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story5

寝相が悪い門番の部屋を出てきたマリア。

 歩いていくうちにある部屋の前にたどり着く、そこには少し扉が開いていた。

 中からは光が漏れている……部屋の中を覗こうとすると……

 

 「!、あ、あれ。お前は……」

 『あ!ジャックさん』

 「マリアが来ているのか?ジャック。」

 「あぁ、よくわかったな。クラウディ。」

 「なに、簡単さ。」

 『どこがよ!』

 

 中から出てきたのはジャック。マリアはジャックだと気付き、ジャックもマリアだと気付く……だが、部屋の中にいたクラウディだけはマリアが近くにいることがわかっていたらしいが……実際にはマリアの声が聞こえているからである。

 

 「それでどうかしたのか?マリア。」

 『………眠れないのよ。……あの二人って寝相悪いのね。』

 「ほう、それは知らなかったな。」

 

 ジャックはマリアを部屋の中へと入れる。マリアもわかったのか、一礼をしてから部屋に入る。そして、二人の話の邪魔にならないようにジャックは離れる。

 

 『絶対に知っていたていう顔ね。』

 「さて、どうかな?」

 ニ”ャー『こいつは……』

 「………クラウディ、わりぃけど。先に寝るわ。」

 「あぁ、すまなかったな。ジャック。」

 「いや、お休み。」


 話の区切りがついたところで、ジャックは自室へと戻る。

 なんとなくだが、マリアにはジャックの顔が寂しげな顔に見えた……

 

 「?。マリア?」

 『……ううん。あのジャックって、何かあるのかなー?って思って。』

 「……わかるのか?」

 『ん”-、そんなには……それに、、』

 

 ふと、マリアの記憶をよぎるようにジャックの顔がよみがえる……だが……

 

 『どこかで見たことあるような……ないような……』

 「………」

 

 クラウディは何か気に入らないようだ……


 「それで、ここに何か用かね?」

 『!!、だーかーら!あの二人のせいで、眠れないのよ!毛布か、枕貸してください!!』

 

 不機嫌なクラウディはマリアにもう一度・用件を確かめる……マリアは、どうやら二回言うことは嫌いらしい……怒りながら言うが、クラウディはどうやら逆効果らしいようで、

 

 「フッ、わかった。ならばこの部屋を貸そう。」

 『え?』

 「ソファがいいか、それともベッドで」 

 『おーい!聞いてるー?枕か。毛布を』

 「私と寝るか?マリア。」

 『………(怒)、人の話を聞け!!』

 

 だけどいつの間にか……

 

 『なんでこうなるの!?』

 「………」

 『……あれ、もう寝ちゃったの?……はぁ、疲れた……』

 

 文句を言いながらもマリアもいつの間にか眠りについていた……



















 「     !        !」

 「      。      、わかったから!」

 『!………あれ、もう朝?』ファー ニャっ!

 「あ!マリア、起きたんだ。」

 

 話声が聞こえる。そこには門番とジャックとクラウディが言い争いをしていた。いや、クラウディは書類に目を通しているだけだ……決して眠っているわけではない……

 

 ニャー『何かあったの?』

 「聞いてよ、マリア。今度ある計画を実行するんだ!」

 『ニャ?計画?』

 「うん!」

 「計画!それも……」

 「「ジャックをこの地から消そう計画!!」」

 「てめーらッ!そんな事をッ!!」

 「……ブルック達と共にあるファミリーを掃除するだけだ」


 門番達の目がキラキラと輝く。ある計画を話すまでだが、それもジャックのハリセンで打ち砕かれた……。クラウディは話そうか迷ったが、「掃除」という大義名分を掲げることにした。


 『ふぅん、掃除、ねぇ……』

 「あぁ、君が心配することじゃないさ……」

 

 ドクン――話しているのはクラウディのはず……なのに、ジャックの顔、悲しげな表情が――

 ドクドクとせわしなく響く鼓動を聞きながら、マリアは何かを思い出す。


 『――あ』

 「!?マリア!」


 くらりとマリアの視点が暗く反転した。

 ドサッ 

 そこにいたはずがクラウディの目の前でマリアが倒れた。


 マリアには何が見えたのだろうか……。

 クラウディには分らない。


 「マリア?マリア――!」







 『聞こえるの。   貴方の声が……ねぇ、なんであたし生きているの?……ねぇ?』




 『教えて……。あたしなんでここにいるの?……なんで貴方が泣いているの?』



 マリアの問いかけに答える者はいない。それは不思議の国のアリスと同じで、誰も助けてはくれない。





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