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休憩

 「(わたくし)メアリ様とお話したいことがあるのですけど。」

 

 少しずつ怒りがおさまって、冷静に考えるとその話は何のことだかすぐにわかった。

 きっと明日から学問を教えるという件だろう。

 お茶会の場には、皆がいたため話にくかったのだろか。

 この件はそれほど公けにはなっていない。

 本人たちとその周りのごくわずかな者だけが知っているだけである。

 

 「明日からお世話になるので、できれば挨拶をしておきたくて。

  明日からよろしくね。メアリ様。」

 ローズ様らしく、かわいい笑顔だった。

 うん、やっぱり純粋な笑顔はかわいく見えるものね。

 「いえ、こちらこそよろしくお願いします。

  わたしのことは、メアリと呼んで頂いてかまいませんわ。」

 だって、王女様に‘様’なんてつけられると居心地悪いし。

 「それじゃあ、お言葉に甘えて。

  それから、唐突ですけどなぜこの役目を引き受けたの?

  グランテーヌ家の娘という地位をもっているでしょう?」

 ・・・・・・・はい?

 今のは無邪気な疑問? それとも皮肉?

 疑問なのだとしたら、ローズ様ってすごく天然? それならちょっと怖いわね。

 皮肉なら...意外。

 どちらにしろ、ローズ様のイメージがだいぶ変わることは確かだけど。


 「少し日常が退屈ですので。

  それに家への貢献になりますから。」

 嘘じゃない、けど真実でもない。

 ローズ様は少し驚いたようだった。

 そう見えただけかもしれないけど。


 それから少しお話してローズ様と別れた。

 もちろんヒロトを睨むことも忘れなかった。

 わたしがローズ様と話している間、笑いをこらえるような顔をしていたのだ。

 あとから絶対、なんでここにいたか問い詰めてやるんだから。

 

 とにかく、明日からの件は少し気が軽くなった。

 まだ王子にはあいさつしていないけど。

 まあそれはそれ。今はいいのよ。

 今日は、いつものお茶会よりはましだったかな。


 2時間後。

 わたしは城内を一人でのんきに、でも怪しまれないように歩いていた。

 そう、ひ・と・りでね。

 リオはいない。(まいてきたの。)

 そしてわたしは侍女のかっこうをしている。

 (侍女の服がどこからでてきたかってのは、また別のときに。そのうちわかると思うけど。)

 だから、誰もわたしを見て話かけてはこない。


 あれから、寮の方にリオと行き、自分に与えられた部屋を確認してきた。

 だいぶ前に荷物は送ってあったから部屋は大方片付いていた。

 あとはちょっとした日用品などの小物だけだ。


 城内だけでなく、庭園や噴水、森なども見て回った。

 ふだんはお茶会や舞踏会のためにしかこのいからこういうところが見られないの。

 いまは、リオもいないから怒られないし。

 あとから怒られることは十分ありえるけどね。

 

 森のなかでなんだかカサカサと草が揺れたから、何かどうぶつがいたのかも。

 なんだろう? うさぎ? 鳥? ただの風?

 どれにしろ、会わなくてよかった。

 動物は苦手、どうしても好きになれない。


 そんなことをしていたら、空が赤金色へと染まってきた。

 さすがにリオのとこまで戻らないと心配させてしまう。

 でも、そのまえにあいつのところによっていこ。

 多分そのうち帰るだろうから。

 



 

 

 


 


 

 

 

 

 

  

 

なんか話が進んでいない......


次は目線を変えると思います。

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