第四十五話 妖精(fairy) 紅壱、妖精に気付く
買い物を終え、人間界からアルシエルへ扉を潜って戻ってきた紅壱
村の敷地の拡張と、万が一の襲撃に対する守りが最優先事項である、幹部らと話し合い、結論を出した彼はすぐさま、柵の材料となる木材を調達すべく、森に向かう
率先して働く王の姿に、魔属らの労働意欲も漲り、皆は真面目に働き出す
太さのほどは、女子中学生が腕を回し、指先が何とかくっつくかどうか、高さは5~7mほどの木を一本目と決めた紅壱は、早速、その木に登ろうとする。
切り倒した際、枝が他の木に引っ掛かってしまうと、非常に危険なので、先に落としておく必要があるのだ。
奥一としては、紅壱にそんな雑事はさせたくなかった。だが、自分がその役目を代われるかと言ったら、NOである。短い距離での瞬発力には、自信があった。しかし、そのダッシュ力を可能にする逞しい筋肉で固めた巨体は、相応の重量になる。
幹の直径が、食々菜の胴回りと同じくらいであれば、奥一の脳裏に「行けるか」、そんな迷いも生じただろう。
しかし、この細い幹では、自分が登ったら折れてしまう。家に使う建材だ、なるべく、損傷は少ない方がいい。それは、奥一も理解していたからこそ、「自分が登ります、木に」とは言えなかった。仮に言ったとしても、紅壱や他のオークが全力で止めていた可能性もあるにしろ。
(いや、やはり、王に木登りなどさせられない)
なるべく、小柄で身軽なオークを、と探すも、先述のオークメイジ以外、皆、逞しい体つきだ。そもそも、オークは木に実が生っていたら、登って取るのではなく、幹にタックルして落とす事で得る種族。ゆえに、誰も木登りなどしたことがなかった。
紅壱に木登りをさせるのも抵抗があるが、部下が怪我をしてしまうのも嫌だ、そう考え、葛藤に頭を抱える奥一、彼も彼で副村長の補佐として成長できているのだろう。
彼が何やら悩んでいるのは、雰囲気で丸分かりだった紅壱。けれど、彼には彼なりの悩みがあり、それは無駄な時間ではない、と心中で励ます。
そうして、彼は幹の表面に手を当て、触感を確かめる。
「さすがに、靴じゃ厳しいか」
ポリポリと頬を掻くと、紅壱は履いていた安全靴を脱ぎ、ついでに靴下も脱ぐ。再び、幹に触れ、行ける、と確信した。
幹の表面には足をかけ、爪先を突っ込める窪みもある。これなら登れる、と安堵する裏で、魔術を一日でも早く覚えたいもんだ、と先を見据える紅壱。
(風か重力を操作して、浮遊ができりゃ、こういう時、楽だよな)
跳躍し、目に見えぬほど速く、小刻みに足を動かす事で、その場に留まる事は、紅壱の瞬動術がほぼ完璧に使える脚力と、桁違いの闘気があれば、難しくはない。その気になれば、空気の断層を連続して蹴り、上へ上へと跳び、この木より高い位置に行く事も出来る。
(けど、檀と、瓦石は、地味に疲れるからな)
体力を温存したいなら、魔力を使うのが一番だ。けれど、その魔力の制御が出来ないのでは、無いもの強請りをしても虚しい。
足に風を纏って浮遊する自分、周囲の重力の向きを逆にして浮かび上がる自分、そのイメージが鮮明に思い浮かべられるだけに、歯痒さだけが強まってしまう。
幻想を振り落とすと、紅壱は木登りを始める。と言っても、一般人が思い浮かべるような登り方はしない。きっと、誰もが驚いただろう、幹をスタスタと歩いていく紅壱を見たら。
しかし、紅壱にとって、この登り方は、さほど特別な事ではない。闘気で強化した足の指で幹の表面を傷つけない程度の力で掴み、左右の足を交互に出していくだけ。
