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BLUE in the ガールズバンド  作者: あまだれ24
36/85

第36話 ジャズとロコモコ その3


「ごちそうさまでした!」


午後7時半頃。私たちはお店を出た。


お店の2階の入口を外に出たところで咲ちゃんが元気よくお礼を述べる。

礼儀正しく90度に腰を折って、深々と頭を下げた姿勢。


こういう姿を見るとやっぱり咲ちゃんは真面目なスポーツ女子なんだなと思う。

一方の私はいつもの感じで軽く頭を下げた。


「それにしてもええ食べっぷりやったね」

「えへへ。恩に着まーす」

「あ、そう? ほんならインスタのフォローかLINEの連絡先でも交換しよか」

「ま、まじっすか?!」

「もちろんやん」


あたふたとカバンの中のスマホを探す咲ちゃん。

底まで掻き回してやっと見つけると、迷わず即座にLINEを起動させるのが見えた。


「こ、これを!」


自分のQRコードを差し出す。

葵さんが笑顔でカメラを向けた。


「はいはーい」

「でも…『ほんなら』ってどういう意味ですか?」


咲ちゃんは葵さんがスマホでQRコードを読み取ってから首を傾げる。


私は「もう…」とため息をついた。


「深い意味なんてないよ。ただ、ウチらが次ライヴする時は咲ちゃんの友だちも誘って欲しいなーって。やっぱりみんなで盛り上がったほうが楽しいやん?」


「わかります、やっぱりイベントはみんなでワイワイやるほうが楽しいもん!」


「せやろ。だからその時は頼むで咲ちゃん」


「任せといてください!」


咲ちゃんが自信満々の表情でドンッと自分の胸を叩く。

見事に葵さんの術中にはまってる。


まあ、知り合いのツテでお客さんを呼ぶのは正攻法だから、葵さんは間違ってはいないんだけど…


でもなんだか煮えきらない。


「なんなん春ちゃん、そんなムスッとして」

「べつに…」


凛子さんも葵さんもそういうところはリアリストだ。


けどもし今ここに蘭子さんがいたら、きっと私の味方をしてくれるはずだ。そう思った。


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