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~2014年 1月13日~
~2015年 1月13日~
昨日から未羽が目を覚まさない。
ベッドのそばでは、雨宮が力なく寄りかかっている。時折、顔を上げて未羽のほうを見るが、目を覚ましていないことを確認すると、そのまま自分も浅い睡眠をとるのだ。
だが、体のあちこちに鋭い痛みが走って、眠りに入った瞬間には目を覚ましてしまう。
今が何時なのかもわからない。
目を閉じて、そっと未羽の手を握りしめる。
彼女の静かな寝息が、こんなにも愛おしいなんて。薄れていく意識のなか、雨宮は心の底から彼女のことを想った。
結局、この日は未羽が目を覚ますことはなかった。




