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探求冒険家エクスコ!(仮)  作者: じゃむ(sadojam)
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.5

皆が外に出られるのは夕方のみ。他の下校中の子供達に混ざって居られる時間帯。

平日の午前中に外に出るようなら即座に警察官に見つかる。夜も遅くとも六時前まで。


リンはほとんど外に出ないがケンはやはり出たがってる。

幸いにも屋上に出られるので、天気の良い日は屋上にいる。

うまい具合にアパートは両隣のマンションとビルに挟まれてる。日は差さないが誰かに見られる事は少ない。通りの面の方に顔を出さなければ。


そんなある日、ミヤビが頭にコブをつけて壊れたノートパソコンを拾って来た。

おそらく浮浪者と争ったのだろう。

他の地区は知らないが、ここら辺りは浮浪者の縄張りがあるのだ。


それを知ってからゴミ漁りはしない。という約束ができた。

えっちゃんは危ないから。と怒ったが、ミヤビは黙ったまま謝らなかった。


結局、パソコンは使えなかったみたいで、バラバラになったパソコンの入った空き箱が玄関に置かれた。


数日後、えっちゃんがパソコンを三台抱えてやって来た。

[壊れてるかもしれないよ]

えっちゃんの言葉にミヤビはしばし黙ったままだったが、受け取った。

ミヤビから嬉しい雰囲気が醸し出してたのはリンですら分かった。ケイナの目が光り言う。

[私、化粧道具が欲しい]

えっちゃんはケイナの目を見て顔を横に振った。


パソコンはゴミ収集のお爺さんに初めて頼み、貰ってきたのだった。


それから数日の間、ミヤビとケンはパソコンから離れなかった。




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