彼にとっては、床の上を少し早いペースで歩く際の感覚と、大して変わらない、木を歩いて登るのは。何せ、両腕が塞がっていたら、上からの攻撃に対処できなかったのだから。
祖父たち曰く、木や崖などを歩くコツは、臍を据え、骨で立つ事らしい。
平地に立っている際、自分の中に、空と大地を繋ぐ芯を通す感覚が掴めれば、どこでも歩けるようになる、と断言された。
彼らが橋の欄干どころか、薔薇の花や蜘蛛の糸、ついには水の上に立ち、しかも、そこでスピード感ある喧嘩をしていなかったら、およそ信じられない理屈だ。
こればかりは、魔王を宿している事が、アドバンテージにはならなかった。しかし、出来るようにならなければ、祖父の鍛え方についていけないので、紅壱は必死になるしかなかった。
さすがは、地上最強の生物の血を引き、体格も近く、祖父以外の指南役が比較的に優しかったおかげで、並みの武人が修得まで五年は最低でも要する、不安定な場所でも自分が戦いやすいバランスを保つ技術、「鸛鶴」を、一年半で会得できた。
闘気も使えるようになってからは立つだけでなく、歩く、走る、スキップ、ムーンウォークも出来るようになった。ただ、戦う事は出来ていない。正確に言えば、戦闘は可能だ。けれど、普通の不良を相手にして、地上以外で戦うなんて、まず有り得なかった。
怪異と対峙するようになる事で、やっと、「血の滲むよう」なんて表現じゃ足りない鍛錬で使いこなせるようになった、多くの技や術が役立つ事になりそうで、紅壱は胸の片隅で歓喜していた。
(けど、先輩らの前じゃ、使えんぜ)
そう、紅壱は愛梨から、瞬動法を使いこなせれば、壁だろうが天井だろうが、果ては空中だろうと移動できる、したり顔で教えられた時、驚いていた。
しかし、フリである。正確に言えば、半分は本当に驚いた。自分より一つ二つ上で、週に何日か、人ならざる存在を相手に実戦を積み、闘気ではなく魔術によるものとは言え、女子高校生が自分と同じ事が出来るとは思ってもいなかったからだ。
では、何故、あの時、驚いた演技をしたのか。不良の方が、意外と礼節を弁えている、つまりは、後輩に対して先輩風をビュンビュン吹かし、悦に浸っている愛梨に気を遣ってしまったのである。
あの状況で、「あ、自分も出来ますよ」と事実を告げ、高さと長さが増していた鼻をぼっきりと根元から折る、そんな残酷な真似、いくら、紅壱だって出来ない。
また、自分の実力を隠しておきたかったのも本音だ。
できるコトを隠している事には、気も咎める。しかし、目立ちたくはなかった。
(まぁ、ここで瞬動法を学べたのは、ラッキーだったな)
どうしても、登っている時に感じていた膝への微かな負担が、瞬動法を使えるようになってから、確かに無くなっていた。瞬動法の会得で、膝が鍛えられたのだろう、と紅壱は推測していた。
祖父の興した流派は、ありとあらゆる戦い方を網羅している、あながち誤っている訳ではないが、押さえていない要素も少なからずある。
それが速く走る方法だ。基本的に、相手は逃がさず、相手から逃げず、が鉄則かつ基本なので、蹴り技や回避法は多数あっても、「走る」のは門外であった。
闘気を使い、全身を強化すれば、オリンピックは無理にしても、日本のそれなりに大きな戦いで優勝できるだけのスピードは、短距離で出せるので、玄壱は考えなかったようだ。
知らぬ便利な技を教わるのは、実に楽しい。自分の会得している技を、新たに覚えたテクニックで補強できるのも、本当に歓喜い。
ちなみに、そんな紅壱でも、先述した「臍を据え、骨で立つ」の一つ上の感覚は、まだ完全には把握できていない。言語化すると、「細胞の動き、向きを一致させる」らしいのだが、さすがの紅壱も自身の肉体を構成する、無数の細胞の動きを統一する意識は難しかった。
