テラフォーマーズ・バイブル
外伝から書き初めてしまった!!\(`#`)/
まぁ 先に説明していたほうが世界観つかめるのでいいと思うのですがね。
ビー!ビー!
妙に薄暗く巨大な部屋の中に大きな何かの機械と壁に埋まった無数の古びたモニターがある。殆どのモニターは壊れているのか、狂ったように赤と黒で点滅している。そのモニターのうちの一つの点滅が止り、画面になにかの映像を流しだした。その画面に写っていたのは...
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狭い個室のシャワー室兼脱衣所にて、1人の男が倒れている。
ポタ..ポタ...
「んぅ..」
ポタ..ポタ...ポタ...ギィ
「んん.」
ポタ..ポタ..ポタ..ポタ..ギギィ.. .ドンッ
何かが落ちる音がした。
「うるせぇっ!」
男が怒鳴る、男が目を覚ましたようだ。
「くそっ、人が気持ちよく寝てるところをよぉ。なんの音だこりゃぁ」
男が立ち上がる。そして周りを見て度肝を抜かれたような顔をする。
押しても開かないドアに、狭く風呂のついていない粗末なシャワルームと大きなかがみが壁にはられていている脱衣場。そしてその2つの空間を隔てているのはガラス張りのスライド式ドアだけである。
「どこだここ!!」
男には見覚えのない場所だった。男に攫われるようなことに心当たりはなかった。何しろ男は金を持っていなかったし、恨まれるよなこともしていないし、定番である身代金も自分を助けようなどと思う人間がいないため可能性は低いと考える。
男がそのようなことを考え一人でウンウン唸っていると。突然男の頭に一冊の本が降ってきた。
「いたっ」
男は頭を抱えながら天井を見る。天井には穴も何もなかった。男は首を傾げながらも本を手に取りページを開いてみた。"鏡を見ろ"本の最初のページにデカデカと一言書かれているだけで残りは白紙だった。鏡を見てみるとそこにはパソコン、或はゲームのホーム画面のような画像と"開始する"と書かれたボタンがある。 「おぉ!!」
男は何の躊躇いもなく開始と書かれたボタンを押した。すると、
「やぁ」
良く通る爽やかな男性の声が聞こてきた。
「まぁ 僕は困らないけどキミ、少し警戒心が足りないんじゃない。」
男は、"何だこいついきなり説教とか何様だよ"と思った。
男性が応える、
「こいつとは失敬なやつだな、僕は邪神だよ」
男は生暖かい目で邪神を見ている。どうやら、中二病か何かだと思っているようだ。
「えぇ..オッホン、話を戻そう前の管理者の影響で今この世界はエラーを起こしていて、非常に不安定で人間などの知的生命体が生きられない環境になっているんだ。そのため、別の世界から魂ごと自我の強い個体を連れてきているんだ。僕が君たちに求めているのは単純明快、僕の部下になって世界を救ってほしいんだ。実に君たち好みだろう。当然、力は与えよう。君たちには守護者としてフロアを開放し、統治し、維持する権利と、開放した力のうち5%を君たちに渡そう。破格の待遇だろぅ(ニヤニヤ)」
邪神は困惑したもののすぐに持ち直し取引を持ちかけてきた。
「その話乗った!」
男はやはり即答だった。質問すらしないあたり、余程のバk...もとい純粋であるか、大物なのだろう。
「良い返事だ...僕は今とても気分が良くなった 一つくらいなら願いも叶えてあげよう。」
話がスムーズに行った邪神はとても気分が良さそうだ。
「ほか守護者もいるんだろ。なら、この本に情報を共有する機能と書いても書いても終わりが来ない機能をつけてくれ」
男は頼み込んだ。
「そんなことでいいのかい? 酔狂なものだね...」
「さて、願いは聞き届けた。行き給え新たなる守護者よ」
邪神はとてもいい笑顔をしている。
「ふぅ...じゃあ行きますか.....あっ、これどうやって出ればいいの?」
男はやはり男だった。
「はは..やれやれだね、普通に出口から出られるよ。ただ、引くタイプだというだけでね。」
邪神は最後に「君には期待しているよ」と言っていた。
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男が死んでからいくつもの文明が生まれ滅んでゆくほどの時間がたった。
男は邪神との取引のあと開放のための力、もとい異能を手に入れた。そしてその力を使い数多の悪しきものを打ち払い、人間を代表とする知的生命体連合文明主義国家、または人類連盟国の設立に尽力したという。
伝承によると男は、幾1000もの複眼を持ちし暗黒の化物を同時に目潰しすることで撃退したり。同時にいくつもの遠く離れた戦場に現れては終息させていったという。人々は敬意を持ってかの物の名を呼ぶ、その名は時や空間を操りし守護者、時空の支配者権三郎と。
これは守護者にしか知られていないが彼の持っていた本は死後、テラフォーマーズ・バイブルと呼ばれ別名を新人マニュアルという。