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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

勇者パーティを追放されたA5ランクのおばさんは教育的指導を行います!

作者: Jint

 


「か、カーリン、あなたは足手まといだ。このパーティから出ていって欲しい」


 その日、野営の準備を始めた魔女カーリンに最後通牒を伝えたのは勇者イェルドだった。

 彼の独断専行かと周囲を見回したが、目を合わせないよう俯いた仲間たちを見てカーリンは全てを察した。

 彼自身リーダーとしてあえて貧乏くじを引いたのだろう。

 燃えるような赤い髪をかき上げてふうっと息をつくと、地面に視線を落とした。


 カーリンは自分でも薄々勘付いていた。

 いつか歳と共に魔力が衰え、仲間たちの成長についていけなくなる日が訪れることを。

 もう最盛期のように無尽蔵の魔力を操ることはできなくなっていた。

 若さ溢れる仲間たちに比べて右肩下がりで弱くなっていく自分。

 どこかで歪みに耐えられなくなるときがやって来る。


 でも、今このときではないとカーリンは心の中で固く信じていた。


「納得できないわね、私はまだ戦える。あなたたちに死ぬ気でついて行くわ」

「さっきの戦闘でも危ない場面は何度もあったじゃないか。僕らだって後ろを気にしながら戦う余裕なんてないんだ」


 ここにたどり着く前に倒した四天王の一角、黒炎竜との戦闘は8時間もの長きに渡った。

 全員が一度は死を覚悟するような激戦を繰り広げたのだ。


 しかし、もっとも死に近かったのはカーリンだ。

 魔力が枯渇して障壁も張れない彼女の盾となったイェルドは何度も窮地を救っていた。

 イェルドに借りがあることを思い出してカーリンは唇を噛んだ。


「私だってAAAトリプルエーを越えるAAAAAクインティプルエーランクとしての誇りがある!」

「たかがAAAAAエーゴランクだろう? 僕らはSSSトリプルエスランクだ!」


 Sランクに上がれなかった理由を思い出してカーリンはちくりと胸が痛んだ。

 この一年、パーティの戦果は華々しいものだった。

 四天王の半数を倒し、魔王の支配下にあった国々を解放している。

 カーリンを除いた仲間たちは勇者パーティとして世界最高となるSSSランクを獲得していた。


「私の知識と経験が役に立たなかったとは言わせないわよ」

「もちろん感謝しているさ。だけど、それとこれとは話が別だ」


 イェルドの態度は頑なだった。

 カーリンがどんなに言葉を尽くしても決定を覆さないという強い意志が感じられる。


「カーリンさん、イェルドはあなたに無駄死にして欲しくないんですよ」


 平行線をたどる二人の話し合いを見かねて賢者クスタヴィが助け舟を出した。


 狩人ウルリッカと騎士ランヒルドは話し合いに加わらず遠巻きに見ているだけだ。

 同性の気安さから色々と口酸っぱく言ってきたが、それが彼女たちから嫌厭される一因になったのかもしれない。


「それは、ありがたいと思っているわ。でも、私は旅の結末をこの目で見るためにここまで頑張ってきたのよ」

「気持ちはみんなわかっているつもりです。魔王を倒したら真っ先にあなたの下へ報告に行きますよ」


 冷静に諭すクスタヴィの言葉にカーリンは急速に勢いを失う。

 31歳の大人として15歳になったばかりの少年少女たちに、これ以上みっともない姿を見せるわけにはいかなかった。


「……わかったわ、ここでお別れね。見送りは必要ないわよ」


 溢れそうになる涙をこらえたのはカーリンの最後の矜持だった。


 ◇◆◇


 ――本当に何もわかっていないんだから。


 野営地を離れたカーリンは酒瓶を片手に最寄りの街への帰路をとぼとぼと歩いていた。

 カーリンの吐く息はかなりの酒気を帯びている。

 ドラゴンの口から漏れ出す煙のように透けて見える背景を歪ませた。


 数年前、仲間たちとパーティを組んだ当初はこんなことになると露ほども考えていなかった。

 各地を旅して将来性のある子供たちをスカウトし、自分が持っている知識の全てを授けてきた。


 その結果、仲間たちは世界でも指折り数えるほどの強さを得た。

 パーティはみるみるうちにランクを上げて勇者パーティとまで呼ばれるようになっている。


 全てが順調に進んでいたはずだ。

 それなのに……。


 ――あの子たちだけでやっていけるわけがない。


 腹立ちまぎれにカーリンは足元の草を蹴った。

 鈴なりについた黄色い花が揺れて甘い香りを撒き散らす。

 カーリンの脳裏に電流に似た衝撃が走った。


 ――そうよ、思い知らせてやるわ。私がパーティに必要不可欠だってことを!


