんに、メイちゃんは、ああも敵愾心を剥き出しにするかな。

 前々前世から繋がっている因縁でもあるのかなァ)


 色っぽい溜息と一緒に、「アンちゃんは、ちょっと、わからないなぁ」と呟いた恵夢。

 普段から、紅壱へのスキンシップが積極的なので、恵夢は彼の事が好きなんだ、と思っているメンバーは多い。瑛が紅壱と親交を深めるのに、少し尻込みしているのも、先輩である彼女への遠慮もあるのだろう。

 確かに、恵夢は、紅壱の事が好きである。かなり、気に入っている。家族と同じ距離感でいられる。

 けれど、あくまで、人かつ男として好意が抱けるだけだ。極端な話、雄として見ていないので、セックスはできない、と思っていた。愛梨も、それに近いだろう。

 恋愛対象としての好き、つまり、瑛と夏煌が秘めている「紅壱へのLOVE」は、彼女の中になかった。

彼女にとって、恋愛かつ性的な対象となるのは、有体に言って、美少年。

 正確に言えば、未精通の、少しばかり粗野ながらも、自立心が幼いながらも形成され始めており、自分だけの青臭い正義感で、強きを挫き弱きを援ける正義感のある少年が、つい、粘り気が強い涎が口の端から漏れ出るほど、大好物だった。

 なので、もし、紅壱が高位の怪異の能力ないしは魔術で、少年の姿に戻る、そんな夢のような展開になったら、妄想を押さえ込む自信が微塵もなかった。

 サキュバスですら、ガタブル状態になりそうな、どピンク色の妄想を脳内で膨張させているとは周囲に勘付かせず、恵夢は登校してくる生徒らへ優雅に挨拶をする、頭を下げる度に自慢の巨乳を揺らして。

 時折、チラッと確認すれば、瑛は紅壱が隣にいる緊張感で、ぎくしゃくと、ロボダンスのような動作で、自分に挨拶してくれる女生徒に頭を下げている。

 紅壱の方は、何と言うか、予想通りの事になっていた。当人は気にしていないようだが、さすがに、あの避けられ具合は胸が痛み、彼へ小声で挨拶し、逃げるように前を急ぐ女生徒を叱りたくなった。

 

 (もうちょっとしたら、あっちに戻った方が良いかな)

 

 そう思った恵夢だが、どうやら、戻るより先に、鳴を止める方が先になりそうだった。



 朝の挨拶運動も、どうにか無事に終了した。

 途中から正気に戻ってフォローを入れてくれていた瑛、そんな彼女と自分の間に割り込もうとしていた鳴を押さえてくれていた恵夢に感謝し、頭を下げてから、紅壱はクラスへ足早に向かう。

 短かったからこそ、彼と一緒にいる至福さを肌に感じられていた時間が終わってしまい、顔にこそ出していない分、かなり深く落ち込んでいる瑛に、恵夢は苦笑を噛み殺す。

 折角なら、昇降口くらいまでは同行してもいいのに、瑛は生徒会長として、役員と言えども、一人の生徒と親しくしすぎるのは良くない、と真面目過ぎる考えでいるからか、少女としての自分の衝動を、無理に押さえつけてしまっているようだ。

 やれやれだわね、と肩を竦めた恵夢は先輩として、後輩を励ましてやる。


 「放課後に、思う存分、話せばいいじゃない」


 「!! そうですね」


 表情から陰が一瞬で吹っ飛び、同性の方が幸せに浸れる、明るい笑顔になった瑛に恵夢は「単純だねぇ」と微笑んだ。そんなバブみが溢れる恵夢のオーラに、周囲にいた先輩と巨乳が好きな女生徒らは、ポッと頬を上気させてしまうのだった。

 今日も、朝から、天戯堂学園高等部は平穏かつ平和である。

紅壱と握手をした瑛

彼女は、紅壱の手を離してしまった事に寂しさは感じながらも、掌に残る熱さを噛み締め、「好き」を強めていく

恋愛レベルが低いからか、少しばかりズレた感想を口にした後輩に驚かされながらも、恵夢は瑛と紅壱を二人きりで行動させる

先輩風を吹かせる恵夢の巨乳の中で疼くのは、紅壱に対する罪悪感と、自分では瑛を救えなかったと言う自責の念だった

あの日、生徒会に何があったのか、それを語るには、まだ早すぎる

しかし、これだけは言っておきたい、紅壱の愛は、瑛に自分を許させる、と

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