カガリ戦で、近いものは掴めたような気がしたが、平常に戻ってしまうと、どうにも、それは思い出せず、再現も出来なかった。
込み上げてくる悔しさを振り払うように、紅壱は思考を魔術への期待に戻す。
(いや、でも、魔力が使えるようになったなら、わざわざ、木の枝を切るのに風や魔力で浮く必要はないのか)
目標の高さまで歩いて辿り着いた紅壱は、枝を何本か、鋸で切り落とした時、それに気付く。
(魔力で土を直で掘って、木を引っこ抜いちまうか、木そのものへ魔力を流し込んで動かせばいいじゃねぇか)
瑛の作ってくれた資料によれば、トレントと言う名の、歩く木、とも言える魔属がいるらしい。
ならば、魔力を流しこめば、木は動かせるのではないか。
漫画やアニメでも、植物を操作する魔術が登場している。火や寒さに弱いが、攻撃も防御もこなせる、そのイメージを補完すれば、どうにかなるか、と期待に大胸筋を膨らませた紅壱は最後の一本を切り落とした。
そうして、幹を傷つけないよう、慎重な足取りで下りてきた彼は、ハラハラとしながら見守っていた奥一に、切り倒す方向を指示する。
「任せろ、王様」
斧戦士の職を、種族進化の際に獲得しただけあり、奥一の斧捌きは賞賛すべきものだった。
紅壱の指示を鵜呑みにして実行するのではなく、頭でその効率の良さと安全性の高さをしっかりと理解した上で、斧を揮っている。となれば、紅壱が満足できる仕事をしてくれる事になる。
あっと言う間に、一本が伐り倒される。
紅壱が、周囲の安全を確認しながら声かけし、魔属らを近付かせていなかったので、誰も押し潰されず、地面に倒れた時の風圧で怪我をするような事もなかった。
「よし、運ぶっす」
剛力恋は、ゴブリンメイジに付加魔術をかけられていないはずだが、一人で大木を持ち上げてしまう。さすがに、コツが分かっていないらしく、軽々とは言えず、危なっかしさもあったが、何とか、肩に担ぎ上げる。
「おい、剛力恋、無理するなよ」
そう心配しつつも、ホブゴブリナとオークでは背丈が違うので、共に運ぼうとすると、逆に大変なのか、と察してもいた。
彼が自分を気遣ってくれている事に表情を朗らかにする剛力恋。どうやら、紅壱の言葉は、彼女にとって、ゴブリンメイジの付加魔術より、遥かに効くらしい。
「大丈夫っすよ」と腕に力を入れた剛力恋は、力強い足取りでゴブリンらが待つ空地へ向かっていく。
「・・・・・・よし、オーク、この切株を掘り起こしてくれ。
枝と切株は村で薪として使うから、手が空いてる奴は運ぶように」
張り切りすぎると疲れるだけ、体力の上手い配分は一度、失敗しなければ掴めない、と実体験で知っている紅壱は、剛力恋にはしたいようにさせることにした。
「うし、奥一、次の木、伐るぞ」
ヘルメットの具合を直し、紅壱は次の木に歩いていく。
「よーし、お前ら、15分休憩、取れ」
各自で好きなようにタイミングを取るように、と事前に指示を出していた紅壱。
しかし、トップである彼が精力的に木へ登って枝を落とし、力の限りに柄を握った斧を振っているのに、他の個体が休み、その様をぼけっと眺めていられるはずがない。
たびたび、樹上に登っていたので、紅壱は彼らの働きぶりを俯瞰の視点で見る事が出来た。
サボリを発見する、そんな気など微塵もなく、彼らの真面目な働きに感心した、最初は。だが、次第に作業のペースが少しずつ落ちてきている事に、彼は気付いた。同時に、誰も休憩を取っていない事にも気付き、その理由も察した。
