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オリジナル童話

大切なもの

作者: あきら
掲載日:2012/02/06

ある大きな家にきつねの人形がいました。


きつねの人形には悩みがありました。


悩みは、その家にいる女の子に大事にされていないことです。


きつねの人形の身体は汚れていたのです。


その女の子はいつも、きつねの人形を連れて行きます。


女の子が歩くと、きつねの人形は地面を引きずられます。




今日も、きつねの人形は女の子に連れられて庭へ行きました。


庭には、美しいバラが咲いていました。


きつねの人形はバラに聞きました。


「きみはそんなに美しいのだから、悩みなんてないのでしょう?」


バラは答えました。


「私の悩みは寂しいことです。

棘があるから、みんなは近付かないで遠くから褒めるだけ。」


きつねの人形は、美しいバラに悩みがあることに驚きました。




女の子が歩きました。


きつねの人形は引きずられます。


女の子が歩いた先には、クモがいました。


きつねの人形はクモに聞きました。


「きみは、巣の中に独りでいて、寂しくないの?」


クモは答えました。


「寂しくないわ。一人が好きなの。

私に近づくものはみんな糸に引っかかる。

一人だと全部、私のものなのよ。」


きつねの人形は、一人でも寂しくないクモを凄いと思いました。




女の子が歩きます。


家の中に入りました。


そこには大事に飾られているネズミの人形がいました。


きつねの人形はネズミの人形に言いました。


「きみは、大事に飾られていて、うらやましいな。」


ネズミの人形は答えました。


「きみの方こそ、いつも一緒に居てくれる人がいて、うらやましいよ。

ぼくは、いつもここに一人さ。」


きつねの人形は、信じられませんでした。


「大事に飾られて、きれいなままのきみが、この汚れたぼくをうらやましいのですか?」


ネズミの人形は言いました。


「その汚れは、彼女がきみを大事にしている証しじゃないか。」


きつねの人形は気付きました。


自分を大事にしていないと思った女の子は、自分を大事にしてくれていたのです。


きつねの人形は、それから身体の汚れが気にならなくなりました。



土がついても、食べ物の汚れがついても


それは女の子が自分を大事にしてくれているということなのです。


きつねの人形は今日も女の子と一緒です。


ご飯を食べる時も、お出かけするときも、眠るときも





きつねの人形は大切なものを見つけたのでした。

冬童話2012投稿用に書いてみました。昔、読んだ童話って、こんな感じの書き方していたような気がしたのですが、なんか変な感じが・・・。

読み手を本当に小さい子向けに書いちゃったのが失敗ですかね

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― 新着の感想 ―
[一言] ありがとうございます! 分かりました、読んでみます。
[一言] はじめまして いきなりで申し訳ないのですが、今度授業で絵本を書くことになりました。そこでこの「大切なもの」と「I'm yourself」を参考にして書きたいのですが… 参考にさせていただいて…
[一言]  なんだか、やわらかくて懐かしい感じがしました。童話を書ける人にはセンスがあるのかなと思いました。
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