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星に願いを

お部屋で寝ていたはずの私は外にいました。

お空には星がキラキラ光っていました。私のしし座はどの星だろう?

気がつくと足下にも星がキラキラ光っていました。

私はしし座を探しに星の海を歩きました。


「お嬢ちゃんどうしたんだい?」


星の海を歩いていると牛さんに声をかけられました。

「牛さん、牛さん。私のしし座はどれですか?」


私は牛さんに、しし座のある場所を聴きました。


「しし座かい?ごめんね。分からないな〜。山羊さんに聴いてごらん。」


「山羊さんはどこにいますか?」


「このまま真っ直ぐいってごらん。」


「ありがと。牛さん」


私は牛さんに別れを告げて、紹介された山羊さんに会いにいきました。


牛さんに教えてもらった通りに真っ直ぐ歩くと、山羊さんと羊さんがいました。羊さんと山羊さんは手を取り合って、クルクルと踊っていました。


「羊さん、山羊さん。こんにちは。何で踊っているの?」


「それはだね、女神様に見せるためだよ。」

山羊さんが答えました。


「女神様?」


「そうだよ。女神様は何でも知っているの。」

羊さんが教えてくれました。


「女神様に聞けば私のしし座がどこにあるのかわかる?」


『きっとわかるよ。』


「女神様はどこにいますか?」


「北天に輝く星の近くだよ。」


「ありがと。山羊さん、羊さん。」


私は女神様に会いに行くことにしました。


「やぁ〜お嬢ちゃん。何処に行くんだい?」


弓矢を持ったお兄さんにあいました。


「女神様に会いにいくの。」


「それなら、途中までついて行ってあげよう。この辺りは最近、さそりが出るんだよ。」


「えぇ!本当に?」


「大丈夫、心配しないで。もし、出たらこの弓矢で退治してあげるから。」


こうして、私はお兄さんと女神様に会いに行く事になりました。


歩いて行くと目の前に星の川が流れていました。


「オリオンさーん」


向こう岸からお兄さん―オリオンさんを呼ぶ声が聞こえました。


「また、お前たちか…。この双子の悪ガギめ」


オリオンさんは向こう岸で呼んでいる双子の男の子に悪態をつきました。

男の子は2人で大きな瓶を持っていました。


「そんなに嫌な顔をしないでくださいよ。今日はいい魚が入ったんですよ。」


そういうと星の川を渡り、瓶の中身を見せてくれました。


「わぁー!」


瓶の中には不思議な色をした大きい魚と小さい魚がいました。


「あら?可愛いお嬢ちゃん。何処から来たの?」


「わっ!」


大きい魚がいきなりしゃべったので私は驚いてしまいました。


「よかったら、私の坊やと仲良くしてね?」


大きい魚がそう言う、小さい魚が飛びはねました。

でも飛びはねた勢いで瓶が倒れてしまいました。


「あぁ…」


魚は星の川を気持ちよらそうに泳いでいきました。


「オリオンさん!捕まえないと、逃げられます!」


「でも、お嬢ちゃんを案内している途中なんだが…」

オリオンさんが困った顔をしてしまいました。


「それなら、私が案内しましょう」


私の後ろから声が聞こえきました。


「おっお前はさそり!」


オリオンさんが弓矢を構えました。


「はっはっは」


さそりさんは大きな声で笑いました。


「安心しなさい。私が刺すのはオリオンだけだ」


「オリオンさん。さそりに任せて、早く捕まえましょうよ」


「そうですよ。もうあんなに遠くに。」


「オリオンさん。私はさそりさんを信じます。案内はここまでで大丈夫です。ありがとう。」


私がそう言うとオリオンさんは渋々承知してくれました。


「それでは行こうか。」


さそりさんが星の川に沿うように歩きだしました。


「さそりさん、お願いします。」


私もさそりさんの後に続いて歩きました。


「どのくらいで女神様に会えますか?」


私が聞くと、さそりさんは、


「もう少しだよ」


と、答えました。

後どのくらいなんだろう。歩いて行くと丘が見えてきました。


「ほら!見えて来た。あの丘に女神様がいるよ。」


さそりさんが言いました。

「やっと、女神様に会えるんだ!」


私の胸がドキドキなりました。逸る気持ちを抑えながら、一歩一歩前に進んでいきます。


「でも、さそりさん。あの丘に行くには星の川を渡らないと行けないよですよ?」


丘の前には星の川が流れていました。どうやって丘に行くんだろう?


「はっはっは!!大丈夫だよ。」


さそりさんは笑いながら星の川に入っていきました。すると、星の川から出てきたら大きな、大きなカニさんに返信しました。


「ほら、()に乗って。」


カニさんになったさそりさんの鋏に乗って、私は星の川を渡りました。


女神様のいる丘は、もう目の前です。

カニさんになったさそりさんと一緒丘の麓までやってきました。


「体が重くて登れない。」

「大丈夫ですか?」


カニさんになったさそりさんは丘を登れません。どうしよう?


「何かお困りですか?」


後ろからやって来たのはくまの親子です。


「実は…」


私は詳しくお母さんくまに説明しました。


「それは大変ね。でも、大丈夫。星粉をかければ元に戻るわ。」


「よかった。」


私はほっとしました。


「でも、どうしよう…」


カニさんになったさそりさんを置いて女神様に会いには行けません。


「くまさん。星粉は何処にありますか?」


「心配しないで。女神様が星粉を持っているから」


くまのお母さんは言いました。


「お嬢ちゃん。気にしないで女神様に会いに行きなさい」


カニさんになったさそりさんが言いました。


「うん。わかりました。さそりさん、女神様から星粉を貰って来るので待っていて下さい。」


「そうと決まったら会いに行こうか。」


子どものくまさんが言いました。


私はくまの親子と一緒に女神様に会いに行くことになりました。




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