自身の浅はかな失敗に苦いものを覚えつつ、紅壱は声に力を籠めて、指示を出した。強い者に従う、それが本能に刻まれているルールだからだろう、魔属らは素直に持っていた道具を置き、その場に座り込んだり、寝転んだりする。
紅壱に、しっかり働いているアピールをせねば、そんな過緊張もあったからか、ゴブリンやオークの顔に滲んでいる疲労の色は濃い。
(こりゃ、一時間後にもう一回、休憩を取らせた方がいいな)
仕事にマジメ、と言えば聞こえはいいのだろう。だが、自分の限界くらいは自分で把握し、それを迎えないよう、良い意味で手を抜く事を覚えて欲しいもんだ、と紅壱は溜息を噛み潰す。
「ほら、お前たち、ちゃんと補給しろ、水分を」
紅壱は、紙コップに麦茶を注ぎ、皆に渡して回る。小鬼らは恐縮しきりだったが、紅壱は「気にするな」と笑い、豚頭魔達に塩飴を舐めるように告げる。
「おい、剛力恋と奥一も、休め」
「私は、まだまだ元気っす」
「オレも、まだやれるぞ」
「――――――・・・・・・聞こえなかったのか? 俺は『休め』と“命令”したんだぞ」
紅壱が真顔で威圧感を出し、逆らえる者がいるだろうか。
「はい!!」と、身を竦ませ、仕事を中断した二匹を見れば、その答えはお分かりだろう。
長に対し、緊張している幹部を見て、クスクス笑える者も、やはり、いない。
(他の奴らは大丈夫だろうな・・・・・・)
漠然とした不安が生じてしまう紅壱は、村に戻ったら、幹部らに部下にちゃんと休憩を取らせるよう、徹底させよう、と力強く頷く。
その拍子に、顎を伝った汗がぽたりと落ちる。
異世界の季節も、今は春らしい。のんびりと過ごす分には、丁度よい気候だが、やはり、激しい動きをすると、汗も大粒で零れていく。
シャツの襟で顎の汗を拭った紅壱は、カップに注いだ麦茶を一気飲みする。
(ティーの葉から出した茶も、ミネラルが豊富そうなら、今度から持ってきてもいいな)
そんな事を考えながら、紅壱はレモン味の飴を取ろうとした。しかし、指先に覚えかけた感触が急に消えた。
「ん?」
軽く驚き、紅壱が飴を盛っていた籠へ目をやると、それがいた。
(・・・・・・妖精か)
その小さな珍客の背丈は、紅壱の小指より少しある程度。
金髪のツインテールに青い目、肌は白いが、顔つきはアジア系だ。クラスに一人はいそうな、垢抜けつつあるギャルのような印象を受ける。
服装、と言うか、もしかすると、表皮が変化しているのかも知れないが、はレオタードに近いが、サイズがサイズだからか、色気が皆無なのが残念だ。
妖精の特徴と言っても過言ではない、背から生えた翅は、形状がトンボのそれに似ており、薄く透き通っている。触れるどころか、近づけた際の空気の震えだけで砕いてしまいそうだった。
故郷では様々な妖怪に会い、引っ越してきた先では、リザードマン、ゴブリン、オーク、コボルド、スケルトンに出くわし、果ては鬼人と死合った。それでも、異世界の住人の可愛い代表たる、妖精を目の前にすると、つい、目を見張ってしまう。
常時ですら、子供が呼吸困難を起こすほどに大泣きする目つきの悪さだ、紅壱は。それが赤く染まっていないとは言え、キツさが増したら、どれほど兇悪になってしまうか、想像できるだろう。
妖精は、その体躯の小ささから警戒心が強く、危険に対する察知能力が鋭い。つまり、自分に向けられている視線にも、非常に敏感と言う事だ。
ハッとし、そろそろと、己の油断を悔いながら振り向いた時、女王から言い聞かせられていた、恐ろしい悪魔の顔がそこにあった。妖精は、たちまち、思考が停止してしまう。彼女の手から、開けようと必死になっていた飴の袋が落ちる。
