表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

第四話

「、、、え!、、、あ、はい!ご、ございます!」


私は急いでバックヤードのストックに駆けこみお客様のサイズのジャケットを探した。


(小柄だけど割とふくよかだし胸もありそうだから、、、SサイズよりMのほうがいいかな、、、、いや、もしかしたらLかも、、、)


いろいろ考えながら、ストックにあるMサイズのジャケットを全部抱えて私は店頭に戻った。


「あら、随分たくさん持ってきてくれたのね、、、これからお客様に会うために着たいから紺か黒がいいかしらね〜」


そう言われ紺色と黒色のジャケットを試着してもらった。


「どっちがいいかしらね〜どう思う?あなた」

「・・・」


しばらくの沈黙。


(正直どっちも似合ってるしサイズも合ってる、、、どっちがいいんだろう)


以前、同じような場面で何も言えず「ちょっと考えるわ」と言われて帰ってしまったお客様がいたことがあった。お客様が帰られたあと柏木先輩から「まったくもう!何やってるのよ!とりあえず自分がいいと思う方言わないとダメじゃない!!何で黙って帰すの!!」とめちゃくちゃに怒られたことがあった。

それを思い出し「黒がいいと思います(理由はないけどとりあえず!)」と言おうとした時、


「うん、そうね!紺にするわ!こちら頂きます」


と、お客様が言った。


(え?あれ?)


柏木先輩の話と違う、、、。

戸惑いながらも、


「もう着て行っちゃうからタグ切ってね!」


とお客様に言われるがまま、お会計をした。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