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えっちゃんは久しぶりに早く寝たせいで、朝の六時には目覚めてしまった。
今日から夕方から朝方までの生活が一気に逆転。朝から夕方までの生活に変わる。
ミヤビ達は熟睡している。
起こさないように玄関先へ。リョウさんから借りた携帯電話。どんな服で行けばいいのか。持ち物は何なのかを聞く為。
時計はまだ六時。リョウさんは寝ているだろうと思い直し電話するのを辞める。
連絡先はリョウさんとコースケだけ登録してあった。
朝ご飯は決まっている。昨日の肉を焼いた脂でチャーハンにしたのがある。
やる事がない。眠気はない。
ドアを開けて廊下を覗く。コースケが居る気配はない。ガリが顔を上げた。
廊下に出てガリの頭を撫でる。
[うまくいくと思う?]
えっちゃんは声をかけるもガリは目を瞑ったまま。
まだ何もしてないのに五百万円。
本当にうまくいくのか。全く予想も想像もつかない。でも確かに五百万円は存在している。
たった十万円かそこらで強盗や恐喝、下手すれば殺人すら起こる。毎晩朝方まで働いて一万円もいかない。
五百万円を手にするには途方もない労力が必要。
だんだんと不安になる。身体を売ったとしても二千万円稼ぐのに何年もかかるだろう。それを三ヶ月で。
リョウさんの世界と私の世界は違う。同じ世界に生きてるのに。
ケイナがネットで見せてくれた画像を思い出した。世界の富豪達の写真。自家用ジェット機、何十台も並べたスポーツカー。たくさんのブランドバッグ。大粒のダイヤ、ネックレス、アクセサリー。
この人達も同じ世界に住んでいる。本の世界ではない。過去の話でもない。リアルタイムで存在している。




