story7
「と!いうわけでこの子、頂戴!」
「ダメだ!」
ニ”ャー『てゆーか、いい加減離せや!
お前ら!!!』
ブルックの考えにより、マリアを囮に使おうと作戦を実行しようと考えたが……
クラウディはかなりのご立腹だ。
「クラウディ、諦めたらどうだ?」
「ふん。」
『もう、だらしないわね。それでもマフィアのボス?』
「ヴヴッ。」
部下にも言われ、さらには猫のマリアにまで言われてしまい、少々へこむ、クラウディ。
それに対して、
「よし!作戦実行!!」
ブルックは 張り切っていた。
たったっと街の中を歩くマリア。
その後ろにはクラウディ・ジャックたち、そしてブルック・ウィングル。何とも奇妙な一団だ。
『あー、久しぶり。こうして外に出るのは……いつものお気に入りの場所に・・・』
「!、おぉ、ここにおったか。猫よ。」
『………わぁ、まさかの再会……』
歩いている途中で、まさかの敵に遭遇。ちなみにクラウディたちはすばやく隠れたそうだ。
『しかも囮よ!ありえないわ!』と
マリアもツッコミたいところだが、それも言えない。
すると、ヒョイと持ち上げられ……
「さて、妾の城へ戻ろうか?猫よ。」
『へ!?』
「女王様、馬車の準備が終わりました。」
「うむ、ご苦労。さて行こうか。」
ニャー!!!『クラウディ!!!!!』
マリアを抱っこし自身の城へと戻ろうとするが、
「テンペラ―女王。少しお待ちを。」
「!、珍しいな。スペード。」
「いえいえ、すみませんが、其方の猫ですが。」
マリアを連れて行こうとする女王・王「クリス・ドン・テンペラ―」その姿は小柄な女の子(男)が来ても安心なドレス。そして、スーツ姿であるクラウディが呼び止める。なんとなくだが、変な光景だ。
まるで、ダメ夫から逃げる妻、それとも恋人に愛想尽かされ恋人から離れいゆく……
マリアにはそう思えた………が、現実は違うのだから……
「この猫、ミミに何の用だ?」
「その猫は私の大事なペットでしてね。返してもらいたい。」
『!(な、なんてことを 恥だわ。)』
「(うわー、、、、恥)」
「さすが男!クラウディだぜ!!」(小声)
恥ずかしい思いと信頼度がアップするが……
「フン!これは妾の物じゃ!誰にも渡すものか!!」
ジャカ 女王の手には銃が ドドドドドド
散弾してくる銃弾。クラウディはよけるように前に向かってくる。
「クラウディ!!」
パシィ ジャックから銃を受け取り、対抗する。
『ちょ、待って!』
「 大丈夫。すぐに助ける」
「フン!そうそう妾から取り戻せるとでも?」
「やぅって野郎ではないか!!」
銃の激戦が始まるや否や、ブルックも参戦で。 バっ チャイナ服を大きく広げ、ちらっと光るのもが、着ている服の中から数千、数億の針が………
「中国四千年の技、受けてみよーー!!」
「チッ! しつこい男は嫌われるぞ!!」
ババーンと激しい戦いの中、クラウディはマリアを連れてその場を
離れて行く。
『うわぁー、すごいねーー』
「あぁ、さて。もう少し離れたところで観ような。」
『ハーイ。』
さらに離れて観戦する。
「いや、誰か止めてやれよ!!」
「ハァァぁ!!」
「ふん!このような技、通用しないわ!!」
止めようにも止められない二人の戦い。
『いいの?』
「いいんだ。止めなくて、さぁ、帰ろうか。」
「そうだな。すまねぇな、ウィングル」
「いえ、こちらこそ申し訳ありませんでした。」
未だに戦いが終わらない二人、そんな二人を放っておくようにクラウディたちは屋敷へと帰って行った。
『ハァー、なんか今日は疲れたわ。』
「そうだな、家に帰ったら、ゆっくり休もうな。」
『うん。』
屋敷へと帰ってきたマリアたち。
『どうして?』
「?、何がだ?」
『どうして、クラウディたちは戦うの?』
マリアの問いかけに 誰も答えられない。
それでも クラウディは
徐々にほのぼのからシリアスな話に変わってきました……(汗
きっと、ほのぼのは番外編だけになってしまうと思いますが、どうぞ最後まで付き合ってくださるとうれしいです。




