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[あの、俺達はどうしたら?]
ユーナさんが食い込む。
[今まで通りにエクスカリバーの価値を上げてって欲しい。無事に終わらすし、終わらせた時には金持ちだ]
コースケがすぐに答える。抜かりない。
[俺達は道化ですか?]
[皆は何の為に動いてる?金を儲けたいからだろ?]
コースケが言う。皆黙る。
[俺には相場がよく分からないが、お前達の得意分野だろ?]
[まだコースケさんの想定内なんですか?]
ユーナさんが尋ねた。コースケはうなづく。
[私の事も?]
リョウさんが立ち上がって言った。
[それは…]
コースケがどもる。リョウさんがコースケの胸に抱きつく。
[これも想定内?]
リョウさんが言う。コースケは黙る。
コースケがリョウさんを離そうとする前にリョウさんが離れた。離されるなら自分から離れる。離されるのが辛いから。
[意地悪してごめんなさい]
リョウさんは謝る。
[とにかく上手くいく]
コースケはそれしか言えなかった。誰も言わない。その場を動かない。
[エクスコ、サイコロあるよね?]
コースケはポケットからサイコロを取り出して言う。えっちゃんはうなづく。
[リョウさん、好きな数字を]
コースケの言葉に不思議がりながらも[イチ]と答える。
[マトンさんの好きな数字を]
マトンさんも[イチ]と答える。
[エクスコ、一が出るよう念じて振って]
えっちゃんはポケットからサイコロを出し振った。出目は一。
コースケも続けざまに振った。出目は一。
[ユーナさん数字は?カラクリさんは?]
ユーナは三。カラクリは六を。
えっちゃんに、もう一度振るよう目で訴える。えっちゃんがもう一度振る。出目は三。コースケがサイコロを振る。出目は六。
[うまくいくから大丈夫]
コースケは言った。




