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冒険者の店

「よし、これで採寸は終わりだよ」


裸にひん剥かれたあと、腰に申し訳程度の布を巻かれ採寸を続けられた。

ナニを計られたかは秘密にさせてくれ、ただ鼻で笑われた事だけ伝えておこう。


「とりあえず仮服を出してあげるからね、魔法で呼び出した服を着てまた怯えられてもしょうがないだろう?」

「ありがとうございまっす」


背中をドンと叩かれ俺はよろけると「大げさなんだよ」と笑われた。

全然おおげさじゃないっての。

そうそう、話をしていてわかったんだがリンダさんは子顔人(アンジュリク)というらしい。

子供のような顔と声をしたまま、大人になるとのことだ。

完全なる合法ロリ、ただし肉体は大人。

どちらかというと頭は子供、体は大人その名も…


「おい、聞いてるのかい!」

「ごほっ」


また背中を叩かれる、見てみるとリンダさんが服を持って立っていた。


「ありがとうございます、リンダさん」


といって、受け取るとまた強く背中を叩かれる。


「リンダさんなんて、やめなよ。さん付けはいらないよ、スプーキー」

「…じゃあ、リンダ。ありがとう」


リンダはすごい可愛い顔をしていた、顔は。体はごつい。

服は3種類あって、ズボンとシャツ?のような素材の上着(肌着は無いようだ)、それとマントだ。


「下着類は魔法で出してもいいですかね」

「…出してみてごらん」


とりあえず、パンツ・Tシャツ・靴下・安全靴を作って装着パームアイテムクリエイトする。


「…その上から服を着れば問題なさそうだね」

「ですか、よかったっす」


いそいそと服を着込む、マントだけつけ方が判りづらかったがなんとか来て布屋を出ると、そこには先ほど回復方術を使った母娘(おやこ)とエルさんルードがいた。

母娘はこちらをみると「先ほどはありがとうございました」と頭を下げてきた。

「気にしないでいいですよ」と言いつつ、内心かなりうれしかった。

少しだけ雑談した後、母娘は去って行った。


「スプーキー、次はどうするんだ?」

「手持ちの金がないんで仕事を受けれれば、と思うけど」

「だったら、冒険者の店ね」


店?ギルドじゃないんですか、と聞くと、大きな町に行けば組合(ギルド)はあるが、この規模の村(300人程度?)だと組合ではなく、何でも屋のような形で店を立ち上げているらしい。

「今日、スプーキーさんが宿泊したところの裏にありますよ。」そう言われたので、俺はエルさんとルードと別れて、一人で向かってみることにした。


一度通った道の為、もちろん迷うことなく宿屋についたが、裏へまわる道が判らず宿の主人に聞くと、無言で入ってきたほうとは別の扉を指さされた。

その扉を潜ると、裏手に出られ看板に剣と盾が交叉するマークが見える。


その建物に入ると、右半分が酒を飲むスペース、左半分が町役場のようになっていた。人影は疎らで、左半分のカウンター状になっている場所にも

そうすると左半分の方にいた女性が声をかけて来る。


「いらっしゃいませ、ご依頼ですか?」

「あ、いえ違います。仕事を探しに」

「…この時間にですか?」


うん、可愛い。というかこっちにきて可愛い人にしかあっていない。

ああ、母娘も可愛かったよ。


「この時間だとなにかまずいんですか?」

「いえ、基本的に依頼は、朝にそこの掲示板に貼り付けますので今はあまり仕事がのこっていませんよ」

「…あ、本当っすね、あんまないっす」


指さされた掲示板を確認すると3枚ほどしか貼られていない。


「朝早く来ていただければ、10枚前後は貼ってありますよ」

「それでも10枚なんですね」

「ええ、この辺りの依頼は継続依頼が多いですからね」

「そうなんですか、あの依頼を取るのは誰でも可能なんですか?」

「はい、紙をもってこちらに来ていただければ大丈夫ですよ。」


そういわれたので、依頼を見に行ってみる。

1.ゴブリン討伐 1匹につき1銅貨。討伐部位は頭部の角。

2.引っ越し手伝い 日付は明日になっている。5銅貨。

3.守人の募集 1日につき10銅貨、魔物が来たものを退治すれば追加報酬あり。


ゴブリンはなんとかなりそうだ、引っ越しはめんどい、3の守人について聞いてみるとこの村の護衛の事らしい、昨日俺を襲ってきた奴等だな。

ルードの話によるとあの剣士も命に別状はなかったらしいが、あまり関わりたくはないな。


「じゃあ、ゴブリンの依頼で」

「わかりました、こちらの依頼を受領させていただきますが、失礼ですが貴族の方ですか?」

「いえ、違います。」

「そうですか、こちら村の外に出て討伐していただく必要がありますので怪我について保障などはありませんが問題ありませんね?」


じっと、こちらの目を見つめて来る。

こんなことされたら惚れてまうやろ、と思わなくもないが、勘違いも甚だしいのでそんなことは言わないし、思わないようにする。


「ええ、大丈夫かと思います。」

「それと、何もお持ちでないようですが、アイテムボックスの魔術をお持ちですか?」


キタコレ、アイテムボックス。チート系じゃないのかな?


「いえ、持っていませんが…どうかしましたか?」

「もしも当店で登録していただければ、アイテムボックスの魔術を転写いたしますがどうされますか?」


登録について聞くと、登録した場合は宿泊先を教えること、この村から離れるときには一報することというような内容だった。

問題ないので登録します、と告げる。


女性は1枚の紙を持ってくると、俺に手の甲を出すように告げる。

その紙には魔法陣のようなマークが記入されており、俺の手の甲に紙をのせるとマークが手に転写される。


「では、アイテムボックス。と唱えてください」

「アイテムボックス」


そう唱えると、水晶のようなものが現れる水晶には30-40と記入されている。

この数字は確か魔術師レベルじゃないか?


「それがアイテムボックスです、数字が見えますか?

 左が入れられるアイテム種別の個数で右側が1個数の上限㎏制限です。」


たとえば薬草Xを持っている場合、薬草Xをアイテムボックス(水晶)に押し付けるとそのアイテムが消え30が29となるらしい、㎏の上限についてはこれ以上入らない具合になるとそれ以上は消えないらしい。

そして、1枚の紙を渡される。

それはこの村への入退許可証だった、ゴブリン討伐で出る冒険者には渡されるらしいが、この許可証を使用するにはゴブリンを5体倒さなければこの許可証は使えないとのことだ。

通常、村への入場は身一つであれば3銅貨というところらしいから俺の場合は最低3匹倒さないと村にも戻れないということらしい。


ま、5体なら倒せるでしょうと俺は受付嬢との話を切り上げ冒険者の店を後にした。


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