表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
セクロスのできるVRMMO ~正式サービス開始編  作者: curuss


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

511/511

あとがき

 前々からVRMMOものというジャンル、とくにデスゲームな作品には疑問がありました。

 デスゲームって、スポーツものやバトルものでいうと――


 トーナメント開催に当たらないか?


 と思っていたからです。つまり――

「ただでさえ死路なトーナメント開催を、開幕数ページでスタート!? それ大丈夫なんでっか!?」

 なのでデスゲーム展開には未練がありつつも、第一作目は「デスゲームに頼らないプロット」を念頭に作りました。

 それはそれとしてデスゲームは面白い題材なので、細々と調査もしましたけど。……意外と作者は優柔不断だったりします。


 また第一作は過分な評価を頂き、作者本人もタケル達登場人物を使い捨ては惜しいと感じました。

 そこで急遽、デスゲーム用に調べた諸々をタケル達用にシフトしたのが第二作目だったりします。

 これがご指摘の多かった失敗の原因にもなっているかも?


 そしてトーナメントであるのなら、正しい形として『それ以前』が必要と考えました。

 スポーツものでいうと、レギュラー争いなどで味方キャラを掘り下げ、練習試合などでライバル達を登場です。

 そうやって人物相関図がきちんと描かれてから、何もかもを綯交ぜにするデスゲームへ突入し、最後にはカタストロフィを起こす。

 おそらく、それが正しい『デスゲームもの』だと思います。


 連載第一回でデスゲーム開始を宣言すれば、手っ取り早くシナリオを展開できますが――

 その分だけペラペラにもなり、時期によっては読者さんも食傷気味でしょう。

 また第一話で粗暴なDQN、切れ者っぽいサポート要員、騒ぎ立てるヒロイン枠、サイコパス気味なライバル……そんな展開は、作者自身もうんざりです。

 もし、それらのタレントを登場させるのであれば、日常パートを先駆けてやれば良いはず。だだ――

「先輩、こいつ……ネタに困ったのか突然にデスゲーム始めやがりましたよ」

 などと言われたらガッカリなので、本作では予め「最終的にデスゲーム展開しますよ」とアナウンスしています。

 ……これも今にして思うと、一長一短だったかな?


 そして個人的な感想ですが、なろう界隈のMMO作品を拝読しますと……時折、不満を覚えてしまいます。

 誤解を恐れずにいうのであれば、MMOではない作品があります。

 そこまで大胆でなくとも、MMOの面白い部分を全く表現されてなかったり。

 例えば倒すべきボスがいて――


 主人公はどうしてか彼だけに許されたクラスで、彼だけが持つ武器を振るい、彼だけが習得した必殺剣を使います。

 もちろんワールド級ボスであろうと、基本的にタイマンです(ソロ討伐可能だとか、もの凄くショボい!)

 最後には「必殺何とかスラッシュ!」と叫び、要約すればワンパンチで勝ち。


 うん、物語としては間違ってはいないんだけどさ、それはMMOじゃありません。

 MMOファンとしてはギャグを通り越して、ドン引きなことすらあります。


 そして異常なまでの『ぼっち』信仰!

 いや物語としては、必ずしも不正解ではありませんけれど……MMOの楽しみ方としては最低最悪でしょう。

 リアルに即するのであれば、余程のことしなけりゃ仲間が見つかるのが正常なMMOです(もし異常なまでに友達が見つからない場合、それは貴方よりも運営側に問題があります。さっさと別のタイトルへ移住しましょう)

 また、何度失敗しようとも、経歴のロンダリングが可能だったりします(あまり歓迎される方法ではありませんが)

 なのに、どうしてそうも頑なに『ぼっち』なのか。というか――


 宿命的にクソゲーであるMMOを、ぼっちソロなんかで通したら、全く楽しめません。


 これはMMOが持つ構造欠陥ですから、ちょっと解消は難しいでしょう。

 どれもが漏れなく平等にクソゲーであり、多少の差異があろうと単なる程度問題だったりします。

 しかし、そんなクソゲーに人々が熱狂するのは、自分以外のプレイヤーがいるからに他なりません。

 MMOに不案内な方にも、お分かり頂けるようにいえば――


 一人で2チャンネルをしたって、全く面白くないのと一緒です。


 皆で共感を得るのも、新しい知識を得るのも、時には口論になるのも……全て他の人がいるから成立します。

 なのにROM専などと称して眺めているだけでは、いつまでたっても楽しめないでしょう。

 ……作者はROM専ですから、実は「ぼっちプレイ中」だった!?


 話を戻せば――

「MMOは面白いんだよー! だから、素直にMMOでいこうよー!」

 が裏テーマだったりします。

 可能な限りに多くのプレイヤーを配置し、その一人ひとりが様々な目的でMMOを楽しむ(そもそもタケルからがして、分類すると出会い厨ですし)

 作者の力量が足りていれば、そんな作品世界になっているはずです(主役以外が画一的なのも、なろう界隈ではよくある話。うーん、あれもなぁ……)


 あと、どうして君達はモンスター戦に熱中しているんだ?

 いや面白くないとはいわないけれど、格ゲーとかも一番に熱いのは対人戦だよね? 当然、MMOだって同じだよ?

 それどころか多人数対多人数、多人数対レイドボス、少人数対少人数、タイマン勝負と……バリエーションの豊富さは、MMO特有ですらあります。

 なのに、なんだって――


 モンスターが出た! → 必殺けーん! → 勝ったな、ガハハ!


 を始めちゃうの?

 というか戦士系に必殺技を持たせたら駄目だって、ドラクエの時に結論でてるよね?

 誰もが知ってる『つまらなくなるゲームの設定』を踏襲したら、作中のゲームもつまらないと思われちゃわない?


 あ゛ーも゛ー!

 皆、信じて! MMOって面白いから! まだ可能性の残っているジャンルだから!

 『ぼっち』とかつまらないし、怖がらなくても大丈夫だよ! 皆も同じだから!


 みたいな気持ちは込めました。伝わっていると良いんですが。


 ちなみにタケルが俺Tueeでないのは、作者の好みです(作中、どのジャンルでもタケルより上がいる設定です)

 最強ではない主人公が仲間に助けられつつ、知恵と工夫、最後に幸運の後押しを受けて勝つ!

 ……のが理想なんですが、どこまで再現できたか。

 正直、微妙な感じではあります。


 まだ色々と言いたいことは残ってますけれど、この辺で。

 作者であれば、作品で語るべきですし?


 それでは、また拙作で! ご意見ご感想お待ちしております!


追記

 不定期連載中な――

『中世ヨーロッパそっくりな世界で銀髪ショタに転生!? 色々疑問は尽きないけど幸運に感謝しつつ人生やり直し! でも、やっぱり昔は何かと不便だったりで……ちょっとだけ現代科学チートを使わざるを得ない!?』

 も、よろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