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ご飯を食べてリョウさんのホテルへ向かう頃にはサイコロの寒気は忘れた。
えっちゃんの仕事。ほとんどリョウさんのそばにずっと居る事だった。
リョウさんの付き人やマネージャーとかでない。
リョウさんはえっちゃんに荷物を持たせないし、スケジュールも滅多に言わない。ただリョウさんの後をついていくだけ。リョウさんもえっちゃんからほとんど離れない。何処でも、誰かと会う時でもえっちゃんをそばに置いておく。かと言ってその人達にえっちゃんを紹介する為でもない。
リョウさんは、えっちゃんには隠し事をしたくないから。と常々言ってるし、かける電話、かかってくる電話もえっちゃんの前で話す。
えっちゃんの服が仕上がり、あのスタジオに朝から晩まで居る事が多くなった。リョウさんの手掛けてるryo's factoryという子供服ブランドはもちろんの事、セーラー服からナース服。流行りのアニメや漫画、ゲームのキャラクターの服装。エルフと呼ばれる妖精の服。
その写真を元にニルさんがコピック調やアニメ調のイラストにして、複数のクリエイターになりすまし、計画的にファンタスフィックを中心にインターネット上にアップしていった。
計画は動き始めた。
夜にマトンさんとの話し合いの時があった時はリョウさんのホテルへ泊まる。
その頃にコースケが、一通の銀行口座カードを持ってきた。ログインIDとパスワード。メールアドレス。名義は松浦という名前だった。不良債権者の通帳。そこにコースケに渡した十万円を入金。すぐにコインが買える交換所から主軸であるビットコインへ交換し、外国の取引所へ送金。
引き出す時はミヤビやケイナ達のウォレットに送金。各自、円やドルに交換し引き出す。
一つのグーグルメールとパスを皆に覚えて貰う。
エクスカリバーコインは徐々に価値を上げ1.8サトの価値になった。
リョウさん達が買った三倍の値段に。
今売れば一千万円が三千万円に。




