三月の春とアンガジュマン
春を探して
葉をつけぬ木々を見つめる
近所の動物園では春の催しが始まった
春は明るいと
別れと出会いで新しいと
桃色、美しいと
確かにそう
でも誰かが決めた
それを決めたのは僕たちではない
目の前に春が存在するのなら
僕は"暗い"と叫んで見せよう
僕の清き一票
なんて曖昧なんだろう
僕が決められない春
僕たちが決めるはずだった春はすでに歪んでいる
本質は過去に決められ、今も権力と知力が決断する
僕たちではない
どんなに偉い僕たちでも僕たちの春を望めない
権力も知力も全人類から離れた
見込みのない何かがまたニッポンを覆う。