 ◇◆◇


 カーリンが去った後の野営地ではたき火を囲んで話し合いが続いていた。


「イェルド、本当にこれで良かったのか?」

「みんなで散々話し合ったじゃないか。か、カーリンにはパーティを抜けてもらう、これは決定事項だ」


 たき火の炎がイェルドの癖のある髪を赤く照らした。

 今の彼の気持ちを表すように激しく燃え上がって見える。


 クスタヴィは深くため息をついた。

 賢者という職業上、カーリンから最も多くの知識を授けられたのがクスタヴィだ。

 彼女は優秀な師匠であり、経験豊富な先輩であり、何かと気にかけてくれる母親のような存在だった。

 それをこんなだまし討ちのようにパーティから追い出してしまったことに後悔の念がないとは言い切れなかった。


「クスタヴィは考え過ぎだ。この旅に同行する方がはるかに危険なのだぞ」


 親し気な様子で肩に手をかけるランヒルドは優し気な笑みをクスタヴィに向けた。

 上背はクスタヴィより頭ひとつ高く、すらりとした体つきは重い鎧をつけるには不釣り合いだが、強靭でしなやかな筋肉を有している。


 今でこそ騎士として王宮に出しても恥ずかしくない雰囲気を醸し出しているが、元はただの田舎の村娘だ。

 カーリンからは剣の手解きから旅の仕方、食事のマナー、読み書き計算にいたるまで厳しく躾られた。それこそ毎日、枕を涙で濡らすほどの厳しさで。

 そんな厳しい教育も勇者パーティとして国に認められた頃から当たりが柔らかくなった。

 ランヒルドは自分もついにカーリンに認められたのだと、とても嬉しかったことを覚えている。


「あんな人、出てってもらって当然じゃない!」

「ウルリッカ、言い過ぎだぞ。お前だってカーリンの教育を受けたじゃないか」


 イェルドの苦言も意に介さず、小柄で華奢な体つきのウルリッカの感情の爆発は収まらない。

 その場で足を踏み鳴らして怒りを露わにする。


「わたしだって両親を亡くして貧民街でその日暮らしをしていた浮浪児だったのよ。あの人に拾ってもらった恩は忘れていないわ」

「それなら抑えろよ。もうカーリンはここにいないんだ」

「いやよ。わたし、あの人にどれだけ泣かされたか! 今、思い出してもムカムカする」


 ウルリッカはこれまで受けてきた仕打ちの数々が記憶の底から浮かび上がった。


 追跡の訓練では魔物の巣食う森の奥にひとり取り残されて死ぬ気で足跡を追った。

 弓の訓練では正面からアイスアローの連射と死ぬ気で撃ち合った。

 食事のマナーを教えられたときには音を立てただけでナイフが飛んできた。


 ――なんで毎回毎回死ぬような目にあってるのよ。わたしひとりを目の敵にして、絶対に個人的な恨みがあったんだわ!


 最近は一緒にしごかれていたランヒルドが卒業してしまい、ひとりだけ残されて特訓が続いていた。

 もうウルリッカは我慢の限界に達していた。


 ――あの人が追放されなかったら、わたしがパーティから出ていっていたわ!


