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探求冒険家エクスコ!(仮)  作者: じゃむ(sadojam)
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.65

[さて、計画は失敗]

リョウさんは笑って言った。

[三ヶ月で終わらるつもりだから、先にやれる事はどんどんやっておきたいのよ。隠し撮りは置いといて。コスプレの写真撮り。映像用の写真撮り。インスタ用の日常写真。ほとんど撮影ね。ただまだ漫画と映像のストーリーが決まってないのよ。今夜はその話]

近づいて来た男。胸に首から下げたカメラ。瘦せぎすで背が高い。

[バレたって本当かい?]

男はリョウさんに言った。信じられない顔をしてる。リョウさんは男に聞く。

[何枚撮れたの?]

[連写入れないと四フレームかな]

[いつから撮ったの?]

[店に入ってから]

[えっちゃんはいつ気付いたの?]

[さっきの人に気づいた後に]

えっちゃんは答える。

探偵が目を逸らした後にもまだ誰かに見られてる視線を感じた。それでもう一人居ると分かった。

[探偵さん?]

えっちゃんは聞く。

[ううん。この人はね、野生動物の写真を撮るカメラマンよ]

リョウさんの説明を男が続けた。

[そう。もう十年は撮り続けてる。人間も撮るけどね。でもバレたのは初めてだ]

男は少し興奮してる。珍しい動物を見てるような目つき。

[動物写真は金がかかるんだ。だから政治家やアイドルのスクープを撮って売ってる。望遠からの撮影は本当にバレた事がないんだよ。レンズの反射とかも気を付けてるし]


どうやら二段構えの盗撮だったらしい。

[まさかこの人も?]

えっちゃんは聞いた。まだ三人目も居るかと思った。リョウさんは否定する。

[二人ともそれぞれ長年やってるプロよ。この人は望月さん]

リョウさんはプロという言葉を強く意識して言った。望月さんをリョウさんに近づかせない為の牽制の為。だが、望月さんは好奇心強く、リョウさんの意図に気付いてたのにも関わらず、えっちゃんを分析し始める。

[自信家でもなさそうだし、オドオドもしてない。武道とかやってるようにも見えないしなぁ。産まれはロシアとか?]

[望月]

リョウさんの強い口調。

[タブーよ。相応のお金は払ってるんだし。そもそも失敗したじゃない]

[お金は返すよ。むしろ要らないから撮らせてくれないか。それと詮索はしない。約束する]

望月は、リョウさんに至極真面目に言った。隠し撮りがバレた事でえっちゃんに凄く感銘を受けたのだろう。

リョウさんは思案。望月は引き下がるようには見えない。断っても勝手に動き回りそう。ならば。と。

[えっちゃんが一人の時は絶対に撮らない。余計な詮索はしない。謝礼もするわ]

リョウさんは言った。

[オーケー。約束する]



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