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謎解かない爆裂魔法 作者:フェアリースキン
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第一話 竜と魔法少女

 放課後。超絶優しい高校ではないどこかの学園で、夕暮れの日が教室に入り込む。
 腰元に銃とナイフを装備してる少女と、少女と同じ色の髪をした、これもまた男子高校生。それと教卓にはなぜか銀髪で制服とガーターベルトを着た19歳の、胸が大きい女子大生が少女達を腕を組みながら見る、少々謎な光景がそこにはあった。
「何ですか、雷太らいたお兄さん。あたしの事嫌いなのでは?」
「ああ。だがよ緑埜こあみどりのこあ。お前に折り入って頼みがある」
 こあはメモ帳に筆を走らせながら、不機嫌そうに再び顔を上げる。
「……お金、支払ってくださいね」
「おう。こあの事だ、ちゃんと金は毟り取るだろうがよ。それはともかく本題だ。依頼内容は簡単、親友の光葉誠みつばまことを探してほしい」
 女子大生は教卓を両手で叩き、兄弟につっかかる。
「ちょっとそこの兄弟、無視しないでよ!」
「振込はこちらでお願いします」
「了解」
 軽く無視。軽くメモを走らせて、こあは溜息をつく。
 女子大生はぷりぷり怒って兄弟に近づく。近づいた所で、こあが銃をつきつけた。
「うるさいですよ」
 女子大生が冷や汗を額に垂らしながら、両手を動かして一歩下がる。
「ちょっと待って、私はクーラ ミタマって言うの。とりあえず、話を聞いて」
 自分の机に肘をついてる雷太が、気怠そうに。
「そろそろ可哀想だから聞いてやらないか」
「聞く価値も無いかと」
 眉をキリっとさせて、頷く。
「だな」
 兄弟揃って教室を出る。場にはクーラだけが残された。
「もう! 知らないんだから!」




 再びぷりぷり怒りながらクーラが校舎を出ると、学園のグラウンドには四足で羽の生えてる竜がいた。時折、口から炎が漏れている。
 心の中で怯えながらも、若干先ほどの事でもやもやしていたので、謎の魔法の力で自身の手元に剣を出現させ、謎の魔法の力で跳躍力を発揮して竜に近づく。
「こんなちっぽけなドラゴン、とっちめてやるわ!」
が、虫を払いのけられるようにはじかれ、追い討ちで炎を浴びせられてしまう。
 一瞬で心が折れたクーラは、ぺたんと座り弱音を吐き始める。
「何なのよ! ドラゴンがこの世にいるなんて聞いてない! それに、どうして私が討伐しないといけないのよ!」
 すると、背後から素早い手つきでクーラの胸に手が迫る。そして体を好き放題触る。
 彼女は気にするそぶりを見せず、ただ涙を落としていた。
 クーラを好き放題触っている犯人は雷太で、最終的にはブラジャーを取り上げて立ち上がった。
「見ただけでも分かってたが、中々デカイな」
「もうこの世の終わりよ……」
 雷太はそのまま腕を組み、そっぽを向く。
「お前な、自己満足で来て勝手に挫折して諦める。普通に考えて不愉快になると思わないのか? まあ、俺としては勝手にされて構わないんだがよ」
 下着を取り上げられて、その上説教されて満身創痍なクーラは更にうつむいた。
「ううう……」
「竜か、俺としても対処法を知りたい所だ。自衛隊には連絡入れたが、こあレベルのバケモンじゃないとコイツは処理できねぇ」
 それを聞いて立ち上がり、昇竜の如く雷太に怒り狂う。
「じゃあ、そのこあって子呼べばいいじゃない!」
 その辺ののたうちまわってるウナギを見るような目でクーラを見る。
「あいつは仕事にしか興味がない。誠を探してるんだろうな」
「やっぱりこの世の終わりなのよー!」
 と、天に向かって叫ぶ。
 竜が首を少し上げて、辺りからエネルギーを溜め始めた。
 ぽかーんとして見るクーラとは裏腹に、雷太は焦る。
「何やってんだ! 逃げるぞ!」
 ブラジャーを右手で握りつつ、左手でクーラの手を引っ張り駆け出す。
 エネルギーの塊は炎となり放たれる。間に合わないと判断した雷太は。
「伏せろ!」
 転ぶように滑りながら伏せる二人。
 火炎放射がすぐそこまで迫った時、彗星のように魔法少女は現れた。
 薄緑の大きなシールドを張り、火炎放射をガード。二人を寸前の所で助ける。
 シールドを解除すると、彼女は雷太達の元へ舞い降りる。
 雷太の前方には魔法少女、背後にはこあがいた。
「こあ、誠を探してたんじゃないのか」
 雷太の後方を差して、真顔で口を尖らす。
「誠さんなら探し出しましたよ」
「あいつは女だぞ? 誠は『男』だ」
 こあも腕を組み、そっぽを向く。
「あたしも知らないですよ。ただ、彼女が三葉誠だと言ってるのです」
「嘘、だろ?」
 魔法少女は重い口を開く。その表情はにこやかであった。
「久しぶり、雷太。僕、いや俺、むしろわたしと言うべきかどうかは分からない。とにかく、今はあの竜をやっつけてくるね」
 再び空中へ浮遊した魔法少女は、物凄いスピードで竜に接近しつつ、どこかからカラフルな魔法使いの杖を出して、小さい星が集結してるビームを杖から発射。竜に全てふりかかり、やがて消滅した。
 雷太の元にまた舞い降り。
「わたしは魔法少女シンセラティ。そう呼んでほしいな」
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