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探求冒険家エクスコ!(仮)  作者: じゃむ(sadojam)
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タクシーで七千円の場所。オフィスビル。エレベーターで三階に上がる。三階のテナントのドアは全て同じ会社のスタジオ名だった。数人のスタッフが廊下でリョウさんを待ち構えていた。

えっちゃんは個室に誘導され、身体測定。計測後、リョウさんを待ってる間に、モデルの立ち方や目線、顔の表情の見せ方などのマニュアルの動画を見せられる。


僅かな角度で表情が変わる事を知る。光と影の位置でも変わる。同じ服装でもモデルの雰囲気で変わる。興味深く面白く勉強になる。

リョウさんが現れ、白い短パンとランニングシャツに着替えさせられる。部屋の真ん中に立たされる。

写真を撮るのは壁に設置してあるレール上を動くカメラ。コントロール室から操作される。


腕を横に上げてください。座ってください。と女性のアナウンス。指示された通りに動く。その度にカメラがえっちゃんの周りをグルグルと動く。システマチックなせいか緊張はしなかった。


続いて他の部屋に行き髪の毛を洗いカットされる。爪も磨かれる。まるでエステをしてるようだった。

誰もが余計な事を言わず、与えられた仕事に専念している。一流のプロフェショナルのチームだと思った。笑い声も無し。

頻繁にリョウさんが覗きに来る。目が合う度にリョウさんは笑顔を見せる。


違う部屋で再び写真を撮られる。今度は身体の至る箇所にモーションポイントと呼ばれるチップの付いたシールを貼られる。モーションチャプターで背景と合成する時に使うと説明されるも、分からないまま素直に従う。

歩く。走る。寝転ぶ。かがむ。ジャンプ。様々な要求をこなしていく。

ボクシングのような真似を。と言われ一瞬、躊躇するもソツなくこなす。その後しばらく間が空くものの、後ろ回り蹴りを。と言われ、言われた通りこなす。

一旦、部屋から出され、映像を見せられる。こんな感じで出来るか聞かれる。

それはカンフー映画のワンシーンで武道の型だった。

そこで初めてえっちゃんは気付く。言われた通りに自分がしっかりとやれてる事に。


武道の型通りでなくていいから真似てみて。と言われ返事もするも、わざとぎこちなく動いた。すぐにリョウさんに呼ばれる。

[ここは誰もが手を抜いたりしないのよ。お願いだからえっちゃんも手を抜かないで]

叱責される。えっちゃんは謝る。

そう。五百万円の仕事。とえっちゃんは自分に言い聞かせる。

身体の動くままに任せて型を真似て動き回る。

辞めてくださいの声。えっちゃんの動きをずっと見ていたリョウさんは満足な笑顔を見せてうなづいた。



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