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[またダンマリか。コースケ。お前はどうするつもりだ?色々と画策してるみたいだが全て分かってるぜ]
コースケは紙を取り何かを書いて見せるた。
【仲間割れを起こさせるつもりだ。疑心暗鬼にさせるつもりだ】
書き足す。
【もし本当なら切り札は最後まで出さない】
皆は黙ってうなづく。
[ユダって言うヤツの助けを断っただろ?なんでだ?]
カズは言った。えっちゃんはコースケを見る。ユダが関わってる?何故?
[断ってはいない]
こちらから初めて声を出したのはコースケ。
[おかしいな。俺の思い違いか?まぁいいや。やっと会話になったな。お前らよく考えろや。お前らは巻き込まれたんだからな]
電話が切れた。部屋は嫌な雰囲気で重くなる。カズは大きな爆弾を残していった。処理を一つでも間違えると爆発する。
[金を払う?]
リョウさんが空気の重さに耐えられず言った。誰も何も言わない。動かない。
マトンさん達は家族の名前を知られた事に大きく動揺している。
えっちゃんはコースケに聞いた。
[ユダさんがどう関わってるの?]
[別件だ。それに可能性は低い。成功する可能性が低いしな]
コースケの答えに、
[そんな話は聞いてないわ]
リョウさんがコースケに詰めよる。
[とにかく座ってくれ]
コースケは皆を座らせる。リョウさんだけ座らなかった。リョウさんの意地。
[バンクシーって知ってる?]
コースケの言葉にカラクリさんとニルさんがうなづき、他の人は首を横に振った。
[路上の壁に描く有名なグラフィックアーティストだ。彼の描く絵はどれも億を超える。そして第二のバンクシーと呼ばれてるロメロって有名人が日本に来ているんだ。ロメロはゲイで有名なんだ。そのロメロに]
[本当はどうなの?]
リョウさんがキツイ口調でコースケの話を遮る。
[嘘じゃない。だがバンクシーと同じ性格なのかわざとなのか知らないが断りもされなかったが、了承も得られなかった。だから黙ってた]
コースケは話を続けるも、
[そんな事する必要ないわ]
リョウさんは冷たく言った。コースケは立ち上がる。
[いいか。仮想通貨は誰かが買わない限り価値は上がらないんだ。リョウの買ったコインを誰かが買わない限りな。だが誰が買う?]
[えっちゃんのファンよ]
[十億も集まると本気で思ってるのか?ファン一人いくら買うと思う?投資家を巻き込むしかないんだ。投資家は女の子一人より金を選ぶ]
コースケの声は大きくなる。
[現に上がってるじゃない]
リョウさんも大きな声を上げた。




