story6
『どうして私が生きているの?私は貴方のために死んだのに……どうして……貴方が泣いているの?』
「マリア!マリア!マリア!しっかりしろ!マリア!」
『……ク……クラウディ……あれ、あたし……どう・・・!』
前回、突然倒れてしまった、マリア。遠い意識の中、クラウディの声が聞こえ、目の前にはクラウディの顔を ガリっ!
「いっーーーーー!!」
マリアの必殺「ネコパンチ+ひっかく」攻撃をくらいもだえるクラウディ。
「うわ!大丈夫か!!クラウディ!」
それを心配するジャック。
「うわぁー、さすがマリア。」
「本当!見事な一撃!」
その姿に感心する門番、スノー・レイニー。
『び、びっくりした――……』
マリアも驚くはずだ、起きて目の前にクラウディの顔があれば……
猫だって驚く……
『……………』
「?、どうかしたかね?マリア。」
『ううん、なんでもない。』
「あー良かった!これで心配することはないし、今日は」
「遊ぶ日!」
『はっ?』
不安げな顔をするマリア、そんなことをよそにスノー・レイニー門番は何やら楽しげだ……
『遊び……って何?』
「いや何、あるマフィアと決闘を……」
「!、クラウディ……嫌な予感が……」
「『?』」
マリアの疑問をクラウディ話そうとするが・・・ジャックの様子がおかしい……
「クラウディーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
ババン!バタン!と、登場したのはブルック。
しかもかなりの上機嫌だ。
「・・・珍しいな、ブルック」
『うわぁー、また扉が……』
「いやぁ、聞いてくれーよ!クラウディ、あの女王の弱点がわかったんだ!!」
「「「「『!』」」」」
ご機嫌なブルックをよそに、クラウディは冷静。
なぜか、マリアは扉を気にしていた……
そして、ブルックの一言に驚く一同。
「じゃ、弱点……」
「「うっそー!?」」
ジャック・スノー・レイニーは驚くが……
『弱点って?』
「弱点というのは、“そこをつかれると困るところ・弱み”という意味だ。国語辞典をよく調べると出てくるぞ。」
「ダレニ言ッテイルノ?クラウディ?」
マリアにはリア記できない言葉、そこでクラウディは「弱点」の意味をマリアに教えるが、さりげないツッコミがとんでくる。しかも片言だ……
「冗談だ。それで女王の弱点とは?」
「あぁ、確か………」
「この街によく出没する黒い猫だ。」
「猫?」
女王の弱点を答えたのはブルックの部下である、ウィングル・ワード・キング。
ブルックと同じ格好に帽子なしの黒いサングラスをかけた大男。ちなみにブルックは小柄で149㎝である。ウィングルが喋ってる間、なぜかブルックは笑っている・・・?
『?、そんなにおかしいの?』
「……あぁ。」
そしてなぜかクラウディも笑いをこらえていた、ブルックなんて大笑い……
そんな状態でもマリアの質問に答える。
「それ本当なのか?」
「あぁ。」
仲がいいのか……ジャックが再度確認をし、ウィングルが証明する。
「いや、それを知ったときは笑い転げそうになってね。まさか、王のあいつがそんな可愛い物好きとは知らなかったから。」
『・・・・・・・・へ?王?』
改めて確認するが、先ほどまで「女王」と言っていたが「王」?
これは聞き間違いか?
「女王、女性の王、王の妃。その世界で一番すぐれた女性の事だ。」
「ちなみに王は、君主・キング・天皇から三世以下の皇族の男子、最も優れているものの事を言うんだ。」
クラウディさん、ブルックさん、ご説明ありがとうございます。
そのことを聞いても未だに理解できないマリア。
「まぁ、あいつ変態だからね。」
「うんうん、男の癖に女物着ているもんね。」
『?』
「つまり我らが言っているのは「クリス・ドン・テンペラ―」は男なのだよ。」
『……………へ?』
スノー、レイニー、クラウディが説明するも、マリアには大抵理解できない。むしろショート寸前だ……
「そーいうわけでこの子借りていい?」
「は?」
『へ?』
ブルックの突然の言葉にマリアも本日三回目の「へ?」が出てしまった……
「えええええーーーーーーーーーーーーー!」
さてはてどうなることやら…… 次回へ続く。
最近、「猫とマフィア」がシリアスだったりほのぼのだったりギャグだったり、おかしくなっている。
まぁ、アリスの悲しい言葉を入れてる時点でシリアスだけど・・




