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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

令漆の手紙

綺麗かな?

好きにして良いんだよ


僕の汚れた血で贖える罪は一つとして無いだろうけど、でも君を愉しませる事は出来る



ほら、そんな顔しないで


触ってみてよ

生きているものから流れる血は、こんなに暖かいんだ


僕としては、もっと内側も触って欲しいな

こんな風に…



………大丈夫

君たち人間とは違うからね、これで死ぬような事は無いよ


本当は痛いけど、でも君からされると嬉しいんだ


一つ一つ、内臓の名前を教えてあげようか?

なんか星座の話をしているみたいで、面白いね



………『ごめんなさい』?

何が?


………ああ


まさか、僕が自罰の為に自分を切り開いてると思ってるの?

もちろん、それも正解ではあるんだけど……



君は優し過ぎるからね


本当は僕は、激しくされたかった時も有ったんだよ?



ちょっと手を借りるね……


どう?

これが、「生きてるものを刃物で刺す感触」だよ


いいね…

もっと、お願い……


ありがとう

ずっと、本当はこうされたかったかな……



そんなに気に入ってくれたの?

嬉しいな……


あっ、そろそろ……

まずい……か…も……


………騙してごめんね

でも、君の手でこうされたかったんだ



えっ、僕に罪なんか無いって?


そうでもないよ

言ってなかったけど、僕の血を浴びると僕と同じ存在になるんだ



………君の事を愛してたのは本当だよ


むしろ、だから君を同類にしたかったんだ

騙してでもね


確実に、君を僕と同じ存在にする為には、この量の出血で無いと駄目だった………




ああ…

この先、君と生きれないのは残念だなあ……


でも僕の人生に、最後に光を与えてくれてありがとう

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