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[株みたいなものでしょ]
えっちゃんはミヤビ達が言ってた言葉を思い出して言った。
[まぁ似てるけど少し違う]
[元手がないと稼げないって]
えっちゃんはまたミヤビ達から聞きかじったセリフを言う。
[元手がなくても稼げるよ]
[身体使うの?]
えっちゃんは言ってみるも、仮想通貨と身体。関連性は見当も付かない。だが資金がないなら身体しかない。
[冗談じゃなく聞いて欲しいんだが、君を見つけに俺はここにやってきた。まず足がかりとしてネットで調べたんだ]
[何を?]
[色々な言葉さ。エクスコ、エクスカリバー、バーチェラー、トイラクチュア、テカマサリン。キブンヤァ。聞いた事あるか?]
えっちゃんは首を振る。どれも記憶に無い。
[キブンヤって感情の気分屋?]
えっちゃんは質問するもコースケは首を振って言う。
[キブンヤァー。凄くありがとう。って感謝を表す単語だよ]
[聞いた事ないわ]
[とにかく、お金さえあればケン達は生きていける。まだ時間はあるけど戻るのにも運と時間がかかるんだ]
[だからどこへ戻るのよ]
[だから今までいた世界さ]
コースケの真面目な態度。えっちゃんは話題を代える。分からない事はどう考えても分からない。とても付き合ってられない。
[それとどう仮想通貨が関係あるのよ]
[エクスカリバー、エクスコの単語が引っかかったんだ。調べると仮想通貨のコインの名前だった。ひょっとしたらエクスコが絡んでるのかもしれない。エクスコだって同じ事を考えるはずだ]
コースケは再び階段を上がり始める。えっちゃんも聞きながら上がる。
[ツイッターとかフェイスブックって知ってる?]
[コミニティーツールでしょ?インターネットの]
[そう。ネット世界の中にある一つのコミニティーサイトだ。そのコミニティーサイトにファンタスフィックというサイトがあるんだ]
[ファンタスティック?]
えっちゃんの聞き返しにコースケは首を振る。
[違う。造語だ。ファンタスティックとフィクションとかを掛け合わした単語。通称はファンフィ。そこは絵や小説とかを載せてユーザーから仮想通貨が貰える仕組みなんだ]
[それと私とどう関係が?絵とか無理よ]
[話せば長くなるんだよ。君に投資したい人達がいるんだ]
コースケは言った。えっちゃんは首をかしげる。想像が全くつかない。
[数年前に仮想通貨で金持ちになった人達がいる。億り人。って聞いた事ないかな?]
えっちゃんは首を振る。
[仮想通貨で一億円稼いだ人達の事だよ]
[そもそも仮想通貨って何なのよ?]
えっちゃんは聞いた。




