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天気のいい日のドライブは最高だぜ。

いい天気だ。

昨日までは今位の時間であれば、机にしがみついていたのに今の俺ときたら、ガソリンも気にせずマックの照り焼きバーガー片手に、舗装されていない道を窓を全開にして、スマホをスピーカーとつないで歌を流して、カラオケのように歌なんか歌っちゃったりしながら車を走らせている。


「ああ、やっべえ。これだけでめっちゃ楽しい」


独り言なのにすごいでかい声が出た、けどそれを気にする必要はない。

時折歩いている人達がいるのでそれを見つけたら、すぐ大きく避けて進む。

大概は、ぎょっとしている、中には弓や武器を手に持つものもいるが無視して進むのだ。

車を見たことがないのなら当たり前だろうな、なんて思っていたがリンダさんが言っていたことを思い出す。


魔元素(マナ)の塊を着てるから魔元素に慣れていないような奴等に化け物と認識されんだよ』


確かそういっていた、彼らは冒険者風だったから、魔元素に驚いたのか車に驚いたのかはわからないがなんだかとても楽しくて笑ってしまった。



そして、車を走らせて30分が経過した頃、俺は自分が目的の場所を見落としたであろうことに気付いた。

薄々は感じていたが、間違いないだろう歩いて1時間というと、距離にして5km位の気がする、ルードたちは足が速かったから2倍としても10kmくらいだろう、それなのに俺は時速50km程で車を30分走らせていた。

小学生向けの問題のようである、A君は時速50kmで走る車を30分走らせました、最初の場所からどれぐらい離れたでしょう、答えは25kmだ…、あってるよな。


辺りは生い茂った森と、人通りが少ないからか有れまくった道。

仕方ない、と俺はこのあたりにもゴブリン位いるだろうと確認のために車を降りた。

車に消えろ、と念じると車が消える。

持ち物をパームアイテムクリエイトで取り出す。

ぼろい剣(ゴブリンソード)、安全第一と書かれた黄色いヘルメット、剣道をしていた時に使っていた胴と垂と小手(剣道の防具)だ。


「よし!やるぞ!」


俺はこれから生き物を殺すんだ!殺してでもうばいとる、うおお!なんて変なことを心に思いながら森に入っていく。

森の枝がじゃまなのでぼろい剣(ゴブリンソード)で打ち払ったらゴブリンソードの刀が枝にはまって動かなくなった。

「さらばゴブリンソード」と言いながら、鉈と木刀を取り出した。


鉈はまじですぱすぱ切れた、伝説の武器かと勘違いするわ。

多分メイドインジャパンだろう、名字みたいなのが刻まれてると思って見ていたが、よく見るとこれ婆ちゃんがもってた鉈だ、と死んだ婆ちゃんに対してありがとうご心で告げておいた。


鉈を振るって10分程、ギャヒギャヒと複数の声が聞こえる。

そうっと、近づいてみると、間違いないゴブリンのようだ。

少し開けたところで何かをしているようだ、近づいてみてみるとゴブリンは8体程居て、そいつらは---。


人間の腕を食んでいた。


俺は鉈を振りかぶり、一匹のゴブリンの頭部にめがけて投げつける。

距離は10mも離れていないと目算していたが、どうやら問題なかったようで、鉈は消えることなくゴブリンの頭に命中する。

しかしうまいこと刃の部分は当たらず、持ち手の木製の柄がゴブリンに当たるとゴブリンの額が割れる。

柄の部分でもゴブリンには十分だったようで「ギエッ」だの声を上げるとゴブリンが倒れる。


目の前の草が邪魔だ。


風の魔術(ウィンド)貫通型(・ライン)!」


掲げた右手の平から、ごうっと突風が目の前の草と2体のゴブリンを含めて切り裂いていく。

残るは5体。


ターン制の戦闘などではないが、武器を投げ、魔法を使い、森から抜けると流石にゴブリンから攻撃を受ける。


5体に狙われたにもも関わらず、俺の体に全くの一度も触れることもなかった。

そのまま、左手に掴んだ木刀で2体の頭を叩き潰す。


炎の魔術(ファイア)放出型(・バーナー)!」


残りの3体には魔法をぶつける、2体はそのまま燃えるが、1体のみ息があるようだ。

自身にまとわりついた火を消そうと必死になって体を地面にこすりつける。

それを見て俺は、脳天に木刀を叩きつけた。


息を切らすこともなく、スマホのアプリを起動しMPを確認する。

あたりに漂うゴブリン血の匂いはは吐きそうなほど臭かったが、昨日と違って殺した事への気分の悪さはこれっぽちもなかった。

MP128/138、木刀だけで殺せるんだ、次はもっと効率よく殺さなければ、と思うだけだった。


こいつらは人を喰うんだ、だから俺が殺しても別に問題ないだろう、そう思えた。


ゴブリンの頭を確認して、魔角と呼ばれる部分を剥ぎ取らなければならないと思うと気が重くあったが、それよりも先に俺は人の腕を確認した。


その腕は、女性のもののように見える、爪が細くとがっており手のひらには肉球のような柔らかさがあった、この手のひらのもりあがりは朝見た猫耳人(ニャルマン)と同じように見える。

ちなみに犬耳が生えている人は、犬耳人(ワンレマン)というらしいリンダさんが教えてくれた。


拾った腕は男の手には見えないので朝見た猫耳人(ニャルマン)とは違うと思うが、俺はゴブリンの歯型の残った腕を炎の魔術(ファイア)放出型(・バーナー)で焼き尽くし、魔角の採取に入った。

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