 ◇◆◇


 夜も更けて月明かりが木漏れ日のように辺りを照らしていた。

 野営地は静寂に包まれている。

 耳をすませば寝息さえも聞こえるだろう。

 物音を立てないようにカーリンは抜き足差し足で野営地に近付いた。


 野営地のたき火はまだ燃えていたが、全員が身動きひとつしない。

 大木を背に腕を組むイェルドは今にも飛び起きそうな体勢だが、深く規則正しい呼吸をしている。

 仲間たちもマントに包まって深い眠りについていた。

 カーリンは念のため懐から取り出した瓶から眠りの粉を全員に嗅がせると、より深い眠りへと誘った。


 そしてカーリンは勇者パーティに教育的指導を行うための準備を始めた。

 三日月のようにつり上がった口元に笑みを浮かべて。


 ◇◆◇


 ぬるま湯に包まれたような温かさを感じてイェルドは目を覚ました。

 霧のかかったような思考を振り払い、徐々に明瞭になっていく視界の中で最初に見えたのは、肩まで水に浸かった裸のウルリッカだった。


「はっ、えっ、どういうことなんだ!?」

「おはよう、イェルド。気分はどう?」


 楽し気な様子でのぞき込んだカーリンは酒に酔って火照ったままだ。

 目はとろんとして何がおかしいのか始終ケタケタと笑っている。


 イェルドは慌てて立ち上がろうとして動けないことに気付いた。

 彼とウルリッカは二人とも裸に剥かれて抱き合うような体勢で手足を拘束されたまま、大きな釜の中で煮られている。

 あまりに現実離れした光景にイェルドは呆然とするしかなかった。


 しかし、それも長くは続かない。ウルリッカが目を覚ましたのだ。


「きゃあああああぁぁぁ、何、これ、なんなの?!」

「ウルリッカ、落着いてくれ。これはカーリンの仕業だ」

「あーもう、ぎゃあぎゃあ煩いわね。いついかなる時も平常心が大切だって教えたでしょう?」

「か、カーリン、僕たちに何をしたんだ!?」

「だめよ、イェルド。殺気感知と魔力感知スキルに頼って見張りも置かないなんて。効果範囲を外れた風上から夢見草を燻せば、みんな眠らせて無力化できるんだから。ほら、こんな風にね」


