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夢色
不思議な卵、卵の大きさはどのぐらい？
「僕の卵は大きいの。」
「私の卵は小さいの。」
―本当は皆同じ大きさ―
不思議な卵、卵の色は何色ですか？
「僕の卵は格好いいヒーローの色、赤。」
「私の卵はお空の色、水色。」
「俺の卵はお月様の色、黄色。」
「あたしの卵は海の色、青。」
「まーちゃんの卵は森の色、緑。」
「みーちゃんの卵は太陽の色、オレンジ。」
「ちーちゃんの卵はブドウの色、紫。」
―皆色が違うのは皆夢が違うから―
不思議な卵、卵は誰からもらったの？
『夢の中で出会った女神様！』
不思議な卵、卵から何が生まれるの？
「それは秘密。」
―私だけの宝物―
「生まれて来るまでは誰も知らない。」
―だってまだ生まれていないのだもの―
「誰も分からない。」
―私だってわからないのだもの―
「女神様が言っていたの。」
―幼い日に交わした約束―
「大切に育ててねって。」
―これは私の夢―
「卵のお母さんになってねって。」
「卵のお父さんになってねって。」
―だって私の夢は私が育てるものだから―
不思議な卵、七色卵、虹色卵。
私の卵は夢色卵。
