.61
ホカ弁を食べながら、仕事の話をミヤビ達に話す。それぞれが意見を言う。ミヤビがえっちゃんを商品として扱うと憤慨する。ケイナがアイドルやモデルとかはそういうものよ。と反論。
ケイナはあわよくば自分もモデルやアイドルになりたいからだ。時間があれば芸能界や有名人の世界を調べてる。
不法滞在のケイナにとって、はるか遠くの夢物語。だが夢を見る権利はある。
残留孤児は強制退国。お金があればまた日本へ戻ってこれる。バラバラになってもまた逢える。リンは弁護士を雇って親から離れる事が出来る。
全てお金で解決出来る。お金さえあれば。
それぞれの国へ帰る。無一文でも仮想通貨があれば。
仮想通貨はウォレット(財布)というインターネット内で保管出来る。
パスワードとログインパスワード。インターネット環境とネット端末機さえあれば。
コースケが教えてくれた。
その話をミヤビ達に言うか迷ったが言わない事にした。
もしお金が稼げなかったら落胆させるだけ。稼いでから言おうと決めた。
ミヤビ達にメールやラインのやり方。ツイッターやインスタグラム。ユーチューブやニコニコ動画の投稿型サイト。世間一般のインターネットの知識を教えてもらう。
ケンやリンですら知っていた。
ファンタスティックの事も聞いてみた。
。オープンして数ヶ月。知名度はまだまだ低いとミヤビがそのサイトを見せながら言った。
[有名になるかな?]
[依存性までいく要素はないからなぁ。有名な人も居ないし。暇つぶしにもならないし]
とミヤビ。
[漫画があれば見るよ]
とケン。[私も]とリンが言う。
[ケイナは?]
[音楽がもっとあれば。でもねぇねの絵は見てるわ]
とケイナは答えた。
誰も絵にさほど興味がないのだ。そもそもついこないだまでネット環境も携帯電話すらなかった。




