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成長


 ダンジョンを歩いてスライムを狩る。

 ダンジョンを歩いてスライムを見つけては狩る。


 単純作業の繰り返しだが、これも生きるため。

 だいたい10分置きに繰り返される戦闘を効率良くこなしていく。


 昼食を挟んで午後からも頑張ってスライムを狩っていく。


 アイナがスライムゼリーを拾いながら、


「これで今日のノルマは達成ですね」


「もうそんな時間か」


 実を言うと俺はまだダンジョン内での時間感覚が掴めていない。

 素材の管理もアイナに任せている。

 アイナは長い間ダンジョン探索をしているので俺よりも時間の感覚がわかっているし、集まった素材の個数を数えていて目安にしているらしい。

 ちなみに、ノルマというのはアイナが一人で探索していたころに稼いでいた額の倍額。

 俺が加わって儲けが減ってしまってはアイナにとって意味がないので、よほどのことが無い限りその最低ラインは超えるようにしようと決めている。


「今日はぼちぼち切り上げるか」


 まだ体力的には余裕があったが、今日は特別なイベント日だ。

 アイナからも帰りたいオーラが出ている気がしたので帰ることにした。


 マップを確認しながら出口へと向かう。


 出くわしたスライムをついでとばかりにアイナが倒した直後。

 俺の体がポワンと光った。


「え? なにこれ、なにこれ?」


 生暖かいものに包まれたような不思議な感覚はするが、他には特に目立った異変はない。

 それでも始めの出来事に驚いていると、


「多分レベルアップだと思います」


 とアイナが教えてくれた。


「え? でも1か月ぐらいはかかるってゆってなかった? それに……【取得経験値半減】があるから……」


「ギルドに帰って調べてみたらはっきりすると思います」


 ということで、ギルドでステータスをチェックすることとなった。




「ああ、確かに。あがってるわ」


=================

 コージ・アイカワ

 クラス:弱きもの(ランクF)


 レベル:2/5

 生命力:F

 魔力 :F

 力  :F

 素早さ:F

 耐久力:F

 賢さ :F

 精神 :F

 器用さ:F

 運  :F


================= 


 しかし上がったのはレベルだけ。ランクもステータスも一個も上がっていない。


「ステータスって上がらないものなの?」


「ええ、おおざっぱにランクしか表示されてませんが実際にはもっと細かい数値が決まってるんだと言われています。たとえば1~10まではFで11~20はEなどというように。その中で多少数値が上がってもステータスの表示自体には変更ない事も多いです」


 なるほど。


 目に見えるステータスは変わっていなくとも多少は成長したと信じることにする。

 次にレベルが上がった時にはどれかひとつぐらいはEになってくれるのだろう。


 それで俺が思ったよりも早くレベルが上がったということに関しては、


「ランクの高い職業ほどレベルが上がるのに沢山の経験値が必要です。コージさんの職業だとその必要経験値が少ないのだと……」


 ということだった。

 一般人以降はその職業についている冒険者が多いのである程度サンプルが取れるが俺の職業である【弱きもの】に関しては珍しいこともあり、過去の事例が存在しないということだった。


 まあ、レベルが上がることは良いことだ。

 その日は俺の一人立ちとレベルアップの記念ということで多少豪華な食事をとって、アイナの紹介してくれた宿屋に向った。




 俺達の宿泊はこれからだ!


 ご愛読ありがとうございました。


 (完)

この後、ちょっとコメディ調に書きなおしたものが掲載されます

話の流れはあまり変わっていません。そちらも途中で書くのを止めて、新たに書きなおしている途中です

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