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コースケが電話をかける。すぐに繋がる。スピーカーにする。
[エクスコを連れてく。全員集めとけ。逃げられないように。それと警察にバレない場所を。電波妨害とカメラは?]
コースケは言った。
[全員要らんだろ?場所はバッチリ考えてるさ。絶対に邪魔は入らん。電波妨害とカメラは用意してある]
カズの声。
[こっちが一億でプロを雇っても]
コースケがペースを握る。
[うるさいな。全員呼ぶよ。最高のイベントだしな。金も取れるぜ。なぁ、俺を裏切るなよ]
[俺とエクスコの二人だけだ]
[エクスコ驚くだろうな。お前が裏切ったと分かれば]
[場所が決まったら連絡を]
[迎えに行くぜ。気が変わったら困るからな]
[いいか、全員集めとけよ]
[俺に命令するな。俺が決める。テメェはクズだ。クズに命令されたくない]
受話器越しから怒鳴る声が響く。が、
[十億も忘れるなよ]
カズは静かに言って電話が切れた。
カズは感情をコントロール出来てる。怒鳴ったのも少しは本気だがほとんどが演技だとえっちゃんは思った。
本当に大丈夫なのか?と皆が言う。
先ほどのえっちゃんの一般人離れした行動を見ても信じられない。
[なんでこんな事したの?]
リョウさんがコースケに言った。
[誰かが大きく買わないと価値は上がらない。二年か三年かけて上げるならリョウさんのやり方でもいいんだが時間がない]
コースケが答えた。
[コースケは何がしたいの?]
リョウさんが質問する。
[本当の事を言っても信じないだろうし、リョウさんに言っても無意味]
リョウさんが感情的になってる。なのにコースケは更に火を注いでいる。
[全部話して]
リョウさんは有無を言わせぬ言い方。
[なら、リョウも全部話すんだな。今回の件で一番得をするのはエクスカリバーコインの運営だ。金儲けならエクスカリバーでなくてもいいはずだ。一千万もあれば自分でコイン運営すら出来る。何故固執する?]
コースケはリョウさんをリョウと呼び捨てにした。コースケも感情が高ぶってる。




