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[百人って]
リョウさんが震え声で呟いた。
[少ないな]
コースケが笑って言った。
[場所の検討は心当たりがある。目立たず防音で百人入れる場所なんて、そうそうない]
[どこ?]
リョウさんの質問。
[おそらくアングラの格闘場だろう。カズは総合格闘団体を持ってるからな。ミヤビ達に会っとく?]
えっちゃんに聞いたが、えっちゃんは会わない。ミヤビ達を心配させたくないわ。と答えた。
えっちゃんは、早く終わらせたかった。
[拳銃とかあるんでしょうね?どうするつもり?]
リョウさんの不安の種は尽きない。
[おそらくカズだけだろう。こっちは俺とエクスコだけだ。俺はカズの近くに居るようにするし。カズに逃げられない為にな]
[私が全員相手にするの?]
[最初の十人くらいなら派手に倒せるだろ。油断してるし。後は皆ビビって戦意喪失さ]
コースケの言葉にえっちゃんは納得する。
[ナイフ使うなら致命傷にならない場所の]
[腕と足ね]
えっちゃんがコースケの言葉の続きを言った。コースケがうなづく。
[深く刺すなよ]
[分かってるわよ]
[貴方達いったい何者なの?]
リョウさんが言う。
[元傭兵だった。って言ったら納得する?]
コースケが答えた。リョウさんはそれ以上質問してこなかった。
[もっと楽に稼げるやり方なかったの?]
[稼ぐ事が目的じゃないんだよ。これ以上は言わせないでくれ]
えっちゃんの質問にコースケは頼み込むように答えた。
[必ずハッピーエンドでしょうね?]
えっちゃんはそれだけ質問した。コースケはうなづき言った。
[ハッピーエンドだ。どんでん返しも無し]
コースケはキッパリと言った。