 カーリンが指差した方向にはクスタヴィとランヒルドが豚の丸焼きのように棒に吊るされていた。

 ランヒルドはクスタヴィを背中から抱くようにして手足を拘束されている。

 もちろん二人とも一糸まとわぬ裸だ。


 イェルドは目の前が真っ暗になった。


「ちゃんと私の教えを守っていれば、こんなことにはならなかったのにね」


 そう言ってカーリンはウルリッカの肩に手を置いて体を揺すった。

 柔らかな膨らみが体に触れて、もうイェルドは色々限界だ。


「当たってる、なんかお腹に固いモノが当たってる?!」

「バカね、当ててんのよ」

「仕方ないだろ、生理現象なんだ。止めてくれ、そんな性犯罪者を見るような目で僕を見ないでくれ!」


 イェルドは必死に弁明するが、涙目のウルリッカを慰める術はどこにもない。

 平常心を失ったイェルドは腹の底から絞り出すような叫び声を上げた。


「もういいだろう、僕が悪かった! 止めてくれ、母さん!!」



 静寂が辺りを包む。

 事態の急激な変化にウルリッカは頭がついていけないでいた。


「えっ、お母さん?!」

「あら、いっくん。バラしちゃっていいの? 秘密にしておくって言ってたのに」


 余裕のある態度でカーリンは顎に手を当て、考え込むようなフリをする。


「謝ったじゃないか。十分満足しただろう、母さん」

「ふん、私は追い出されたのよ。そんな誠意のない言葉で誤魔化されるもんですか。どうせこの娘の差し金でしょ!」

「ウルリッカが言い出したことじゃない。僕がみんなを説き伏せたんだ……」


 苦い物を噛み潰したようにイェルドは顔を顰める。


「ふーん、母さんを追い出して好きな女の子と旅したかったんだ。いっくんも大人になったものね」

「……そんなこと、母さんには関係ないじゃないか」

「母さんは関係者です! どーせ、ウルリッカも憎からず思っていたのでしょう? ほら、おばさんが背中を押してあげるわ」

「押さないで、押さないで、なんか今、いろんなものが当たるから!?」


 ウルリッカの必死の訴えをカーリンは黙殺する。


「止めてくれ! 元はといえば母さんが悪いんだろ。息子の旅についてくるなんて聞いたことがないよ」

「だって、いっくんのことが心配だったんだもの」

「歳を考えてくれよ。だらしない体をしているくせに、そんなへそ出しの服なんか着て」


 イェルドはカーリンの少し弛んだ腹を顎で差した。

 若い頃は食べた物が全て魔力となって消費されているような感覚だったが、今となっては遠い記憶だ。


「仕方ないじゃない。歳を取ったら、なかなか肉が落ちなくなるの」

「ベルトに腹の肉がのってんだよ。見ていて痛々しいだろ」

「これはお父さんがプレゼントしてくれた大切な装備なのよ」


 かつて勇者だったイェルドの父親が遺跡の最深部で発見したアーティファクト、聖魔のビスチェだ。

 装備者の魔力を極限まで高め、あらゆる攻撃のダメージを軽減してくれる。

 露出度がかなり高くて若い頃は着るだけで恥ずかしかったが、今ではカーリンにとって正装と呼んでも過言ではない装備だった。


「それ、いつの話だよ。母さんが僕らぐらいの歳の頃だろ。おばさんになってからへそ出しなんてしてたら、息子が恥ずかしいんだよ」

「そんなこと言ってウルリッカに着せたいんでしょう。この装備は家宝なんだから結婚したらちゃんと私から贈ってあげるわよ」


 ウルリッカは露骨に顔を顰めた。

 端正な顔立ちが醜く歪む。

 今にも地面に唾でも吐きそうな面持ちだ。


「遠慮するわよ。狩人が魔力上げてどうすんの。それにそんな露出狂みたいな服、アーティファクトとして残した古代文明のセンスを疑う……」

「な、なんですって。やっぱりウルリッカと付き合うのをお母さんは認めません!」


 腕組みをしたカーリンは明後日の方向に顔を背けた。

 私は怒っていますと周囲に訴えるいつものポーズだ。

 イェルドは面倒くさいと思いつつも理をもって説得するしかない。


「なんでだよ。息子の恋路を邪魔するとか親として失格だよ」

「息子に幸せになって欲しいから、お母さんは鬼になるの!」

「やっぱり、あんた私だけしごいていたのね!」

「そんなの当り前じゃない。ランヒルドはクスタヴィとくっついちゃったから候補から外れるし。いっくんのお嫁さんになる人が何にもできないんじゃ困ります」

「嫌よ、こんな人が姑になるぐらいなら、わたしイェルドと別れるから!」


 イェルドの顔色が蒼白になる。

 付き合いだして一週間、まだウルリッカとはキスしかしていない。

 いや、さっきから裸で抱き合っているが。


「ま、待ってくれ。母さんにはちゃんと言い聞かせるから。母さん、僕と同じ歳で父さんと付き合ってたんだからわかるだろ。親が口出しして上手くまとまるわけがないんだ」

「付き合っていたどころか、あなたがお腹の中にいたわよ」

「ああ、そうだ、そうだった。魔王討伐の旅の最中に僕をこさえて途中離脱したんだった。そんなんだからA5ランクのまま上がらないんだろうが!」

「仕方ないじゃない。お父さんったら情熱的だったんだもの。でも、私と生まれてくる子供を守るんだって奮起しちゃって、そのまま魔王を倒したのよ!」


 両親の惚気話ほど息子として聞きたくないものはない。

 イェルドは深く息を吐いて気持ちを落ち着けた。


「魔王討伐をなんだと思ってるんだよ。世界の危機、最終決戦、あるいは終焉なんだぞ。子作りはもっと計画性をもってだな……」

「いっくんと世界を天秤にかけるなら、私はいっくんを選ぶよ!」

「ああ、ありがとう、涙が出そうだ。そんな情熱的な言葉は母さんからじゃなくて恋人から聞きたいよ。今、別れる寸前だけどな」


 イェルドとカーリンの言い合いは長くは続かなかった。

 ついに眠っていたクスタヴィとランヒルドが目を覚ましたのだ。


「えっと、どうして僕は裸で吊るされているんでしょうか。なんだか背中がとても温かくて気持ちいいのですが……」

「ええええぇぇっ、どうしてみんな裸なのだ?! カーリン、どういうことですか?」


 最早、収拾がつかなくなりつつある事態にイェルドはため息をつくしかなかった。


「あー、もう、煩い煩い煩い! 油断しているあなたたちが悪いのよ! これは私からの教育的指導なの!」


 カーリンが右手を天に掲げると、上空に黒く厚い雲が集まり始める。

 雲の合間に見えた稲光が辺りを一瞬だけ照らし出した。

 これから起こることを想像して全員がごくりと唾を飲み込んだ。


「漆黒の闇より来たれ、地獄の雷よ! 万物を灰燼と帰せ!」


 カーリンの右手が振り下ろされると同時に耳をつんざくような轟音が鳴り響いた。

 視界を覆うほどの巨大な雷が地面に突き刺さる。

 地面に落ちた光の柱は無数の根に分かれ、這うようにして広がっていく。

 身構えていたにも拘らず、全員が電撃で痺れて絶叫を発した。


 動く者は誰もいない。


 そして、辺りに静寂が戻った……。


 ◇◆◇


 翌朝、完全に酔いの覚めたカーリンは正座をして地面に頭を擦りつけていた。

 勇者パーティの全員が腕組みをしたまま、じっとカーリンを見下ろしている。


 おもむろにイェルドが口を開いた。


「カーリン、あなたがいてははた迷惑だ。このパーティから出ていって欲しい」



「……はい」






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[一言] 牛肉の話かと期待したのに!
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