9 創作屋のこだわり
物語を作るとき、どうしてもこれだけは気を遣うってことは、たぶんみんなあると思う。むしろない人いるの?
私はこだわりあるタイプ。
たとえば、ヒロインは女の子の多数に嫌われてはいけないということ。嫌な女は少なくとも正統派ヒロインではいけない、そう思うわけです。邪道を行くヒロインなら、それもありかもしれませんけれど。
ここで言う嫌な女とは、男の足手まといで助けられるだけのお飾りとか、本命がいるくせに誰にでも気を持たせるような真似をする女とかです。
こういうこと言いだすと乙女ゲームの主人公全部地雷かよと思われそうなので訂正しておきたいのだが、乙女ゲームの主人公ってあれ別に全員に声かけてるわけじゃないでしょ!? AくんルートではAくんにしかアタックしてないでしょ!?!? 流石に!!!!!! あんまり乙女ゲーム詳しくないけどBくんルートはAくんルート終わって彼との縁が切れた後でしょ!!!!! 違う!!!!?????
一旦落ち着きましょうね、私が。
一応言っておくと逆ハーレムが駄目なのではない。ただ、そこに「ああっこの子なら全世界の誰からも惚れられたり助けられたりして当然だわ!」と思わせるだけの何かがないと許しがたい。だからといって完璧すぎると鼻につくので、適度に私たちと同じ普通っぽさを見せてほしい。めんどうくさい注文だ。
じゃあ主人公はどうかっていうと、男でも女でもいいから、何か一個くらいハンサム要素を持っていてほしいというのがあります。
女の子を守る男の子、とか誰かを守る姿って格好いいじゃあないですか。決意を胸に前へ進む人の背中って、大きく見えるものでしょう。確固たる信念を持つって、素敵で眩しいものですよね。
あ、顔がいいっていうのはイケメンなだけだからハンサムとは違う。同義語だろと言われるかもしれないけどニュアンスがちょっと違うの! 伝われ! たとえ顔の作りを言うにしても及川光博とかギャレット・ヘドランドみたいなのがハンサムって言うのよ!!!!! イケメンについて詳細に言及するとファンから刺されかねないから自重するネ。
物語の構成は、続き物であっても一つの話のなかで何かの決着がついてほしいし、続き物であることを隠すのなら、それとわからないような形にしてほしい。私だって続きを想定している話はあるけれど、一応それで完結と言えるような形にはしようと心掛けている。そうじゃないと自分の中でちょっともやるんだ……もやるんだ。伝われ。勿論、別に読んだ話がそうだったからといって駄目というわけじゃあない。それはそれで味というものがあるはずだし、それだけが物語の価値ではないからだ。
妙に細々したところにこだわっちゃう私なんだけど、実際皆さんどうかしら。鼻につかない、ちょうどいい良さを持つ主人公、そしてほどよく主人公が苦労しつつカタルシスもある物語って、案外作るの難しいかもね。
嫌われないようにと気を付けすぎて没個性になったらそれはそれで問題な気もする。難しいよお。