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イル・リリヤ直属 色の竜についての覚え書き

「竜たち」の設定、のようなもの。


        ※


 この世界には通常生物のドラゴンも生息しているが、それらとは別に、色の名前を持つ竜たちがいる。


 最高神にして「死者と咎人と幼子の護り手」と呼ばれる、人類の守り手たる真月まなづきの女神イル・リリヤが、人類を敵視し暴走する《魔のセラニス・アレム・ダル》を憂い、人間たちを守護する役目を与えた『色の竜たち』は、それぞれ各地に自らの巣を構えている。

 彼らは竜の姿の他に人間の姿をとることができる。どれも美形な青年である。

 ときたま、人恋しくなり遊びにやってきたりする。

 このうち、銀竜は同じくイル・リリヤから人類守護の任を受けた『欠けたアティカ』の人々が住む村と共存・共栄している。


銀竜アルゲントゥム・ドラコーargentum draco』

 人間の姿は二十代前半の、長い銀髪の青年。

 大陸を南北に貫くルミナレス山脈最高峰『白き女神レウコテアの座』を居とする。

 アティカの村人に対して、成人の儀として山頂までたどり着いたならば、望む「加護」を与えている。

 人懐こい。親しくなると「銀ちゃん」「アルちゃん」と呼んでくれと要求する。

 弟子が一人いる。アトク・プーマという名前で、クイブロ他きょうだいの長兄。

 アトクの自慢は嫁ラプラと、妹で族長のカントゥータから贈られた「隕鉄の剣」


青竜カエルレウム・ドラコーcaeruleum draco』

 人間の姿は三十代くらいの、青い髪の美青年。

 大陸西部、大森林『聖なる(セノーテ)』に通じる『水底の異界』に棲む。

 かの国の名は「四つの州のタワンティンスゥユ」である。

 人々の信仰を受けて、雷と水の神と思われている。

 弟子は多数いるが、最も年かさなのはコマラパで、彼がひとり立ちするにあたり「癒やしの腕輪」「雷の指輪」ほか、数々の贈り物を与えている。


白竜アルブム・ドラコーalbum draco』

 精霊の白き森の地続きである、活火山の麓に住まう竜。人間の姿は30代前半くらいの尊大な美女。

 面倒見の良い竜神。

 弟子は多数いる「織姫」で、その筆頭が「沙織」という名前の転生者だった。彼女がコマラパと恋仲になったため人間界に生まれ落ちることとなり、白竜から「癒やしの腕輪」を贈られた。


『黄金の姫竜シェーラザード』

 人間の姿は二十歳くらいの、気の強そうな美女。

 弟子たちの婚姻に刺激された青竜と白竜は自分たちも伴侶というものを得てみることとし、互いの領分の中間に館を建てて、弟子たちと友に住まう。そして生まれたのはシェーラザード。

 これに《世界の大いなる意思》はいたく興味を示し《青と白の性質を併せ持つ黄金の姫》と称号を与えた。竜たちのうちで最も強く若き存在となる。

 弟子たちからは「姉さま」と呼ばれている。人間世界が好きで遊びに出かけた先で、瀕死だった中年「ランギ」を見つけ、拾って「ギィ」と呼び、従者にした。

 宝石や黄金の装身具が大好きで、ギィに貢がせている。


黒竜アーテル・ドラコーater draco』

 人間の姿をしているときは、十代半ばの可愛い黒髪の少女。「ボク」と自称する。メイド服がお気に入り。

 そのときそのときで気まぐれに巣を作るので数カ所にある。

 竜たちの中で最も楽天的で人の世をたのしみ、愛している。

 自分が動くときは「世界の終わり」だと言い訳をしつつ、遊び回っている。

 精霊のグラウケーと仲が良い。

 カルナックのために、多すぎて溢れ出ている魔力をためておける『黒耀の杖』を与えた。



赤竜ルーフス・ドラコーrufus draco』

 大陸北端・旧アステルシア王国に在住し、守護している。

 人間型は十代前半の、赤毛の少年。快活な性格。

 休火山近くの地中を司る。

 彼のおかげで、かつて数百年前は極寒の地だった「旧アステルシア」は温泉の多い、地熱の恩恵を受ける温暖な土地となった。


      ※


 このほか。

 海峡で隔てられた陸地『扶桑』の守護として緑竜ウィリディス・ドラコー『viridis draco』がいますが、当分は登場しません。三十後半の貫禄ある熟女。ちなみにカルナックは熟女に弱いです。



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