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最弱勇者は歴代最強  作者: 犬猫マイティー
1/4

これこれで、面白いかもな


「プロローグ1」

 

     「 何故だ・・?」


俺は落下している最中、それに頭が支配されていた。


わからない、なぜ、俺は突き落とされたのか、なぜ、あいつらは笑っているのか。

         ・・・ 一体、どこで間違えたのか

反感を買わないようにはしてきた。

クラスメートの思考パターンだって理解してた。


意味が分からない。


もう一度考察する必要があるな。


「・・・こんな時でも、おれはこんなか。」


自嘲げにわらった。



俺は死んだ。



しかし、ドン、という音は何時までたっても聞こえなかった。






「っっっっ・・・・!!!!」

言葉にならない痛みが全身を貫いた。落下の痛みなどではないことが瞬時に分かった。この痛みには覚えがある。電気だろう。


「おきたか」


おっさんのような、機械のような声が聞こえてきた。


 いてぇなくそじじい!!・・とは言わない。

状況が分からない現状でそれができるのは、よほどの自信がある馬鹿か、考えなしのあほだけだ。


「ええおはようございます」


 と、必死に笑顔を作る。そして同時に、あたりを見回す。真っ白い狭いなにもない部屋に、俺はいるようだ。ここに72時間いれば、確実に発狂するだろう。


  ・・ん、何もない?


 そう、声の主すらいないのだ。

 ・・・ふむ、状況を確認しよう。


気づいたらここにいた。何らかの方法で電気を流された。そして、声の主はいない。

・・・・・間違いなく誘拐だな。

  しかし、気がかりな点もある。

 俺の家はそれほど裕福ではないのだ。わざわざねらうだろうか?

 ならば、金目的ではないと考えるのが自然か・・・?よし、かまをかけよう。


「貴君に命令す・・」

「誘拐犯さん、ちょっといいですか?」

「・・・なんだ?」

「俺よりも金になる相手を知ってるんですよ。協力するのでそいつをさらいませんか?」

「・・・・・・」

  考えている・・・金目的か・・?

「あとでリストを作りますね。作戦立案にはかかわらせてください。報酬は1割を・・」

「まて、なにか勘違いしているぞ」


  金目的ではない・・・と。


「では、なにをするために俺をさらったんですか?」

「そこが違うのだ。我は貴君をさらったりなどしていない」


いや、それはないだろう。あんたが俺を誘拐したのは確実だ。


「じゃあ、なんで俺はここにいるんですか?」

「それは、貴君が死亡しているからだ。」

・・・・・は?


「覚えていないのか。貴君は窓から突き飛ばされ、死亡している。」


覚えていないわけではない。しかし、学校の3階からだ。いくらなんでも死なないだろう。


「冗談やめてくださいよ。」

「冗談ではない」

「・・・・百歩譲って、そうだとしましょう。なら、あなたは何なんですか?」

「神に決まっておろう」

さも当然かのように言った。

「・・・・」

「なんだ、信用できないのか?」

「私は無神論者です。神など、物理的にも、生物学的にもありえません」


数秒の沈黙が訪れた。


「・・・・・」

「・・・・・どうしました?」

「もう、よい」

仕方ない、と自称神は付け足した。

「・・なにがです?」

「魔王を倒せ」

「はい?」

やばい、なんだか嫌な予感がする。

「では、頑張り給え」



プツっと、視界が途切れた。


真っ黒になり、真っ白になり。

それが何度か繰り返された。


「うっ・・」

目がちかちかするのをこらえ、周りを見渡した。


見渡す限りの平原。


「ふむ」

俺の声には、困惑が混じっていたと思う。

平原自体には、特に、なにもなかった。一般的な、ただの平原だ。THE平原だ。


困惑したのはそのうえ。


青ければならないものが、そうではなかった。


変わってはいけないものが変わっていた。




空が、緑だったのだ。




「・・・・・・」

竜ケ崎竜也は、それを見つめ、苦笑し、微笑し、爆笑した。


「これもこれで、楽しそうだな」






 



この作品は、できれば2日に一回。何があろうと1週間に1度は更新します。応援よろしくお願いします。

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