ポトリ、普段なら意にも留めない音だが、その動きを注視していた紅壱の集中は切れた。
妖精を怖がらせるどころか、意識を手放させてしまった事に、紅壱は眉間に皺を寄せる。
厳しくなった目つきを揉み解し、どうにか、いつもの状態まで戻した紅壱は飴の山に戻った袋を摘み上げた。そうして、中から出したレモン味の飴玉を、中途半端に開いている隙間へ捻じ込んだ。
飴玉を抱えた事で、妖精の体は勝手に動き、手は口へそれを運んだ。飴玉は妖精の体の半分ほどの大きさである。しかし、紅壱が持っている人間の思い込みは、怪異相手には通用しなかった。
サクランボ色の唇に触れるなり、妖精は飴玉を丸呑みした。ギョッとする紅壱の目に映るのは、妖精のぽっこりと膨らんだ腹部だった。
まるで妊娠してしまったようだ、そんな感想が浮かぶ一方で、妖精は受胎するのか、そもそも、性交するのか、と素朴な疑問も生じる。
急にお腹がいっぱいになった苦しさで、彼女は我に返ったようだ。ただ、今度は紅壱の悩む顔が飛び込んで来た。今回、彼女の体が選択したのは、失神ではなく、逃走、全力での。
しかし、腹が重い上に、パニック状態で急上昇しようとした所為か、背の翅の付け根が攣ってしまったらしい。痛む背中に悲鳴を上げ、地面の上をほんのちょっとの砂塵を撒き上げ、転がりまわる妖精の姿は、妙に愛らしく、つい、笑い声が漏れてしまう。
攣った背中を揉んでやりたいが、如何せん、サイズが違い過ぎる。小指で軽く押しても、背骨が折れてしまいそうなので、紅壱としては静観しているしかない。
数分ほどで、やっと痛みは治まったらしい、呼吸は荒いままだったが、やっと、妖精の激しい動きは止まった。
大丈夫か、そう尋ねようとした瞬間だった、紅壱の頬に向かって、何かが飛んできたのは。そもそも、狙いがまともに定まっていなかったからだろう、何かは頬に直撃はしなかった。しかし、血が一筋、うっすらと走った一本傷から垂れていく。
(カマイタチか!?)
何なのか、攻撃の正体を理解する間もなく、怒りではなく、怖れと焦りで落ち着きを失っている妖精は二発目を放ってきた。
体と同じく、声も小さいらしく、妖精の詠唱は聞こえない。けれど、口の動きと攻撃が迫ってくるスピードから鑑みるに、詠唱は短縮されているようだ。
瑛らによれば、魔術を発動させるには、呪文を一言一句間違えずに詠唱するのが肝心らしい。
実力がついていくうちに、イメージを固めるのに重要となってくる、その詠唱は短くできるようになっていくそうだ。業界トップクラスとなれば、単語に圧縮しても、きちんと詠唱した時と同じ威力の攻撃魔術を使える、と言っていた。
人間と怪異では、魔術発動の理屈は多少、異なっているだろうが、人の術師が信じている常識で鑑みるなら、この妖精は厄介なのかもしれない。
(ただ、威力がな)
見事な回避をし、直撃は受けていないが、仮に当たっても、大した傷にはならない、と紅壱は読めていた。妖精の攻撃は、向けている手から一直線に放たれているので、実に避けやすかった。また、カマイタチではなく、高水圧の刃であるのも見えた。
切り株に腰かけていた紅壱が頭を妙に動かしていたからだろう、剛力恋が真っ先に、妖精の存在に気付いた。
休憩をこまめに取らせず、働かせてしまった事を自省する紅壱
この失敗を次に活かそう、と考えながら休憩していた彼は、不意に妖精が自分に接近していた事に気付く
人間を見た事のない少女の妖精は、紅壱をおとぎ話に出てくるデーモンだ、と勘違い
果たして、紅壱は彼女の誤解を解き、新たな友人として絆を結ぶ事が叶うのだろうか




